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なぜホンダ「ステップワゴン」好調? フリードから移り変わり? 複雑な要因とは

掲載 更新 19
なぜホンダ「ステップワゴン」好調? フリードから移り変わり? 複雑な要因とは

■ステップワゴンの販売台数が上り調子、決算期を過ぎた4月にまで好調が続く

 1996年当時としては珍しい、FFのミニバンとしてデビューしたホンダ「ステップワゴン」。現行モデルは、2015年に登場し2021年で6年目をむかえました。

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 子育て世代の使い勝手にこだわり人気を博したステップワゴンですが、2020年のステップワゴンの登録販売台数は年間3万4441台。

 2018年は5万6872台、2019年は5万2676台と2年連続で、5万台をキープしていたことを考えると、2020年は新型コロナ禍の影響もあり、大幅な落ち込みに見舞われたといえます。

 これについてホンダ販売店の担当者は、次のようにコメントしています。

「新型コロナ禍前でもすでに、排気量やボディサイズの大きなクルマから、サイズや排気量の小さいクルマへの買い替えがトレンドとなっていました。

そこに新型コロナ禍で人々が移動しなくなったことも加わり、ミドルサイズのミニバンの需要はさらに低下しました」

 そもそもステップワゴンは、トヨタ「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」や日産「セレナ」などのミドルサイズミニバンに分類されます。

 それに対し、ホンダ「フリード」やトヨタ「シエンタ」といったコンパクトミニバンの販売が好調で、実際にフリードの年間販売台数は、 2018年で8万4121台、2019年で8万5596台と前年比101%となっています。

 2020年でも7万6283台とコロナ影響を受け低迷しながらもステップワゴンと比べると堅調な推移を見せています。

 そうしたことから、2020年においてはフリードなど小さいサイズのミニバンに押され気味に見えるステップワゴンですが、2021年になってからは好調の兆しが見えています。
 
 1月は2381台(73.2%)と前年を下回ったものの、2月は4713台(123.9%)、3月は5995台(136.8%)、4月は3611台(294.5%)と前年越えを達成して好調をキープしています。

 従来の新車市場において、1月から3月は決算期とされており販売現場では、値引きや各種キャンペーンなどがおこなわれるため、登録・販売台数が伸びる傾向にあります。そのなかで、ステップワゴンが4月になっても好調な販売を維持できている要因とはどのようなものなのでしょうか。

 少なからず影響している要因としては、決算期に登録を目指していたものの、半導体などの不足により4月に登録がずれ込んだことが挙げられます。

 また、ステップワゴンに関しては、2020年9月にスポーティ仕様となる「スパーダ」のフロントなどの外観を刷新して、ハイブリッド車(HV)を新設定するなどのマイナーチェンジによる商品力向上も要因といえそうです。

 しかし、マイナーチェンジの効果に関して販売現場からは「売れ行きに影響が出るような大きな変更点はなかった」との見方が大勢です。

 そのなかで、別のホンダ販売店の担当者は以下のように見解を述べています。

「実際にステップワゴンの売れ行きは好調で、2020年とはまるで違います。

 従来、3月の決算期に向けて1月、2月は営業を強化するので販売台数が伸びる傾向にあるのですが、それが3月も4月も続いているので、潮目の変化を感じています。

 新型コロナ禍も1年が経過し、『どこかに家族で遊びに行きたい』とか『クルマを使って家族で遠くに行きたい』というニーズが高まっていることを感じます。

 また、自粛が長く続いていたので、『少し贅沢をしてみよう』という心理的なものもあり、ミドルサイズのミニバンに再び注目が集まっているのかもしれません」

※ ※ ※

 実際の価格差では、フリードのベースグレードが199万7600円に対し、ステップワゴンのベースグレード271万4800円でその差は71万7200円です。

 この差を少しの贅沢ととるかは見解が分かれるところかと思いますが、フリードの2021年の販売台数は、1月が5000台(74.0%)、2月が5928台(81.0%)、3月が9764台(102.5%)、4月が5426台(90.0%)とステップワゴンと比べ前年比が厳しい状況にあるのは事実です。

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みんなのコメント

19件
  • 凄いな、物の見方で何とでもなるもんでね。
  • オデッセイに失望した人、値引き額、低金利ローン、販売店の努力、そんなところかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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