最近の気になるニュースから注目の自動車関連記事をピックアップ。コメンテーターとして自動車評論家の片岡英明氏をお迎えし、記事を分析しお伝え!!
今回はシトロエンのクセ強EVバギー大人気! フェラーリが自動運転の方針を発表!? などの自動車業界最新ニュースを厳選しお届け!!
シトロエンのクセ強EVバギー大人気! フェラーリの自動運転はLV2+まで!? ほか クルマ業界最新ニュース3選
※本稿は2022年7月のものです
文/片岡英明、ベストカー編集部、写真/フェラーリ、トヨタ、スバル、シトロエン
初出:『ベストカー』2022年8月10日号
■シトロエンの個性的EVバギーが大人気
ワイルドなデザインのバギータイプは個性を主張するには最高。BEVでは増えるかも
シトロエンの小型EVのアミの限定車、『マイ・アミ・バギー』がフランス本国で受注を開始したところ、50台のモデルが受注開始から17分28秒であっという間に完売。
この大人気のアミはどんなクルマなのでしょうか?
【片岡氏のコメント】
シトロエンは、昨年12月に「マイ・アミ・バギー・コンセプト」を発表したが、とても評判がよかった。そこで50台だけ限定で、オンライン販売することにしたのだ。
鳴り物入りで発売されたマイ・アミ・バギーは、日本の軽自動車より小さい2人乗りのBEVシティコミューターである。1回の充電(約3時間)で最大70km走ることが可能だ。
外観はシトロエンのメアリを彷彿とさせるワイルドなデザイン。ボクたち世代には初代バモスホンダと似たアーミールックに感じられる。ファブリック生地の脱着式ソフトトップや金属製のチューブドアを採用し、インパネも機能的かつオシャレに仕上げた。
驚かされたのは6月21日の深夜0時にオンラインで受注を開始したが、わずか17分28秒で50台が完売したことである。デザインだけで買える魅力的なBEVだよね。
■フェラーリの自動運転はレベル2+が上限!!
フェラーリが自動運転技術はレベル2+を上限とすることを発表。ドライビングプレジャーを重要視するフェラーリらしい考えである
世界の自動車メーカーが自動運転技術を精力的に開発し、完全自動となるレベル5はいつ実現するのか気になるところですが、フェラーリは今後登場させる自社モデルに搭載する自動運転技術はレベル2+を上限とするという興味深い発表を行いました。
【片岡氏のコメント】
自動車業界の変革を象徴する「CASE」の「A」は自動運転のこと。最近はADAS(先進運転支援システム)として運転者支援のレベル1、あるいは部分的に運転を自動化するレベル2の技術を搭載するクルマが増えてきた。
ホンダのレジェンドが条件付き運転自動化のレベル3を採用して話題をまいたことを覚えている読者も多いだろう。
だが、フェラーリは自動運転技術に関して「レベル2+」を上限とし、それ以上を求めないと発表した。
レベル2+は、カメラやレーダーなどのセンサーに電子制御を組み合わせ、車線変更や車線維持、渋滞支援などの機能を盛り込んだものだ。交通標識なども読み取る。それ以上の機能を望まないのは当然だろう。レベル2までは運転の主体がドライバーにある。
だが、レベル3から先はクルマが運転の主体になり、ドライバーを必要としなくなるのだ。
フェラーリはドライバーの操る楽しさと運転する喜びを第一に考え、クルマを開発している。乗って退屈で、運転して楽しくないのはフェラーリじゃないのだよ。
■トヨタbZ4X&スバルソルテラが早くもリコール
6月23日にトヨタ、スバルはそれぞれbZ4Xとソルテラのリコールを届け出たと発表しました。最悪車輪が脱落するおそれがあるようです。日本での対象は2車種合計204台と少ないですが、使用禁止を呼び掛けています。
【片岡氏のコメント】
トヨタとスバル初のバッテリーEVとして脚光を浴び、好調にスタートを切ったかに見えたbZ4Xと兄弟車のソルテラだが、発売直後からつまずいてしまった。
国土交通省によると、タイヤを取り付けるハブボルト回りに不具合があるようで、ハードなコーナリングをしたり、急ブレーキを踏むとボルトが緩んでしまうようだ。そこで発売直後にリコールを申し出た。
海外でトラブルが発覚し、リコールになったようだが、ボルトが緩む原因がわからないらしい。原稿を執筆している時点では、どのような対策を講じるか決まっていないようだ。
ユーザーには当面の措置として運転しないように要請しているそうだが、早く原因を突き止め、安心して乗れるように対策してほしいね。
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みんなのコメント
最高速と航続距離があと少しだけ上げて欲しい。それ以外は、デザインも素晴らしいので、欲しい人は多いと思う。
原因も対応策も不明でーす!とかどういうことだよ