10月4日、2024年MotoGP第16戦日本GP 初日のセッションが栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われた。午後のプラクティスでモンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは14番手、アレックス・リンスは20番手と続き、ワイルドカード参戦のレミー・ガードナーは23番手となった。
午前のフリー走行1回目は、雨がちらつくドライコンディションで始まった。クアルタラロは前後ミディアム、リンスはソフト/ミディアムのタイヤ選択でコースイン。最初のランが終わった時点でリンスは12番手、クアルタラロは15番手に位置。23番手のガードナーは、テストプログラムに集中している様子だ。
不安定な天候の下で第16戦日本GPが開幕。初日はビンダーがトップ、中上は日本勢最上位
セッション開始から12分頃に軽く雨が降り出し、このタイミングでふたりのヤマハライダーも他のライダーと同じくにピットインした。ガードナーは粘って走行を続けるも開始15分を過ぎたところでガレージに戻った。
終盤まで全車が走行を控え、残り12分頃にクアルタラロがコースイン。徐々に再びコース上のライダーが増えていったが、路面状況が悪くなったためタイムを更新できず、リンスが1分46秒090で14番手、クアルタラロが1分46秒296で17番手、ガードナーが1分50秒206で23番手となった。
続く午後のプラクティスでは、ドライコンディションだが厚い曇が空を覆う。クアルタラロとリンスは、ハード/ソフトでコースイン。序盤からクアルタラロがタイムを出し、開始10分過ぎには1分44秒930の7番手タイムを刻む。リンスは1分45秒462の17番手タイムで続く。ガードナーは、唯一前後ともミディアムタイヤを履き、午前から引き続きテストプログラムのために周回を重ねた。
その後、クアルタラロはロングランを行い、セッションを折り返した。リンスは2回目以降にショートランを実施し、後半はニュータイヤを積極的に使用しマシンへの理解を深めていった。
セッション終盤、ふたりのフルタイムライダーは予選Q2へのダイレクト進出を狙いにアタックを敢行。グリップしない路面に苦戦しタイムを伸ばせず、クアルタラロは1分44秒401の14番手、リンスは1分44秒950で20番手と続いた。ガードナーはテストに徹しながらも最後にタイムを大きく更新し、1分46秒716の23番手タイムを残した。また、セッション終了後には、クアルタラロがトラブルからか3コーナーでマシンを止める様子もあった。
クアルタラロは0.192秒差で10番手に届かず予選Q2へのダイレクト進出を逃したが、全体的にタイトなタイム差となっている。雨予報の土曜日はヤマハ勢にとって助けになるだろうか。
■ファビオ・クアルタラロ(FP1:17番手、プラクティス:14番手)
「今日は苦戦したよ。コースがマシンのパフォーマンスに影響するようだ。路面のグリップが良ければ、それほど悪くはないんだけど、グリップが低いとポールポジションのタイムから遠く離れてしまう。リヤのグリップが不足していて、それが難しくさせているんだ」
■アレックス・リンス(FP1:14番手、プラクティス:20番手)
「今日の状況を管理するのはとても難しかった。自分の100%を出そうとしたど、何かがうまくいかないんだ。ファビオと僕は同じような問題を抱えている。トラクションとエッジのグリップが足りていない」
「このコースの最大の特徴はハード・ブレーキングだけど、フロントにハードタイヤを履くと予想以上に問題が出てしまうんだ。だから、原因をチェックする必要があるよ」
■レミー・ガードナー(FP1:23番手、プラクティス:23番手)
「タフな1日だった。午前の悪天候は助けにならなかったよ。少なくとも午後は比較的安定したコンディションになったけどね」
「FP1で失った時間は、マシンとタイヤに慣れ、スピードを上げるために使うことができたよ。でも全体的には悪くない1日だった。最も重要なのは、新しいアイテムを試して、ヤマハが2025年型マシンの方向性として使える有益なデータを収集できたことだ」
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