魂動デザインにスカイアクティブテクノロジー、現代のマツダのブランドイメージはCX-5から始まった。そんなCX-5の現行モデルは2代目、しかもデビューから約7年が経過している。いわば熟成の域に突入している訳だが、現状でも買うのはアリなのだろうか? 実際に試乗し、その実力をチェックしてみた。
文、写真/西川昇吾
300万円切りグレードも……コスパ超高くて残価設定は高値!! CX-5はモデル末期でも「買い」なのか
■7年経過した現在でも人気はピカイチ
2016年末に発表された現行型CX-5。2021年の年次改良ではフェイスリストを実施し、より都会的な印象が強まった
実際に試乗する前に気になったのが、「今でもCX-5は売れているのか?」という疑問だ。そんな疑問をマツダ広報に聞いてみると「販売台数全体の約1/3はCX-5」と回答が返ってきた。世間的には7年経過した今でもCX-5を購入するのはアリと思われているということだ。
残価設定も高く設定されているとのことなので、リセールバリューの面から見ても実力が高いことが見えてくる。このような背景を聞くと5年の残クレで購入して、CX-5をオカワリするユーザーも多そうなイメージだ。
そんな現在でもマツダの大黒柱と言えるCX-5。今回は人気の高いディーゼルエンジンの最上級グレードエクスクルーシブモードに試乗した。
■お買い得感は高い
CX-60と比較すると多少の古さは否めないが、質感は申し分なく高い。装備内容を考えればコスパは抜群!!
最上級グレードに位置づけられているエクスクルーシブモード。今回の試乗車の価格は406万100円。備わっているメーカーオプションとしては有償のボディーカラー(55000円)とエネルギー回生機構のi-ELOOP程度だ。
もちろん、乗り出し金額を考えればそのほかの諸経費やディーラーオプションなどが必要となってくるが、このサイズ感のSUVの最上級グレードがほぼ400万円ちょうどなのはお買い得感が強い。
内装もナッパレザーが標準装備となっていて質感も高いし、エクスクルーシブモードならばBOSEのサウンドシステムも標準装備だ。価格と装備内容を考えればコストパフォーマンスはかなり高く感じられる。
■完成度の高いパワートレイン
搭載エンジンは2.2Lのディーゼルで、トルクフルな走りと軽油の経済性が魅力。ほかに2Lと2.5Lのガソリンエンジンも用意されている
では走りはどうだろうか?走り始めて痛感したのはパワートレインの完成度の高さだ。今回試乗したのは2.2Lディーゼルだが、ディーゼルらしく低回転域からトルクフルな走りを見せてくれる。そんなディーゼルのメリットが出ているのは当然なのだが、驚いたのはそこではない。振動や騒音といったディーゼルのデメリットを全然感じなかったことだ。
エンジンサウンドそのものはディーゼル的な音だが、車内にいて聞こえてくる音は静かで街乗りの低速域での走行から高速巡行程度であれば全然気にならない。少し思い切った加速をすれば、気になる人もいるかもしれないが一般的に使用する領域においてディーゼルのデメリットは皆無に感じた。変速もシームレスでディーゼルであってもコンフォート性能はガソリン車と遜色ない。
クリーンディーゼルと聞けばヨーロッパのイメージが強いかもしれないが、このディーゼルパワートレインの完成度はヨーロッパ車にも負けていない。それどころか、個人的にはディーゼルパワートレインとしては世界トップレベルでシームレスなのではないかと感じた。
■高速での安定感の高さと素晴らしいペダルタッチ
エクスクルーシブモードのタイヤサイズは225/55R19。ちなみに、一部グレードにはSUVでは絶滅危惧種(?)のMTが設定されているのも魅力!!
街乗りからワインディング、高速道路とあらゆるシーンでCX-5をドライブしたが、他の国産SUVと比べると日本の街乗りではやや足回りがハードに感じる人はいるかもしれない。
その反面、高速道路での安定感は高く、うねりのある路面でも安心して走行することが出来た。長距離移動で疲労度の少ないSUVを選びたい人は一度検討する価値があると言えるだろう。
また、素晴らしいと感じたのはペダル類の自然なフィーリングだ。マツダがこだわっているポイントであるが、アクセルペダルは適度な重さがあり思った通りにスロットルコントロールが出来る。そしてブレーキフィーリングも自然な印象で、これはハイブリッド車にはない利点だと改めて感じた。
様々なシーンでCX-5を試乗してきた訳だがその完成度は高く、登場から7年経過した現在でも購入するのはアリだと感じた。リセールバリューも良いし損することはないだろう。気になっている人はぜひ一度実車を見てみてほしい。
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