カリフォルニアワインというと「ナパエリア」を思い浮かべる人が多いだろうが、実はカリフォルニア州には多くのワインエリアが点在している。今回はロサンゼルスから車で3時間ほどの場所にあるサンタ・リタ・ヒルズAVAへ、「ポルシェ」の電気自動車「タイカン4S」に乗って、日帰りの旅へ向かった。
初!電気自動車に乗車
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我が家の車は2台ともガソリン車で、今までハイブリットカーに乗車したことはあるが、今回初めて電気自動車で遠出することに。しかも、だれもが一度は憧れるカーブランド「ポルシェ」ということで、乗車する前から私だけでなく、夫も興奮気味。
夫と二人暮らしのため、普段は運転席か助手席で、後部座席に乗るのは久しぶり。今回旅のお供の車のポルシェ「タイカン4S」はスポーツセダンタイプ。
ファミリーカーではないので、正直後部座席の座り心地がとても快適とは言えなかったが、近年はハッチバックタイプの車が多くなったが、高級車はセダン型が似合う。
筆者の愛車は、最新式とは程遠くアナログな雰囲気が似合うジープラングラー。それに比べるとやはり電気自動車はタッチパネルや液晶画面が多く、近未来的。
私の友達が先日「テスラ」の電気自動車に試乗して「車というより電化製品だった」と話していたが、確かに最新式電化製品のようだった。
エンジン音も静かで、出発したのかどうかもわからないぐらい。アナログ人間な筆者は個人的に、エンジン音が多少ある方が好みではあるが、内装も豪華で、天井が一面ガラスになっているのは開放的であった。
遠出にはやはり充電ポイントのプランニングが必要
「タイカン4S」の充電が満タン時の走行距離は約200マイル(320キロ)ほど。目的地は片道150マイル(240キロ)ほどの場所なので、途中で充電が必要になる。
今回は友達の運転で、友達が旅のプランニングをしてくれ、「目的地近くのスーパーでまず充電」と充電スポットを事前に調べてくれ充電をした。
しかし、やはり遠出をする場合は、充電スポットの場所を事前に調べる必要があり、しかも、短時間で充電できる急速充電を探さないとならず、日本より電気自動車のインフラが整うアメリカでもまだ、都心以外の場所での充電スポットが少ないことを肌で感じた。
そして、急速充電でも100%充電するには、30分以上時間かかるため、充電する時間のことも考え、旅のプランをたてなければならない。
アメリカではワインの試飲は有料
40分ほど急速充電をしている間、スーパーでサンドイッチを購入してランチを食べた後、目的地の「サンタ・リタ・ヒルズAVA」へ向かう。サンタバーバラカウンティにはワインエリアが数カ所点在しているが、サンタ・リタ・ヒルズAVAではシャルドネ、ピノ・ノアール、シラー種のブドウを使用したワインが有名。
まず、一軒目訪れたワイナリーは「Babcock」。広い倉庫の中に試飲カウンターが数カ所あり、ワイン関連の雑貨のほかにも、アンティークな家具やレコードが販売され、オーナーの趣味が詰まったワイナリーである。
ちなみに日本では醸造所やワイナリーで試飲をする場合は無料のことが多いが、アメリカでは試飲は有料である。試飲の料金はそのワイナリーによって値段は異なるが、物価高は試飲価格にも影響が出てきているようで、以前は$10前後であったが、このエリアのほとんどのワイナリーは5~6杯の試飲で$30と、「試飲?」というような値段になっていることに驚いた。
しかし、今日は運転がないのでワインが飲める。ワインナリーでスタッフの人に話を聞きながら飲むワインは格別であった。
ゆっくり1件目のワイナリーでワインを堪能した後は、そこでおすすめされた近くのワインナリーへ移動。アメリカのワインエリアのほとんどは、狭い範囲にワイナリーが集中しているので、ワイナリーのハシゴができるところが楽しい。
2軒目のワイナリー「SPEAR」は4年前オープンしたシックなワイナリー。最近オープンしたこともあり、駐車場には無料のEV充電スタンドがあり、そこで充電をしながら試飲。
ここのワインも主にシャルドネ、ピノ・ノアール、シラー種のワインが多く、広々とした試飲スペースでくつろぎながら試飲を楽しんだ。
ここの充電スタンドは急速充電ではなかったため、1時間ほどで10%しか充電ができなかったが、90%ほどの充電が残っていたため、帰りはそのまま充電せずに帰ることができた。
インフラが整えばメインカーにもなる電気自動車
今回初めて電気自動車で遠出をして感じたのは、「日本よりEVのインフラが整うアメリカでも、ガソリンスタンドのようにEVステーションのが増えない限り、長距離移動には不便。また、充電時間がかかるため、時間に余裕がなければならない」ということだった。
しかし、今の電気自動車は1度の充電で200マイル(300キロ)ほど走れるような車も増えてきており、シティーユースで利用するのは、ガソリン代よりも安くエコで便利。
ただし、アメリカは土地が広いため、「ちょっとそこまで」の距離が長い。我が家も1台は電気自動車にかえようかと考えているが、「もう少しEVステーションのインフラが整った後でもよいかな」と今回の旅で思った。
文・写真/舟津カナ
アメリカ・ロサンゼルス在住のアウトドアライター。日本で編集プロダクションに勤務後、結婚でアメリカへ移住。週末問わず愛車ラングラーで愛猫とともにキャンプやオフロードに向かう。趣味はビンテージのアウトドアギア収取。
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