レースとともに成長を続け、その戦績や名声から2輪界のフェラーリともいわれる伊ドゥカティ。最前線で戦うレーステクノロジーをいち早く市販車にフィードバックするスーパースポーツ(SS)は、ドゥカティの象徴ともいえるブランドアイコンである。それらツナギで跨るSSマシンの真逆の路線を走るのが、世界中のストリートで人気沸騰中のネオレトロ系、1960年代から見事復活を遂げたドゥカティ・スクランブラーだ。
レースや血統を思わせる真っ赤なドゥカティに対して、溌剌なイエローをブランドカラーに掲げる新生ブランドこそ、今回紹介する「SCRAMBLER DUCATI」。ドゥカティ広報曰く、マーケティング戦略や売り方も今までとは異なるアプローチを展開するという。しかも、その中枢を担うのは30代、わずか数名がこのプロジェクトを企画・指揮しているのだという。それゆえ、トンガったアイディアがすぐさま実行できるのだろう。サーフボードとライフスタイルを絡めてのコンテナを使ったブース展示をはじめ、豊富なモーターサイクルアクセサリーからアパレル展開、さらにはコラボカフェや専用ラジオ曲の開局など、その独自の世界観が世界の大都市で大ウケしている。
今、小さいクルマが面白い!──GQ CAR'S アクセスランキング 2018年8月
土の匂いがする往年のスクランブラースタイルに空冷Lツインエンジンを心臓部に収めたシリーズ第1弾がリリースされたのは2015年のこと。個性際立つ力強いスタイリングと、アップライトでラクなライポジ&快適なストローク感のあるサスペンション設定。そして、何よりもメカメカしい音を放つ“空冷(!)Lツインエンジン”の味わい深い鼓動感がスクランブラーのキモだ。バイク本来の乗り味を楽しむ、より自由なスタイルを謳歌するためにつくられたモーターサイクルである。先ず803ccシリーズを皮切りに、2016年には“中型2輪免許で乗れる”入門機として399ccシリーズを追加。これまでに全世界で約4万6000万台を販売し、昨年のドゥカティ累計販売台数の約5万5870台のうち、およそ1万台を売り上げた。そして、今回追加されたのが、そんなスクランブラーの大本命となる1100ccのリッターモデルなのだ。
スクランブラー1100を走らせると驚いた。その見た目からして、街乗りを流して楽しむ軟派なカジュアルマシンかと思いきや、その真逆。剛性は極めて高いのにキビキビとしたハンドリング性能を持ち合わせている。走行安定性を高めているにもかかわらず、だ。体躯の重さをまるで感じさせないシャープな走りは、出足からの力強いトルキーな加速感も相まって実に軽快。なるほど、たんなる往年のリバイバル=焼き直しではなく、近代的なスポーツライディングを備えているのだ。
それもそのはず、排気量拡大に伴って1100用にトレリスフレーム&スイングアームを刷新。さらにスポーツライディングをサポートする3つの走行モードに加え、コーナリングABSやトラクションコントールを採用するなど、スクランブラーシリーズでは初めて最新電子デバイスが投入されたことも大きい。しかも、空冷2バルブのデスモドロミックエンジンによる不等間隔爆発は、まるで生き物のよう。その鼓動感と、乾いたエグゾーストサウンドと、振動とが、身体を伝って心地よく響く。これが実に気持ちいいのだ。
直接的なライバルとなるBMW R nine Tを筆頭にトライアンフ スクランブラーやヤマハXSR900、さらにはカワサキZ900RSまで、国内メーカーもとい海外メーカーが群雄割拠しているネオレトロ系のスクランブラー市場。そのなかでも十分トンガっている“個性と味”があった。排気量を拡大したことで、街乗りから郊外、さらには高速路からワインディングまで、走るフィールドをさらに広げたドゥカティ・スクランブラー1100。所有欲をくすぐるメカメカしい金属パーツやマッシブな体躯。その存在感たるや、見た目だけではなく、走りの満足度も相当高い。中身は正真正銘のドゥカティだったのだ。
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