現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 硬すぎる「足」に家族も唖然! 走りを追求するために「やりすぎた」国産ファミリーモデル4選

ここから本文です

硬すぎる「足」に家族も唖然! 走りを追求するために「やりすぎた」国産ファミリーモデル4選

掲載 更新 23
硬すぎる「足」に家族も唖然! 走りを追求するために「やりすぎた」国産ファミリーモデル4選

 ミニバンの皮をかぶったスポーツカーと言わしめたモデルも!

 欧州車は乗り心地が硬い、日本車は乗り心地がよい……そんなことを言われていたのは、はるか昔のこと。今では欧州車も、たとえメルセデスベンツのスペシャルスポーツモデルのAMGでさえ、乗り心地は素晴らしく快適であり、硬めの乗り心地であっても、ボディ剛性、足まわり剛性の高さから、ショックを一発で吸収し、不快になるようなことはまずない。

見た目は実用車なのにエンジンは超強烈! リアル羊の皮を被った狼な国産車5選

 が、日本車でも、かつての欧州車を意識しすぎたからか、乗り心地がかなりハードなクルマも存在する(した)。メーカーの開発者の言葉を借りれば「アウトバーンの200km/hでもしっかり走るための足まわりです」とか豪語するものの、ここは日本。ファミリーも乗るようなクルマにとっては、そんなことより、日常の速度域で、硬い、柔らかい、ではなく、快適な乗り心地であるべきなのだ。

 最近では、ファミリーユースのクルマで不愉快になるほど硬い乗り心地を示すクルマは、さすがにない。ここでは過去にあった、乗り心地の硬すぎた実用車を紹介したい。

 1)ホンダ・オデッセイ アブソルート

 まず、思いつくのは、ファミリーカーとしても大人気のはずのミニバンながら、ライバルメーカーのミニバン開発担当者から「ミニバンの皮をかぶったスポーツカー」と揶揄された、専用サス、エンジンを積む5代目オデッセイのアブソルートだ。これは初期型の話だが、サーキットでも攻められるほどハードで、路面によってはガツガツ、ゴツゴツするような、女子供に拒絶されるような乗り味を示したのだ。

 そうした乗り心地を好む、3代目以降の低全高オデッセイ・アブソルートユーザーもいたにはいたはずだが、何も知らずにカッコいい両側スライドミニバンだと信じて買ったファミリーにとっては、全席、全列ともに、スポーティを通り越した、乗り心地が硬すぎるミニバンだったのである(だからスポーティに走れるのだが)。

 実際、つい最近、初期型アブソルートの中古車を買った知り合いも、本人はともかく、同乗者となる家族からは大ブーイングだそう。乗り心地をよくする方法を思案中とのことだ。もちろん、同じ5代目アブソルートでも、最新モデルの乗り心地はずいぶん洗練されているから心配無用だが……。

 2)ホンダ・ヴェゼル

 ホンダは比較的欧州志向の乗り心地を好む自動車メーカーでもあったのだが(過去形)、国産クロスオーバーSUVのさきがけの1台ともなった、5代目オデッセイとほぼ同時期の2013年末に発売されたヴェゼルの初期型もまた、硬さ命!? のようなクルマだったと記憶している。どうやら、2013年前後のホンダのクルマづくりの考え方が、そうだったのかもしれない。

 スポーティな乗り味がトレンドだった時代もあった

 3)トヨタbB

 トヨタでは初代bBの乗り心地も相当硬かった。走りというより、オートサロンでデビューした経緯もあり、ドレスアップ、カスタマイズ前提!? の若者向けコンパクトカーであり、快適性など二の次だったということだろう。実際、bBのコンセプトに共感するユーザーから「乗り心地が硬すぎる」というクレームは出なかったそうだが、なにも知らずにカッコいいコンパクトカーだと思って手に入れたオヤジにとっては、ビンビンすぎる乗り心地と感じられたようだ。

 4)トヨタ・ウィッシュ

 トヨタでは、2003年に登場し、ミニバンブームの後押しもあって空前のヒット作となった初代ウィッシュも、5ナンバーサイズのリヤヒンジ式3列シートミニバンながら、ガッチリとした硬めの乗り心地が身の上だった。その理由のひとつとして考えられるのは、2000年にホンダがストリームという5ナンバーサイズのリヤヒンジ式3列シートミニバンを発売し、売れまくったこともあるだろう。

 ストリームの乗り心地はやはり過去のホンダ車らしく、ファミリーミニバンとしては低重心を生かしたスポーティな方向に振られ、けっこう硬めの乗り心地でもヒットし、受け入れられたため、そんなスポーティな乗り味が時代のトレンドだったのかも知れない。

 今では激安価格で手に入る、そうした車種の初期型を狙うなら、たとえ硬めの乗り味が好みのドライバーであっても、ファミリーカーとして使うのなら、後席でも試乗し、また家族も乗せて判断したいところ。家族からソッポを向かけるようなファミリーカーを買ってしまったら、多くの場合、取り返しがつかない!? からだ。

 例えば、5代目オデッセイの中古車を狙うとしても、先進運転支援機能のHONDA SENSINGが備わった後の、マイナ―チェンジでハイブリッドモデルが追加された、乗り心地面でも洗練された2016年2月以降のモデルを選べば問題ないだろう。タイヤもオプションの大径ではなく、標準サイズのほうが乗り心地面で有利ということも、お忘れなく。

文:WEB CARTOP 青山尚暉
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

スバルの「新たな4ドアスポーツクーペ」に注目! 伝説「スバルブルー」に旧車風“ヘリテージデザイン”も採用! 高性能4WD搭載の「パフォーマンスE STI」コンセプトとは
スバルの「新たな4ドアスポーツクーペ」に注目! 伝説「スバルブルー」に旧車風“ヘリテージデザイン”も採用! 高性能4WD搭載の「パフォーマンスE STI」コンセプトとは
くるまのニュース
欧州の若手注目株がいよいよ登場! スレイターの素質をトムスも評価……2m級の巨人ウゴチュクはシートポジションに妥協強いられる
欧州の若手注目株がいよいよ登場! スレイターの素質をトムスも評価……2m級の巨人ウゴチュクはシートポジションに妥協強いられる
motorsport.com 日本版
ジョウンド×ニューバランス「990v4 “Mushroom”」は12月12日に先行予約開始──GQ新着スニーカー
ジョウンド×ニューバランス「990v4 “Mushroom”」は12月12日に先行予約開始──GQ新着スニーカー
GQ JAPAN
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! 斬新“ハチの巣”グリル×新たな「実用的インテリア」採用! 初のスポーティグレードもある「最新カローラクロス」ドイツ仕様とは!
トヨタ新型「コンパクトSUV」発表! 斬新“ハチの巣”グリル×新たな「実用的インテリア」採用! 初のスポーティグレードもある「最新カローラクロス」ドイツ仕様とは!
くるまのニュース
旧車っぽいレトロ感と最新技術の融合が魅力だよね! ミドルクラスの「ネオレトロ」丸目ネイキッドバイク3選
旧車っぽいレトロ感と最新技術の融合が魅力だよね! ミドルクラスの「ネオレトロ」丸目ネイキッドバイク3選
VAGUE
オーダー式カーマットのKARO、再生PET100%のフロアマット「グランシリーズ」を発売
オーダー式カーマットのKARO、再生PET100%のフロアマット「グランシリーズ」を発売
レスポンス
ウイリアムズ育成のブラウニングがスーパーフォーミュラ&鈴鹿を初体験「適応力は僕の強み。本当に楽しかった」
ウイリアムズ育成のブラウニングがスーパーフォーミュラ&鈴鹿を初体験「適応力は僕の強み。本当に楽しかった」
AUTOSPORT web
タイタニックの悲劇が現代にも影響! 超厳重に立ち入りが禁止される港湾エリア「SOLAS」とは
タイタニックの悲劇が現代にも影響! 超厳重に立ち入りが禁止される港湾エリア「SOLAS」とは
WEB CARTOP
この組み合わせ、強すぎ! 「#デリカミニ女子」×「#オプカン女子」 最強タッグでコラボ開催!!
この組み合わせ、強すぎ! 「#デリカミニ女子」×「#オプカン女子」 最強タッグでコラボ開催!!
ベストカーWeb
【トーヨータイヤ】ダカールラリーでハイラックス&ランドクルーザー300に「オープンカントリー」を供給
【トーヨータイヤ】ダカールラリーでハイラックス&ランドクルーザー300に「オープンカントリー」を供給
Auto Prove
ホンダ旧横型ミニ系「北米専用」モデル「SL70」フルレストア 分解バラバラのフレーム各所の痛みは溶接修理
ホンダ旧横型ミニ系「北米専用」モデル「SL70」フルレストア 分解バラバラのフレーム各所の痛みは溶接修理
バイクのニュース
カワサキ新型「Z900RS」3グレードの個性とは? 進化した“人気ナンバーワン・ネイキッド”はスタンダードモデルも魅力的! それぞれ好相性のライダーは?
カワサキ新型「Z900RS」3グレードの個性とは? 進化した“人気ナンバーワン・ネイキッド”はスタンダードモデルも魅力的! それぞれ好相性のライダーは?
VAGUE
福住、ヤマケン、オサリバン、来季は飛躍の1年に? スーパーフォーミュラ合同テストを新天地で走行のドライバーたちが好タイム連発
福住、ヤマケン、オサリバン、来季は飛躍の1年に? スーパーフォーミュラ合同テストを新天地で走行のドライバーたちが好タイム連発
motorsport.com 日本版
青森県地震に対応、EV充電器の利用実績情報を緊急公開…ENECHANGE
青森県地震に対応、EV充電器の利用実績情報を緊急公開…ENECHANGE
レスポンス
新型GR GTは、なぜV8の過給エンジンを採用したのか?
新型GR GTは、なぜV8の過給エンジンを採用したのか?
GQ JAPAN
DELiGHTWORKSがスーパーフォーミュラ初走行完了。大きなトラブルなく終えるも、現状は「かなり厳しい」と松下信治
DELiGHTWORKSがスーパーフォーミュラ初走行完了。大きなトラブルなく終えるも、現状は「かなり厳しい」と松下信治
AUTOSPORT web
RZ34『フェアレディZ』の制動能力とコントロール性をさらに追及、ブリッツから「ビッグキャリパーキットII」が発売
RZ34『フェアレディZ』の制動能力とコントロール性をさらに追及、ブリッツから「ビッグキャリパーキットII」が発売
レスポンス
ルイ・ヴィトンから“日本限定”新作メンズウォレットとカードケースが登場! 普段使いを想定した実用性と上質感を両立したアイテムの数々とは
ルイ・ヴィトンから“日本限定”新作メンズウォレットとカードケースが登場! 普段使いを想定した実用性と上質感を両立したアイテムの数々とは
VAGUE

みんなのコメント

23件
  • 日本車は安定性良くないくせに足回りだけガチガチに固めた車をスポーティーと勘違いしてるんだろw
    ミニバンやSUVにそんな足は論外なんだよ!!
  • >ミニバンの皮をかぶったスポーツカーと言わしめたモデル

    自称…てやつだろうなあ。
    誰も言わんわこんなもん。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

508 . 6万円 545 . 1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15 . 0万円 555 . 0万円

中古車を検索
ホンダ オデッセイの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

508 . 6万円 545 . 1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15 . 0万円 555 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村