現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ロードスターなの!? RX-7の再来なの!? マツダロータリースポーツ復活のカギを握るコンセプトカーの正体ってなんだ!?

ここから本文です

ロードスターなの!? RX-7の再来なの!? マツダロータリースポーツ復活のカギを握るコンセプトカーの正体ってなんだ!?

掲載 29
ロードスターなの!? RX-7の再来なの!? マツダロータリースポーツ復活のカギを握るコンセプトカーの正体ってなんだ!?

 ジャパンモビリティショーでお披露目されたマツダのアイコニックSPなるコンセプトカー。久々復活のリトラクタブルライトにシザーズドア、さらにさらに2ローター搭載というからクルマ好きは黙ってない(シリーズハイブリッドだが)!! どうやら本気で市販化を目指しているようだが、これ一体どんなクルマなんだ!? デザイナーさんを直撃!!!

文:伊藤梓/写真:ベストカーWeb編集部

ロードスターなの!? RX-7の再来なの!? マツダロータリースポーツ復活のカギを握るコンセプトカーの正体ってなんだ!?

■やっぱ新型ロードスターなの!? 次期モデルのカギはこれだった

クルマ好きが唸る要素満載のアイコニックSP。なんといっても2ローターエンジンというのは感涙モノ!! 今のところエンジン駆動モードはないのだが……

 当初マツダは、ジャパンモビリティショーで次期型ロードスターのコンセプトモデルを公開するのではないかと言われていた。

 しかし実際にベールを脱いだのは、2ローターのロータリーEVシステムを搭載する「MAZDA ICONIC SP」。

 ロードスターファンは「なんだ、ロードスターじゃないのか」と思ったかもしれないが、まだガッカリすることなかれ!! 実はこのコンセプトモデルが将来のロードスターの大きな鍵を握るモデルだったのだ。

■ロードスターとロータリーは不滅!! こりゃ期待大だぜ

MX-30にロータリーEVが追加されたが、やはりロータリーエンジンは電動化との組み合わせが必須条件なのだ

 この「MAZDA ICONIC SP」について、現在マツダのデザインのトップである中山雅デザイン本部長に話を伺った。

 これからの時代、環境性能などの法規対応を考えると、ロータリーエンジンを単体で使用するのは難しい。

 しかし、ロータリーエンジン自体は小さい上にパワーを出すのに優れているので、なんとかその特性を活かしたいとロータリーEVが生まれた。

 そして、それは環境性能だけを考えたクルマだけでなく、スポーツカーにも転用できる可能性をICONIC SPが示している。

「マツダは、ロータリーもロードスターも持っていますが、そのふたつは絶対になくしてはいけないと思っています。その謎解きのひとつがICONIC SPなんです」

■RX系と共通点多数だった!! NEロードスターはもしやロータリーに!?

PHEVということを加味すれば車重1450kgというのはかなり軽い部類

 マツダは2025年以降、さまざまな車格やボディタイプのEVモデルに適応できるマツダ独自のEV専用プラットフォーム「SKYACTIV EV専用スケーラブルアーキテクチャー」を新たに導入すると宣言している。

 この「さまざまな車格やボディタイプのEVモデルに適応できる」というのがミソで、ICONIC SPもこのスケーラブルアーキテクチャーの思想で作られたものだと考えれば、サイズを拡大・縮小できるということになる。

 つまり、ロードスター同様の大きさに近づけることだってできるはずなのだ。

 中山氏は、ICONIC SPから色々と妄想してもらい、それをファンが応援して盛り上げていくことで新たなモデルにつながっていくかもしれないと語る。

「ロードスターの主査が公言している通り、実はまだ次期ロードスターの開発は進んでいません。

 それは、パワートレインをどうするかという論争が終わらないからです。電気やだ!! っていう人もいれば、電気でしょ!! っていう人もいますからね。

 しかし、これまでの延長線で、レシプロエンジンで燃料を燃やす構造では、環境性能や効率、重量を考えた時に、どうしても厳しくなってきます。

 じゃあ『ロードスターの一番大事なものはなんですか?』と言ったら、やはり『軽さ』ですよね。それが実現できるなら、手段は電気でも……ということも考えられるかもしれません」

 実際に、ロータリーEVのコンポーネンツは、レシプロエンジンに比べて、とてもコンパクトで軽量にできているそうだ。

「ロータリーのスポーツカーとロードスターは別物であってほしい!」という人もいるかもしれないが、実は両者には昔から深い縁がある。

 3代目のロードスター(NC)は、エンジンこそ別だが、RX-8とは多くの部品を共有していた。

 現行モデル(ND)はRX系との共有パーツはないものの、フィアット124スパイダーとは兄弟車。

 近年はスポーツカーを単体で作るのは、コストの面から考えても非常に難しいのである。

 さまざまな視点から考えると、ロードスター好きの筆者としても、ロータリーEVを搭載するロードスターは“大アリ”なんじゃないかと思えてきた。

■市場の声次第で商品化!! まずは実車見て!!!

閉じた状態は写真のイメージとなる。ちなみに白い部分はポジションライトでリトラ内部がロー/ハイビームとなっている

 中山氏は、デザイン本部長に就任してから、初めてゼロスタートで作ったモデルがこのICONIC SPだという。

「私がデザインのトップになるとしたら、自分の特性を活かすことが大事だと思ったんです。

 その原点は、やっぱりスポーツカーだし、ロードスターのように一部の人だけに愛されるんじゃなくて、誰からも愛されるようなクルマのデザインをしたいなと。それをマツダ車全体に広げていきたいですね。

 具体的な形がどうこうより、パッと見たときに『可愛い』『かっこいい』『ほしい』と自分事として感じてもらえるようなデザインをしたいと思っています」

 おそらくこのICONIC SPを会場で見て「ほしい!」と思った人はたくさんいるだろう。

 中山氏は「たくさんの人に応援してもらいたい」と語っていた。きっとユーザーやファンの声が大きければ大きいほど、このICONIC SPのようなクルマや次期ロードスターも実現に近づくに違いない。

 自動車を取り巻く環境は大きく変化しているものの、まだスポーツカーにワクワクできる未来が見えた気がして、これからも大きな声でスポーツカーを応援しようと思えたインタビューだった。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】もう二度と作ることができない限定400台[インプレッサ22B-STiバージョン]はいまや3000万円以上!!!!
こんなクルマよく売ったな!! 【愛すべき日本の珍車と珍技術】もう二度と作ることができない限定400台[インプレッサ22B-STiバージョン]はいまや3000万円以上!!!!
ベストカーWeb
佐藤万璃音を擁してWEC・LMGT3に参戦するユナイテッドAS、マクラーレン720S GT3エボの新リバリー発表
佐藤万璃音を擁してWEC・LMGT3に参戦するユナイテッドAS、マクラーレン720S GT3エボの新リバリー発表
AUTOSPORT web
【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
【詳細データテスト】プジョー5008 経済性は良好 走りと快適性は及第点 実用性や居住性は不満も
AUTOCAR JAPAN
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
「スーパーフォーミュラしかない!」念願かなったルーキーたちの課題は。2レース制増も影響か
AUTOSPORT web
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
ベストカーWeb
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!?  実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!? 実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
Auto Messe Web
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
AUTOCAR JAPAN
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
Auto Messe Web
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
乗りものニュース
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
Auto Messe Web
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
AUTOCAR JAPAN
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
AUTOCAR JAPAN
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
motorsport.com 日本版
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
くるまのニュース
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
WEB CARTOP
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
乗りものニュース
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
VAGUE

みんなのコメント

29件
  • さば
    赤い車なんて一生乗ることないと思っていたけどこれなら乗ってみたいかな!?
  • mor********
    モーターショーの中でこれなら乗ってみたいと思える感じ。デザインは最高です。出来たらデジタルメーターじゃない方が個人的に好みではあります。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村