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【写真120枚】詳細レポート:MINI ポール・スミス・エディション。英国を象徴するコラボレーションの最新作、JMS 2025に登場

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【写真120枚】詳細レポート:MINI ポール・スミス・エディション。英国を象徴するコラボレーションの最新作、JMS 2025に登場

英国を象徴する2つのブランドによる、長年のコラボレーションの新たな一歩

英国を象徴する2つのブランド、MINIとポール・スミスによる長年のコラボレーションが、新たな一歩を踏み出した。BMWグループは、ジャパンモビリティショー2025(JMS 2025)の開催前夜となる10月28日に特別レセプションを開催し、著名な英国人デザイナー、サー・ポール・スミスとの最新コラボレーションモデル「MINI ポール・スミス・エディション」を世界で初めて公開した。

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「MINI ポール・スミス・エディション」世界初公開

1998年のクラシック・ミニの限定モデル以来、両者のパートナーシップは数多くのプロジェクトを実現してきた。今回の特別仕様車は、ポール・スミス氏の世界的に有名な「クラシックにひねりを加えた」デザイン言語をMINIクーパーファミリーにもたらし、MINIブランドの遊び心あふれる精神と融合させたものだ。

発表会には、BMW株式会社 代表取締役社長の長谷川正敏氏、MINI部門グローバル責任者のジャン・フィリップ・パラン氏、MINIデザイン責任者のオルガ・ハンプフ氏、そしてポール・スミス氏本人が登壇し、この特別なモデルに込められた想いを語った。

長谷川氏は、MINIブランドにとって日本市場がいかに特別であるかを強調した。かつて1980年代に世界的な生産終了が計画された際、日本での根強い人気とファンのコミュニティがMINIの販売再開、ひいては世界生産の再開への大きな原動力となった歴史があるからだ。

同氏は、「MINIブランドは、日本の皆様に非常に愛され、サポートしていただいています。日本はMINIにとって非常に特別な市場です。この度、MINIブランドとして実に10年ぶりにジャパンモビリティショーに参加できることを嬉しく思います。皆様にご覧いただくこのポール・スミス・エディションは、非常に細かいところまで手が込んだ、素晴らしい仕様になっています」と述べ、日本での世界初公開の意義を語った。

1998年から続く、両ブランドの長年のパートナーシップ

続いて登壇したMINI部門グローバル責任者のパラン氏は、両ブランドの深い関係性について触れ、「MINIとポール・スミス氏との関係は、1998年の最初のアイコニックなエディションにまで遡ります。驚くべきことに、当時そのお気に入りのブルーで彩られたクルマの80%以上が、ここ日本で販売されました」と、日本との浅からぬ縁を明かした。

さらに、「過去30年間、私たちの道は幾度となく交わってきました。英国を象徴する2つのブランドが力を合わせれば、完璧な組み合わせが生まれることを私たちは証明してきました。今夜ご覧いただく新しいMINI ポール・スミス・エディションは、この長年にわたるデザイン・コラボレーションの伝統における、次なるステップに過ぎません」と、今回のモデルが歴史の延長線上にあることを示した。

ポール・スミス氏が語る「ポジティブなメッセージ」

両者のクリエイティブなサクセスストーリーは、1998年のブルーの限定車に始まり、1999年にはクラシック・ミニの40周年を記念して26色86本のストライプを施したワンオフ・カーも発表されている。近年では、2021年に本質的な要素だけを追求した「MINI STRIP」、2022年には1998年モデルを現代の電気自動車として蘇らせた「MINI Recharged by Paul Smith」など、単なるデザインの提供に留まらず、クラフトマンシップやイノベーション、持続可能性といった共通の価値観に基づき、パートナーシップを発展させてきた。

ポール・スミス氏本人も、日本への深い愛着と、このクルマに込めたポジティブなメッセージを語った。

「皆さん、来てくれて本当にありがとう。日本は私にとって素晴らしい場所で、1980年代から何度も訪れています。この新しいMINIを、ここ日本で発表できること以上に素晴らしいことはありません」と挨拶。

そして、「このクルマはとてもポジティブです。キーでドアを開けると、まず地面に『Hello』と映し出されます。そしてドアを開けると『Every day is a new beginning(毎日が新しい始まり)』という私のモットーが記されています。これは、毎日が素晴らしい日ばかりとは限らなくても、明日はきっとより良い日になる、ポジティブでいこう、という意味です」と、デザインに込められた哲学を明かした。このモットーは、両ブランドが共有するポジティブなマインドセットを反映したものであり、さらに「フロアマットには、私にとって幸運のシンボルである『ウサギ』の手描きイラストが隠されています。このクルマに乗れば、きっと素晴らしい時間を過ごせるはずです」と、遊び心あふれるディテールを紹介した。

デザイン責任者が語る「ディテールへの愛」

MINIデザイン責任者のオルガ・ハンプフ氏は、具体的なデザインと両者の共通点について解説。「ポール・スミス・エディションは、すべてのクーパーモデル(内燃エンジン、電気自動車、コンバーチブル)にラインアップされます。ポールとMINIデザインチームによって、『ノッティンガム・グリーン』を含む3つのエクスクルーシブなカラーが選ばれました」と述べた。

本エディションは、MINIクーパー 3ドア、5ドア、コンバーチブルの各モデルで提供される。ボディカラーは、1959年のミニ・オースティン・セブンをモダンにアレンジした「ステイトメント・グレー」、クラシック・ミニのベージュへのオマージュである「インスパイアード・ホワイト」という限定2色に加え、エレガントな「ミッドナイト・ブラックII」の計3色が用意される。

限定色「ノッティンガム・グリーン」が彩るエクステリア

ポール・スミスの故郷へのオマージュとして特別に作られた「ノッティンガム・グリーン」は、エクステリアのキーカラーとして、ドアミラーとラジエーターグリル・フレームに採用され、ボディカラーとの粋なコントラストを生み出している。また、ルーフカラーとしても設定されている。

ハンプフ氏は、「ポールと私たちMINIのデザイン哲学は『ディテールへの愛』という点で共通しています。例えば、ルーフのストライプは、あえて目立ちすぎず、非常にさりげない方法で取り入れました」と語る。

このポール・スミスのアイコンである「シグネチャー・ストライプ」は、ノッティンガム・グリーンのルーフ後部(運転席側)に施される。足元には、ダーク・スチールで淡いクリア・コーティングを施し「Paul Smith」のレタリングが入った18インチアロイ・ホイールが装備される。さらに、フロントとリアのMINIエンブレムには専用色のブラック・ブルーが採用され、リアゲートの水平な黒のハンドルにはポール・スミスのサインが施されるなど、細部にまでこだわりが詰め込まれている。

英国流センスが光る、専用インテリアの数々

英国的な自制心とエレガンスはインテリアにも反映されている。ダッシュボードとドア・パネルにはブラックのニット素材が採用され、ダッシュボードにはストライプ・パターンのポール・スミス・ファブリックがアクセントとして配される。ナイトシェード・ブルーのスポーツ・シートや、ステアリング・ホイールのテキスタイル・ストラップにあしらわれたシグネチャー・ストライプモチーフの飾り縫いも、一目でポール・スミスと分かるデザインだ。

コックピット中心の円形センターディスプレイでは、パーソナル・モードで3種類のポール・スミス・バックグラウンドを選択可能。そして、ポール・スミス氏が語ったように、ドアを開けると地面に手書き風の「hello」の文字が映し出され、ドア・シルには「Every day is a new beginning」のモットーが刻印、フロアマットにはウサギをモチーフにしたデザインのリベットが施されるなど、乗るたびにポジティブな気分にさせてくれる仕掛けが満載である。

MINI ポール・スミス・エディションの価格と発売時期

このMINI ポール・スミス・エディションは、電気自動車モデルである「MINI Cooper SE Paul Smith Edition」(税込5,980,000円)が、世界初公開と同時に日本全国のMINI正規ディーラーで注文受付を開始した。内燃エンジン搭載モデルについては、2026年第1四半期に受注が開始される予定だ。

さらに、今回の販売を記念し、これまでのコラボレーション・モデルがプリントされたバックパックやポーチなど、オリジナル・デザインのバッグコレクションが2026年春に発売予定となっている。

英国の伝統、大胆なクリエイティビティ、そして現代的な精巧さが融合したこの特別な一台は、MINIとポール・スミスが長年築いてきたパートナーシップの、まさに集大成と言えるだろう。

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文:LEVOLANT LE VOLANT web編集部
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