■光る「亀」「青いイカ」「コーヒーカップ」まで!?
クルマには、メーターやパネル内に、システム異常を警告する「警告灯」や、システムの作動状況を表示する「表示灯」が表示されます。
【画像】「えっ…!」これが「イカ」や「コーヒー」「亀」の正体です!画像で見る(16枚)
クルマによってさまざまな種類があり、最近ではクルマの機能の進化に伴い新たなマークも存在します。ではそれぞれどんな意味があるのでしょうか。
メーターの中に点灯する警告灯には主に赤、黄、緑の3種類が存在し、それぞれ「赤色=危険」「黄色=注意」「緑色=安全」という意味合いがあり、ピクトグラムで示されます。
例えば、エンジンスイッチがオンの時に運転席または助手席のシートベルトを着用していないと、ヒトとシートベルトのイラストで示される「シートベルト非装着警告灯」が光ります。
上記のように光るマークのイラストから瞬時に理解できるものもありますが、なかには意味を知らないと何を示しているのか分からないものも存在します。
例えば日産「ノート」では、丸印に亀が描かれたマークが点灯することがあります。
これは「出力制限表示灯」を表しており、搭載されるリチウムイオンバッテリーの残量が極端に低下している時や、真冬の野外でバッテリーの温度が極端に低い時、発電主力が制限されている時などに表示されます。
亀のマークは、ハイブリッド車や電気自動車などに搭載される駆動用バッテリーに由来するもので、従来にはなかったマークといえるでしょう。
ほかにも、システム作動状況を表示する表示灯には青色で示されるものもあり、そのひとつに複数の横棒に楕円形のマークが組み合わさった、“青いイカ”のように見えるマークがあります。
これは「ハイビーム表示灯」を示しており、ヘッドライトがハイビームになっている場合、およびパッシング操作をしている時に表示されるマークです。
また青いイカと同じ形をしたAと書かれた“緑色のイカ”のマークも存在し、これは「アダプティブハイビームシステム(AHS)表示灯」を表すマークです。
さらに警告灯の中にはドライバーの疲労を気にかけた珍しいものも存在します。
マツダのクルマには、コーヒーカップのマークが搭載されている場合があります。
これは「ドライバー・アテンション・アラート (DAA)」といい、運転者の疲労や注意力の低下を検知すると、警報チャイムが鳴り、ディスプレイに表示されるものです。
アラートの条件を満たすと、コーヒーカップのマークとともに「休憩をおすすめします」と表示されます。
こうした休憩を促す機能は、メーカーによっても表示方法が異なり、例えば日産では高速走行時(車速60km/h以上)に、ドライバーのハンドル操作から注意力が低下していると判断したとき、「インテリジェント DA(ふらつき警報)」機能として、警報音と表示でドライバーに休憩を促されます。
※ ※ ※
このように、クルマの警告灯にはさまざまな機能がありますが、クルマの故障や異常を伝えるものから、ドライバーへの疲労を呼びかける機能まで、多種多様といえます。
それぞれ持っているクルマの取扱説明書に記載されているため、突然マークが表示された時に困らないように事前に確認しておくのが良いでしょう。
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