フランスのサプライヤー大手、ヴァレオのパリ郊外のセルジーにあるR&Dセンターでは、パワートレイン部門の研究開発に加えて、ハイブリッドや事業部門を横断した次世代の研究開発を進めている。
パリ・サロンでワールドプレミアされたスマートフォン上でカギのやりとりができる「InBlue」をはじめ、LEDを制御して眩惑防止を行うフロント・ライティング・システム、電動スーパーチャージャー、48Vシステムといった次世代技術のうち、電動スーパーチャージャーや48Vシステムをそれぞれ搭載したテスト車に試乗した。いずれも真新しいアイデアではないが、周辺技術が未発達だったためになかなか実用化に至っていなかったものが、昨今の技術開発によってにわかに脚光を浴びた形だ。
電動スーパーチャージャーでは、250~350ミリ秒という短時間で7万回転まで回転数をあげられる特殊なモーターが開発されて、低燃費化のためにエネルギー回生とインテリジェント・バッテリーの搭載が普及したため、実現できるようになった。
テスト車は、1.6リッター自然吸気ユニットを積むダチア「ダスター」に電動スーパーチャージャーを組み込んだものだった。クランク軸からプーリーを介して動力をとる機械式スーパーチャージャーと比べると、オンデマンドでモーターを駆動させるので機械損失が少なく、エンジン回転数と関係なくスーパーチャージャーの制御ができる。また、エンジンに直接つなぐ必要がないため、搭載位置の自由度も高いといった副次的な効果もある。実際に試乗すると、アクセルを踏み込んで加速するようなシーンでは体感できるレベルでトルクがアドオンされる。
一方の48システムは、ベルト駆動式スターター・ジェネレーター「i-BDG」、インバーター、DC-DCコンバーター、コントロールユニットで構成される。回生による低燃費化とともに、電圧を上げることで発電機のサイズを大型化せずに車内での消費電力の増加に対応できるというメリットがある。
試乗したのは、プジョー「207」をベースに48Vシステムを組み込んだデモカーで、アクセルを踏み込むと、電気モーターによるトルクの追加によって、ベースのエンジン車に増して力強い加速をする。ハイブリッド車のようにEV走行もできる。現在、Dセグメントあたりを中心に採用が検討されているが、標準化してコストを抑えることでCセグメントやBセグメントにも搭載を進める方針だ。
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