この記事をまとめると
■センチュリーがSUVバージョンを設定
国産最強のショーファーカーはどっち? センチュリーと新型アルファードを徹底的に比べてみた
■パワートレインはPHEVとなり、4WDと4輪操舵システムを備える
■ヒンジドアモデルとスライドドアモデルもあり、年内販売予定で価格は2500万円となる
ついにセンチュリーまでもがSUVに!
日本は、世界に誇る自動車大国と言っても過言ではないほど、じつに多くの自動車メーカーが存在し、それぞれのメーカーが個性豊かな車種を数多く世に送り出している。
そんな国産車市場において、1台だけズバ抜けて異質なモデルが存在する。それが、1967年に初代モデルが登場したトヨタのセンチュリーだ。
このモデルは国産車では稀な、運転手ではなく後席の乗員を第一に考えた「ショーファードリブンカー」として誕生した最高級セダンとして、確固たる地位を築き上げ、国内の政治家やVIPから高い評価を受けている。
なお、1モデルあたりのモデルライフが長いのも特徴で、1世代あたり20年以上作られている。それ故に現行モデルで3代目となっている。また、製造も職人が1台1台手作業で行っている箇所も多く、まさに唯一無二の国産車と言えよう。
そんなセンチュリーだが、今年になってとある話題が飛び交っていた。それが「SUVモデルが出るのではないか?」という噂だ。しかし、センチュリーといえば、確固たる地位を築いているあまりにも偉大な存在。それがSUVになるわけないという意見も多かった。しかし、それは現実となる。今年の6月21日に世界初公開となったアルファード&ヴェルファイアの発表会のプレゼンのなかで、「センチュリーSUVを発表予定だ」と正式に予告されていたのだ。
そして本日9月6日、ついにそのセンチュリー史上初となる「センチュリーSUV」が世界初お披露目された。
今回のセンチュリーSUVは、まったく新しいコンセプトのSUVでありながらも、センチュリーの持つ独特な世界観はしっかりと生かされている。そして、センチュリーがSUVとなったのには、やはり世界中で高まるSUV需要が背景にあったという。なので、センチュリーが持つ国産車でもっともエレガントな車内空間はそのままに、セダンよりもユーティリティの高いSUVとなったわけだ。
まだ詳細なスペックは不明なところも多いが、駆動方式は4WDとなるほか4輪操舵も搭載されるようで、大きな車体でありながらも、取り回しの良さは保証されている様子。
車内は、調光ガラスによるプライバシーや車内温度の確保、日本が誇る音響メーカーによるオーディオシステムのプロデュースも行われているという。そして、乗員が疲れたときは寝やすいよう、「繭」をイメージしたシートを新たに開発して装備しているとのこと。
そのほか、さまざまなユーザーに対する個別のオーダーもできるようになっているようだ。なかでも今回注目なのが、なんとSUVでありながらスイングドアではなく、スライドドアを搭載したモデルも設定されているとのこと。利便性が高いのはもちろん、見た目のインパクトも凄まじく、さすがセンチュリーといったところだ。
また、プレゼン中にオープンモデルの存在も予告されている。おそらくだが、このスライドドアモデルやオープンモデルといった個別に注文できるスペシャルモデルがGRMNとして扱われるようだ。それを周知させるかの如く、スライドドアモデルには大きな赤い対向キャリパーが装備されている。
パワーユニットは3.5リッターV6エンジン+プラグインハイブリッドシステムを新開発としている。もちろんボディなども新開発となっており、トヨタが持つ最高峰の技術がふんだんに注ぎ込まれている。
販売は2023年中を目標としており、価格は2500万円だ。しかし、オーダー次第なのでこれはあくまで参考価格となる。
世界的にSUVがブームとなっているとはいえ、センチュリーまでSUVになると、10年前誰が予想したであろうか。
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こんなの悲報だよ!