イベントレスになりかけていたみなさま、お待たせいたしました!!
去る7/31(金)~8/2(日)、幕張メッセでは『オートモビル カウンシル2020』が満を持して開催されました。
シトロエンなしでは生きられない!フラッグシップセダンCXと心を通わせる永野然次さん(50才)
実はこのイベント、本来ならば4月の上旬におこなわれる予定だったのですが、緊急事態宣言の影響によりやむなく延期…。
ですが主催者さまの並みならぬ努力により、自動車ファンのみなさまへ眼福の好機が与えられたのです!
厳重な感染拡大対策をもっての開催
連日のニュースでも騒がれるように、まだまだ終息とは程遠いと思しきコロナ禍。
開催には賛否両論あったことかとお察ししますが、会場ではしっかりと感染拡大対策がとられておりました。
主な内容としては
・人数制限
・体温測定
・来場者情報の登録(千葉市コロナ追跡サービス)
・マスク着用および消毒の徹底
・ソーシャルディスタンスの指示
・来られなかった人へ向けたオンライン展示会の配信
当日はなにひとつ抜かりなく、告知されていたガイドライン通りの対策!
入場・再入場のたび、非接触型と顔認証式2つの検温をパスしなければなりません。
場内各所に消毒液が設置され、入場者数制限の効果もあり、ゆったりと見学することができました。
心配していた“密”な状況はほぼ皆無。
色褪せない旧車の数々と、今をときめく最新車両たち
さて、この『オートモビル カウンシル』、単なる展示だけではなく、実際に販売されている車両を見て、その場で商談することができる催しです。
国内メーカーやインポーターをはじめ、その他たくさんのヘリテージカー販売店が、この日のために選りすぐりのクルマたちを並べて来場者をお出迎え!
それらの中から気になるラインナップをご紹介いたします!
まずはこちら!“60年代ルマンカーの凄みと美しさ”と銘打たれた主催者テーマ展示。1963年式アルピーヌ M63(青)と1966年式イソ・グリフォ A3/C。こんなクルマが国内にあるというだけでも驚きですね!
マクラーレンからは最新のGT(奥)と、ジャパンプレミアとなった620R。本邦初公開ではありますが、すでに国内分はSOLD OUTなのだとか…。
SUVもハイテク化が止まりません。ジャガー I-PACE HSEとランドローバー レンジローバースポーツPHEV。ともに充電中スタイル。
ひところよりは落ち着いたプライス…??ナロー、964ターボ、996カレラ4Sなどなど。ちなみに912(黄)は1千万円ぴったりでした!
やっぱりステキ…ダラーラ ストラダーレさま。買えないけれど、コスパ的には優秀だと思います。
アストンマーチン ヴァンテージV550。
シトロエン車種のレア度もさることながら、この並んだカラーリングがなんともフレンチテイストで可愛らしいと思いませんか?DS顔のID(左)と2台のCX、オレンジ色はGS。すべてブレークスタイル。
勇ましいランチア フルビア。
ノイエクラッセ顔が愛嬌たっぷり!BMW 2002と3200CS。ちなみに会場では“オートモビル カウンシル カーオブザイヤー”のアンケート投票がおこなわれていたのですが、なんとこちらの3200CSがみごと受賞!
スバッロ BMW328。
この日かなりマイノリティだったアメ車。1956年式シボレー コルベット。
エボバンパーがド迫力(笑)。メルセデスベンツ 190E EVO1(奥)とEVOルック(手前)。
フェルディナント・ポルシェ博士が基本設計をおこなった1936年式メルセデスベンツ 170H。中央のライトが鼻のようでおちゃめ!
300SEラング。吉田元首相が愛用されたのだとか。
190SLがなにゆえカプセルに?!どうやら現在ヤナセクラシックカーセンターにてレストア中の子なようです。早く元気になってくれるといいですね!
こちらのフォルクスワーゲン TYPE1は、国内取り扱いを検討するにあたり、サンプル輸入された4台のうちの1台!その希少性ゆえか、販売車両ではなく“参考出品”でした。
ホワイトとメタリックブルーのツートンで洗練された雰囲気のミニ。イギリスのコーチビルダー、デビッド・ブラウン・オートモーティブ製。
ヒストリックボルボといえば、やはりP1800やアマゾン。
バリエーション豊かなフォルクスワーゲン ゴルフI。
ずらっとブリット!左からロータス エキシージ、エランSr3、MG TA、モーガン 4/4。トヨタ(ヤマハ)製2ZZエンジンを積んだロータスは10年落ちでもなかなか値崩れする気配がありません。
1977年式フェラーリ 308GTB。
ブリストル製エンジン搭載のAC グレイハウンド。
ベック社が手がけたポルシェ 904のレプリカ、ベック GTS。エンジンを覗く人続出!
ポルシェ 911T 3.3RSRターボG50。布張りになったレカロとおそろいのトランクが乗せてありました。個人的に驚いたのは、ボンネットのロック部分もゴールドになっていたこと!
プジョー 406クーペが2台。ちょっと欲しいと思ってしまった…。
1991年式ランドローバー 初代レンジローバー with クマちゃん。
3代目と2代目のレンジローバーたち。世代を追うごとに角が取れた感はありますが、それでもガラッと雰囲気を変えてきた現行モデルと比べると、いわゆる四角いレンジだなと思えます。
こちらも3代目ですが、丸目なノスタルジックスタイル。
ジャガー E-TYPEとランチア ストラトス。こちらは販売車両ではありませんが、撮影用などのレンタル事業に使用されているのだそう。
1927年式ランチア ラムダ!!実物を見たのは初めて!
狭いブースにしれっとフェラーリ F40がいてあせりました…。
1968年式マセラティ メキシコ4.2。
9/26(土)から名古屋市の“アウトガレリアルーチェ”で開催される企画展の紹介コーナー。脇田ボディ製オースチン7。
会場一大きなブースを構えたマツダでは、絶好調の現行型ロードスターとともに往年の名車がズラリ。コスモスポーツ、サバンナRX-7、ファミリア、R360など。
ホンダ S800。
WRCの優勝車、トヨタ セリカGT-FOUR ST165。
取材後記 ~コロナ禍におけるささやかな喜び!~
ダイジェスト的に気になるクルマをご紹介してまいりましたが、いかがでしょう?
幸い(?)実印の出番が来なくて済んだことには安堵しました(笑)。もしもお値打ち価格でプジョー205GTIが出展されていようものなら危なかった…!
こんなご時世なので、クルマイベントとしてはちょっと寂しく閑散たるものとなりましたけど、さすがは紳士的と名高い『オートモビル カウンシル』なだけあって、来場者さんたちのマナーも素晴らしく、ソーシャルディスタンスを保ちながら安心して見学することができました。
ポジティブに捉えれば、空いていたからこそじっくり名車を愛でることができたのですね!
各所に配置されたアルコール消毒液は、ヤナセさんが提供してくださったそうです。
ちょっと心残りなのは、マスクがあるとは言え、積極的に出展者さんたちへインタビューすることに躊躇してしまった点。
今年は秋以降の催しも中止のお知らせが相次ぎますが、今回この『オートモビル カウンシル2020』の感染拡大対策が功を奏せば、いずれ新しい生活様式の中でイベントを楽しめるようになる日がやってくるかもしれません。
主催者さまおよび現地スタッフのみなさま、ささやかな楽しみを提供してくださり感謝です!!
場内マルシェブースにもMG T-typeなど車両展示が潜んでいました。アパレル、ケミカル類、カタログなど、お宝さがしに励むのもまた一興。
[ライター・カメラ/細谷 明日葉]
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