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バーニー・エクレストンの”終活”。自身所有のF1マシン69台を売却中「自分がいなくなったらこれらのクルマがどうなるのかを考える時が来た」

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バーニー・エクレストンの”終活”。自身所有のF1マシン69台を売却中「自分がいなくなったらこれらのクルマがどうなるのかを考える時が来た」

 元F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、自身のF1マシンコレクションの一部を売却中であることが分かった。取引価格は分かっていない。

 2017年はじめにF1のCEOを退いたエクレストンは、今や94歳。その人生で、数々の歴史的なF1マシンを、個人的なコレクションとして集めてきた。しかし最近になって、そのマシンの売却を進めていることが分かった。

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 この作業には、イギリスを拠点とする高性能車の販売専門業者であるトム・ハートリー・ジュニアが関わっており、販売される車両の数は69台にも及ぶという。なお取引はオークション形式ではないため、取引価格は公表されない見通しだ。

 かつてオートバイの中古車販売業を生業としていたエクレストンはそこで財を蓄積し、自身もドライバーとしてレースに参戦。F1にも挑んだが、決勝には出走していない。

 その後はヨッヘン・リントのマネージャーを務めたり、ブラバムのチームオーナーになったりと、F1への関与を深めていき、最終的にはF1全体を取り仕切る立場になった。

 その間にエクレストンは、歴史的なF1マシンを数々購入。前述の通りエクレストンはブラバムのオーナーだったことがあるため、コレクションの多くは1971~1988年のブラバムのマシンであるが、それ以外にも新旧の名車がラインアップされている。

 そのラインアップの一部を挙げると、ブラバムの歴史的珍車とも言える”ファンカー”BT46、スターリング・モスがドライブしたヴァンウォールVW10、アルベルト・アスカリがドライブして1951年のイタリアGPを制したフェラーリ375にマイク・ホーソーンが1958年に乗ったディーノ、ミハエル・シューマッハーのフェラーリF2002…… いずれも時代を語る上で欠かせない車両だ。

「私は50年以上かけて、これらのマシンを買い集めてきた。これまで購入したマシンは、いずれも最高のモノばかりだ」

 そうエクレストンは語った。

「自分が持っている全てのクルマを愛しているが、自分がいなくなったらこれらのクルマがどうなるのかということを考え始める時期がやってきた。だから売却する決心をしたのだ」

「長い間所有してきたので、どこに行ったのかを知りたい。そして自分がいなくなった後、妻に任せっきりにしておきたくない」

 エクレストンが自身のコレクションを手放すのは、今回が初めてではない。2007年にはRMサザビーズを通じて50台の車両をオークションに出品。この中には1928年型のメルセデスSSKロードスターや、ベニート・ムッソリーニが所有していたとされる1939年型ランチア・アストゥーラ・ガブリオレなども含まれていた。

 すでにF1の表舞台から退いているエクレストンだが、昨年には詐欺罪で有罪となり、17ヵ月の禁固刑を受けた。ただ収監を回避するために、イギリスの歳入関税庁に追徴課税6億5200万ポンド(約1236億2500万円!)を支払うことで和解したとされる。またこの訴訟費用として7万4000ポンド(約1400万円)を支払ったようだ。

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