この記事をまとめると
■米特殊部隊出身者が代表を務める「アドアーマー」社はVIPのために防弾車を製作している
中身はラグジュアリーなのに「防弾仕様」に「サーマルカメラ」って軍用車かよ! たった2000万円で超絶安心が買える「レズバニ・タンク」がこれぞアメリカなクルマだった
■アドアーマー社はフェラーリやアストンマーティンなどのスポーツカーを防弾車に仕立てた
■いつ襲われるかわからないけどスポーツカーに乗りたいのであれば力になってくれるだろう
VIPだってスポーツカーを楽しみたい
ジェームズ・ボンドが乗ったアストンマーティンDB5は、マシンガンでめった撃ちされてもへっちゃらでしたが、現実の世界ははるかに上を行ってます。防弾・防爆、あるいは毒ガス対策まで抜かりなく備えるほか、車内への侵入すら強力に防いでくれるという、007のQ(秘密兵器係)だってビックリ。
それもそのはず、クルマを作ったのはテロ対策ソルジャーが代表や開発を担う会社。アストンマーティンはもちろん、フェラーリやアウディだって無敵化しているのです。
アメリカはワイオミング州にある「アドアーマー(ADD ARMOR)」社は、世界中のVIPや政府、法執行機関から絶大な支持を得ているカスタムファクトリー。代表を務めるピート・ブラバーは、元アメリカ特殊任務部隊司令官というキャリアを誇り、また開発担当副社長のジョー・ベガに至っては米陸軍非対称戦グループ上級作戦顧問にして、米国即席爆発装置(IED)探知・破壊タスクフォース上級顧問というガチ勢です。
ちなみに、非対称戦というのは、正規軍に対してゲリラ組織などが相手の弱点や予期せぬ手段で攻撃してくる戦闘。近ごろよく耳にするローンオフェンダー対策なども含まれることでしょう。
そもそもは、アメリカ国内で需要が厚いキャデラック・エスカレードやメルセデス・ベンツGクラスといったフルサイズSUVの防弾カスタムが中心だったとのこと。もはや、VIPの移動にリムジンは少なくて、この手のモデルがほとんど。すると、ガチなアドアーマーにも競合が現れるわけで、彼らは自らのアドバンテージから別のベクトル、すなわちスポーツカーのハイセキュリティカスタムを見出したのでした。
手始めにカスタムされたのがアウディの鬼速セダン、RS7。どうやら、CEOのブラバー氏がプライベートで乗っているクルマだったらしく、同社のノウハウを全部載せ!
例えば、防弾仕様というと従来は厚手の鋼板を仕込むのが常套手段でしたが「重量増しはいざ逃走する際のハンディキャップとなる」と、ミリタリー格式のポリカーボネートに変更。鋼板の10倍もの強度をもちながら、重さは半分以下なのだそうです。また、防弾ガラスもこのポリカーボネートをガラスに挟み込むことで、ハンドガン程度なら貫通することはないとされています。
さらに、前後にはパトランプを装備して非常事態を外部に伝えるほか、周囲に催涙ガスを噴射したり、ドアハンドルにスタンガン的な電気ショックを与える装置など、攻撃や侵入に対して能動的対処ができるというわけ。なお、「逃走時に有利となるよう、ノーマルの605馬力から760馬力までチューンアップしている」と、なにからなにまで抜かりがありません。
アドアーマーはアストンマーティンも防弾・防爆化
アドアーマー社の目論見どおり、このRS7は評判を呼び、すぐさまフェラーリ458スペチアーレの防弾オーダーが舞い込んだとか。注文主はスポーツカーオーナーだけに、重量増を嫌っていたそうですが、装備したポリカーボネートは「助手席にひとり乗っている程度」の70kgに収まり、フェラーリらしい走りがスポイルされることはなかったのだとか。
また、売却時などにポリカーボネートはすべて取り外せる仕様となっており、とかく敬遠されがちな「防弾仕様」でもリセールバリューを損ねないというのも同社のアドバンテージでしょう。
そして、彼らの最新作、アストンマーティン・ヴァンテージこそジェームズ・ボンドの上を行くハイエンドセキュリティに仕上がっています。というのも、軽量化を目論んだポリカーボネートではなく、防弾・防爆性能に特化したケブラー素材を多用し、同社モデルのなかでも最強レベルを実現したのです。
この素材は、それこそ軍用のボディアーマーなどにも使用されるとかで、防弾性能を表すNIJ規格なら「IIIA」すなわち、5mの距離から撃たれた44マグナム(ホローポイント弾)や357フラットヘッド弾の貫通を防ぐという高機能。
さらに、ガラス類はすべて防弾仕様とされたほか、ルーフ、および燃料タンク周辺には鋼板を追加して少々の爆弾ならば跳ねのける程の強度がもたされています。当然、タイヤもランフラットタイヤを装備して、撃ちぬかれた状態でも80km/hで逃げ去ることが可能。これらの装備による重量増は204kgに及んだとのことですが、「わが社のエスカレードと同等の防弾・防爆性能をもちつつ、抜群の加速力でテロ現場を逃げ去ることができる」と開発担当のベガ氏は自信たっぷり。
なお、同社の防弾カスタムにかかる費用は、「ベーシックなものなら3万2500ドル(約400万円)から可能。だが、ヴァンテージのように徹底的な作りこみとなると、材料費も高くなるので、一概にはいい切れない」とのこと。
それでも、反響は大きかったようで、各国のビリオネアからの注文が殺到しているのだとか。いつ何どき襲われるかわからない、だけどスポーツカーには乗りたいといったオーダーはレアかと思いきや、それだけ世のなかが物騒になっているのかもしれません。
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