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マジか!! 本家アルファードを超えた!? 中国でアルファードライバル車が続々と登場する理由

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マジか!! 本家アルファードを超えた!? 中国でアルファードライバル車が続々と登場する理由

 現行アルファードの人気は凄まじい。特に2021~2022年は新車販売ランキングでも8000台を超える月もあり、アルファードブームに沸いている。

 2022年6月末には、納期が2022年4月以降になる見込みとなり、新型に切り替わる2023年5月を超えてしまう可能性があるため、なんと異例の受注停止となってしまった。

マジか!! 本家アルファードを超えた!? 中国でアルファードライバル車が続々と登場する理由

 アルファード人気が衰えることを知らない日本以外でも、アルファード人気が凄いらしい。そうお隣、中国だ。中国では本家アルファードの人気も凄いが、なんと打倒アルファードに燃える、中国製メーカーのアルファードライバル車が続々と登場しているという。

 はたして、アルファードを超えたのか? 注目のアルファードライバル車3台を紹介していこう。

文/中国車研究家・加藤ヒロト
写真/加藤ヒロト

■なんとアルファードの中国での価格は関税込みで1700万円超

異常な人気の現行30系アルファード。新車が買えない今、中古車情報サイトでの登録済み新古車は800万円を超えるクルマもある

 トヨタのミニバン「アルファード」は2002年に国内で登場以来、大家族のレジャーや大企業トップやVIP送迎など、多種多様な場面で極上の乗り味をユーザーに提供してきた。

 2008年登場の2代目からはトヨタのディーラーチャンネル「ネッツ店」専用で展開していた「アルファードV」の後継として、姉妹車「ヴェルファイア」も投入。アルファードとはまた一味違う「ギラギラ顔」はマイルドヤンキーを中心に人気を博した。

 2002年夏には現行モデルの納期が2023年4月以降となり、新型アルファードの発売時期に影響する状況となったため、2022年6月末に異例の受注停止となった。

 アルファードの人気はもちろん日本だけではない。中国や香港では「人気」どころか、いまや「熱狂的」とも言える支持基盤が形成されている。

 もともとはテレビや香港の映画スターがアルファードを移動用に使っていたことが人気に火をつけた理由とも言われており、アルファードに乗ることは一種のステータスであると認識されているほど。

 中国での新車販売価格はアルファードが83万9000元(邦貨換算:約1727万5000円)、ヴェルファイアが84万7000元(約1744万1000円)と、輸入車であるために関税(15%)込みの値段となるが、加えて優先的に納車するための追加料金(納車費用)を払う場合もある。

 この現象は中古車価格にも大きな影響を与えている。中国の中古車サイトでアルファードを見てみると、未登録新古車は高くて150万元(約3088万6000円)近くでどれも掲載されている。

 また、価格が安い順で並べ替えると、最も安い2011年式の2代目アルファード(2.4L、7万キロ走行)でも21万9800元(約452万5000円)と、日本では考えられないような値段で取引されているのがわかる。5万km走行の2019年式3.5Lモデルでも128万元(約2635万6000円)など、多少走っていてもその価値は新車以上となる。

 アルファードが絶大な人気を誇る昨今、ライバル車も続々と登場している。「打倒アルファード!」を掲げて、様々な「高級ミニバン」が発売されており、今回はとくに注目の3台を紹介したみたい。

■ビュイックGL8

ビュイックGL8

 中国市場で販売されるミニバンの中でも古参勢なのがビュイック GL8だ。ビュイックはアメリカのゼネラルモータースが展開しているブランドだが、いまやアメリカよりも中国のほうが人気とも。

 中国専売車となるGL8は2000年に初登場した。初代は単に人を運ぶための質素なミニバンという印象が強いが、年々改良やモデルチェンジを重ねそのクオリティに磨きをかけている。

 現在では通常モデルに加えて4人乗りの最上級モデル「GL8アベニール」というモデルも展開中だ。2022年8月には通算4代目モデルとなる「GL8センチュリー」も発表され、高級ミニバン市場での攻勢を強めていく姿勢をみせている。

ビュイックGL8のインテリアはまさにゴージャス!

■トランプチM8

トランプチM8。現行アルファード以上(?)のオラオラ顔だ

こちら30系現行アルファードのフロントマスク。トランプチM8と比べてこっちのほうが迫力ある?

 最近ではフォルクスワーゲンなどの外資系メーカーも、今まで手をつけていなかったミニバン市場に手を出し始めているが、中国メーカーの本気度はそれらを上回る。

 国営メーカー「広州汽車」が展開する「トランプチ」では、2022年8月にフラッグシップミニバン「M8」のフルモデルチェンジを正式に発表した。迫力あるフロントマスクは日本でも人気が出そう?

 2017年に当初登場した際は「GM8」という名前であったが、2020年のマイナーチェンジで「M8」へと改称。また、2018年より一回り小さい「M6(GM6より改称)」も展開しており、広州汽車は何かとミニバン市場に本気だ。

 トランプチ M8の特徴はなんと言ってもそのパワートレインにある。トヨタの中国における合弁パートナーという関係もあり、M8にはトヨタ開発の「トヨタハイブリッドシステム(THS)」を搭載。

 広州汽車独自開発の2L、直列4気筒エンジンとうまく組み合わさる独自仕様のもので、巨大な車体でもストレスのない走行性能を乗員にもたらすとしている。

航空機のファーストクラスをイメージさせるセカンドシート

■紅旗HQ9

紅旗HQ9。価格は9月21日に発表。下から35万8800元(約730万2000円)~ 53万8800元(約1096万6000円)

 日本初の純中国製乗用車の販売で話題となった老舗高級車ブランド「紅旗」も初の高級ミニバンを2022年にリリースしている。

 中国で最初に誕生した自動車メーカー「第一汽車」が1958年より展開するこのブランドは、数多くの要人に愛されてきた中国の象徴的ブランドだ。今まではセダンやSUVのみの展開であったが、2022年8月に予約開始となった「HQ9」で高級ミニバン市場に殴り込みをかけていくこととなった。

 なお、9月21日に紅旗HQ9の正式な価格が発表された。グレードは全5グレードで、下から35万8800元(約730万2000円) 37万8800元(約770万9000円) 43万8800元(約893万1000円)、47万8800元(約974万5000円) 53万8800元(約1096万6000円)」

 もちろん、中国ではアルファードが熱狂的な人気を誇るが実は「もう少し大きなサイズが欲しい」という声も少なからずある。

 そのため、アルファードへの対抗馬を世に送り出す各社は全長5m超、全幅2m級の高級ミニバンとなっており、実際、トランプチ M8は全長5193× 全幅1893×全高1832mm、ホイールベースが3070mmと、アルファードよりも余裕のあるサイズとなる。

 また、紅旗 HQ9は全長5222×全幅2005×全高1935mm、ホイールベースが3200mmと、中国を代表するブランドにふさわしい存在感のあるボディを与えられている。

 とはいうものの、アルファードの人気がこの先落ちることはないだろう。すでにアルファードは「高級ミニバン」というよりは「アルファード」を指名買いする人で溢れているし、アルファードで指摘されているボディサイズは、全長5175×全幅1995×全高1785mmのボディを持つ「シエナ」の中国投入によって十分にカバーされている。

 ファミリー向けミニバン、そして高級ミニバンの両方において競争が激化する中国では今後も多様なミニバンが各社から投入されるだろう。そのような状況の中でも不動の人気を誇るアルファード。ライバルたちの戦いも目が離せない。

紅旗HQ9のインテリア。ぜひ日本でも販売してほしい

■一番アルファードに似ているのは?

中国における合弁パートナーが販売している広州汽車のトランプチM8。新型アルファードって言ってもわからない?

全体的な雰囲気はアルファードとそっくり

 さて、みなさんはどのクルマが一番アルファードに似ていると思いましたか? やはりトヨタの中国における合弁パートナー、広州汽車のトランプチM8ではないだろうか。

 パワートレインもトヨタのハイブリッドシステムを搭載しているし、このまま日本に持ってきても売れそうだ(編集部)。

■2023年5月に発表予定の新型アルファードは?

新型アルファードは、現行よりもグリル面積が拡大して威厳に満ちた顔に仕上げられている。グリル回りの造形も非常に凝っている。それに対しリアはおとなしめのデザインだ(画像はベストカー製作の予想CG)

 新型アルファードは現時点での情報では2023年5月頃に発表される予定。ただし、半導体不足による部品供給の遅れが予測されるため、遅れる可能性もある。

 本誌ベストカーが製作した新型アルファードの予想CGは、キープコンセプトながら質感を高め現行よりも高級感、押し出し感がさらに強調されている。

 新型アルファードでは、3000mm級のホイールベースながら、RAV4、ハリアーなどに採用されるTNGAのGA-Kプラットフォームを採用する。

 このGA-Kプラットフォームにより低重心化が可能となり、全高は現行モデルの1950mmよりも10~15mm低くなる。ただし、フロア高が低くなるので、室内高は現行モデル並みを確保している。全幅は現行の1850mmより大きくなってほしくないのだが……。

 パワーユニットは、2.5L、直4純ガソリン仕様とハイブリッドで、このハイブリッド仕様がメインユニットとなる。

 根強い人気のパワフルな3.5L、V6は消滅するが、それに代わるユニットとして、新型レクサスNXで初登場した2.4L、直4ターボ(280ps/43.8kgm)が搭載される。最大トルクは3.5Lよりも太いため、加速感の鋭い走りが堪能できるはずだ。しかも自動車税も安くなっていいことづくめ。

 新型アルファードでは、現行モデルのネガ潰しが徹底されるわけだが、現行モデルはハイブリッド車が4WDのみの設定なのに対して、新型ではFFも設定され、ユーザーのニーズに応える。

 注目のデビューは前述したとおり、2023年5月。レクサスLMを念頭に置いたロングホイールベースの存在も噂されている。新情報が入り次第、随時お届けしたい(編集部)。

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みんなのコメント

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  • まぁ売れてる車種をパクるのはお家芸でしょ‼️
    とは言え世界一の品質のトヨタも中国メーカーを無視出来ない処まで品質 技術力も上がってるのは事実‼️
    今後はインドも日本を抜くだろう……
    世界に誇れる品質 技術力の日本を取り戻せ👍
  • 中国製買った方がお得なんじゃね?
    イキれるよ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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