現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ポルシェ初のEVスポーツ「タイカン」導入に向けた、2019年前半の取り組みを発表

ここから本文です

ポルシェ初のEVスポーツ「タイカン」導入に向けた、2019年前半の取り組みを発表

掲載 更新
ポルシェ初のEVスポーツ「タイカン」導入に向けた、2019年前半の取り組みを発表

Porsche Taycan

ポルシェ タイカン

ポルシェ初のEVスポーツ「タイカン」導入に向けた、2019年前半の取り組みを発表

ポルシェが推し進める電動化推進プログラム

ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」は、2019年9月初旬にワールドプレミアを予定している。日本国内においては年内の発表に加え、2020年の販売を開始する予定だ。世界的に自動車の電動化の潮流が加速するなか、ポルシェは2019年1月から6月における電動化に向けた取り組みについてステートメントを発表した。

「ゼロインパクト・ファクトリー」実現に向けたプラン

現在、ポルシェAGは「ゼロインパクト・ファクトリー」の実現に向けた動きを進めている。この「ゼロインパクト・ファクトリー」は、二酸化窒素を吸収する表面技術を外壁部品に用いた工場で、タイカンを生産する新工場で初めて採用された。

使用する外壁部品はアルミニウム製、表面には二酸化チタンのコーティングが施されている。このコーティングが触媒となり、吸収した汚染粒子は、太陽の光と大気中のわずかな湿気にさらされることで、水および硝酸塩という無害な物質に分解。たとえば、車両10台分の駐車スペースに木が10本あった場合と同程度の吸収効果を生むという。

熱とエネルギーを工場で自社生産、オフィスで再活用

熱とエネルギーを自社生産する「コージェネレーションプラント」もドイツのツッフェンハウゼン工場(シュツットガルト)で稼働を開始した。これはバイオガスで稼働する環境にやさしい工場設備。ヒートプラントとパワープラントはどちらも出力約2MWで、バイオガスと有機廃棄物から生成される残余生産物のみで稼働する。

エネルギー生産に伴って生成される熱を環境に放出するのではなく、この熱も加熱のために利用。熱を常時必要なエリアの近くで稼働させることで、効率を最大限に高めることができる。たとえば、安定した加工熱が求められるペイントショップやその浸漬槽、乾燥エリアの近くなどがそれにあたる。また、生成される熱の約90%は、約1万2000人が働くポルシェのツッフェンハウゼンを拠点とするオフィスと工場への暖房と温水供給のために利用。新しいコージェネレーションプラントの総合効率は83%を超えるという。

ポルシェの拠点ではこれまで、ふたつの天然ガスプラントが使用されていたが、今回のコージェネレーションプラントにより、すでに実用化されている熱と電力の生成過程はさらに完全なものとなり、既存のプラントもバイオガスに切り替えられる予定だ。

正式発表に向けてタイカンのテストが最終段階に突入

現在、タイカンは量産に入る前の最終テストドライブを終えようとしている。北極圏からわずか数kmのスカンジナビアでは、雪と氷の上でのドライビングダイナミクスに関するポテンシャルを証明。南アフリカでは、パフォーマンステストに加えて、連続的なパフォーマンスと再現性に関する最終調整を行い、ドバイでは高温気候での耐久走行を実施。過酷な条件下でのバッテリー充電もテストしている。

米国、中国、アラブ首長国連邦(UAE)、フィンランドなど世界30ヵ国、マイナス35度からプラス50度に及ぶ環境下で、タイカンは徹底的な走行テストを敢行。内燃エンジンを搭載するスポーツカーと同じ厳格なテストプログラムを受けている。早い段階からコンピュータシミュレーションとベンチテストが実施されたことで、この過酷なテストプログラムはすでに最終段階を迎えようとしている。

テストにおける総走行距離は約600万km、うち200万kmは耐久走行となる。充電サイクルも世界中の様々な充電技術を用いて10万回以上がテストされた。このテストプログラムには、約1000名のテストドライバー、技術者、エンジニアが参加している。

日本国内でABB製150kWの急速充電器を設置

そしてポルシェ ジャパンでは、タイカンの国内導入にむけて、2020年半ばからABB製急速充電器を全国のポルシェ センターと公共施設へ設置。これはまだ日本にはない150kWでの急速充電を可能とする次世代「CHAdeMO」となり、タイカンの80%充電を30分以内に済ませる能力を備えた、国内最高レベルの急速充電器となる。

ABB社は、CHAdeMOおよびCCSの充電規格協会の創設メンバーの一社であり、EVインフラのリーディングカンパニー。現在、73ヵ国において1万500台のABB製DC急速充電器が公共の場所等に設置されている。

ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」は、4ドア・4セパレートシートをもつ新世代のモデル。最高出力600ps(440kW)以上を発揮し、0-100km/h加速は3.5秒以下を実現。最大航続距離は500km以上(NEDC準拠)に達している。また、2020年には派生モデルの「クロスツーリスモ」の導入も決まっている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

南大阪 WHATAWON にて「ハーレー特別試乗会」を11/16に開催!(動画あり)
南大阪 WHATAWON にて「ハーレー特別試乗会」を11/16に開催!(動画あり)
バイクブロス
全長5m級! 日産の「和製スーパーカー」! 4.5リッター「V8」搭載の「FRマシン」! ド迫力ウィングも超カッコイイ「インフィニティC VGT」とは
全長5m級! 日産の「和製スーパーカー」! 4.5リッター「V8」搭載の「FRマシン」! ド迫力ウィングも超カッコイイ「インフィニティC VGT」とは
くるまのニュース
Uber Eatsのデリバリーロボット、初の夜間配達が可能に…大阪でサービス開始
Uber Eatsのデリバリーロボット、初の夜間配達が可能に…大阪でサービス開始
レスポンス
日産さん、北米専売なんてもったいない! 新型クロスオーバーSUV「ムラーノ」が10年ぶりのフルモデルチェンジ。【新車ニュース】
日産さん、北米専売なんてもったいない! 新型クロスオーバーSUV「ムラーノ」が10年ぶりのフルモデルチェンジ。【新車ニュース】
くるくら
敵ながらアッパレ!! トヨタ販売現場を唸らせる憎いライバル車たち
敵ながらアッパレ!! トヨタ販売現場を唸らせる憎いライバル車たち
ベストカーWeb
えぇなんで!? [ホンダアクセス]の実効空力”感”を体現する[フィット ]がマジでヤバい件
えぇなんで!? [ホンダアクセス]の実効空力”感”を体現する[フィット ]がマジでヤバい件
ベストカーWeb
「サクラなら見かけるけどモデルYって……」 日本人が驚く世界でもっとも売れてる乗用車
「サクラなら見かけるけどモデルYって……」 日本人が驚く世界でもっとも売れてる乗用車
WEB CARTOP
「え、留置場…!?」 交通違反の反則金未納者「ベランダまで警察官に囲まれた」―その末路とは? 11月は「追跡強化月間」
「え、留置場…!?」 交通違反の反則金未納者「ベランダまで警察官に囲まれた」―その末路とは? 11月は「追跡強化月間」
乗りものニュース
ホンダ「新型CR-X!?」が超カッコイイ! 26年ぶりの“復活”なるか? 精悍「ライトウェイトスポーツ」の予想CGが凄かった!
ホンダ「新型CR-X!?」が超カッコイイ! 26年ぶりの“復活”なるか? 精悍「ライトウェイトスポーツ」の予想CGが凄かった!
くるまのニュース
ホンダが、世界初「漕ぎ力計測機器」を開発
ホンダが、世界初「漕ぎ力計測機器」を開発
Believe Japan
「すごい横転事故…」 圏央道が「一時通行止め!」 軽ワゴンが「単独の横転事故」で上下線ふさぐ… 成田~木更津方面は国道126号に迂回必要
「すごい横転事故…」 圏央道が「一時通行止め!」 軽ワゴンが「単独の横転事故」で上下線ふさぐ… 成田~木更津方面は国道126号に迂回必要
くるまのニュース
[15秒でわかる]ドゥカティ『パニガーレV2』…シリーズ史上最軽量の176kgで登場
[15秒でわかる]ドゥカティ『パニガーレV2』…シリーズ史上最軽量の176kgで登場
レスポンス
レクサスの高級「“3列シート”SUV」がスゴイ! 全長5m超えの堂々「カクカク」デザイン! めちゃ「豪華」内装もカッコいい「TX」日本導入の可能性は!?
レクサスの高級「“3列シート”SUV」がスゴイ! 全長5m超えの堂々「カクカク」デザイン! めちゃ「豪華」内装もカッコいい「TX」日本導入の可能性は!?
くるまのニュース
今思うとなんでだっけ? セルボが突如復活した[謎]に迫る
今思うとなんでだっけ? セルボが突如復活した[謎]に迫る
ベストカーWeb
ディフェンダーの限定車50台受注開始!アリゾナ州セドナの美しい自然にインスパイアされた「ディフェンダー110セドナ・エディション」
ディフェンダーの限定車50台受注開始!アリゾナ州セドナの美しい自然にインスパイアされた「ディフェンダー110セドナ・エディション」
LE VOLANT CARSMEET WEB
「右車線ずっと走って何が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「捕まるよ」「違反です」の声も…投稿者は「後ろから煽るほうが悪い!」と主張 法律ではどちらが正しいのか
「右車線ずっと走って何が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「捕まるよ」「違反です」の声も…投稿者は「後ろから煽るほうが悪い!」と主張 法律ではどちらが正しいのか
くるまのニュース
「深夜急行バス」が運行再開! コロナでほぼ消滅した“終電後に帰れるバス”進化してカムバック 京成バス
「深夜急行バス」が運行再開! コロナでほぼ消滅した“終電後に帰れるバス”進化してカムバック 京成バス
乗りものニュース
【MotoGP】マルケス、来季ドゥカティファクトリー加入も「ホンダ全盛期のような結果は再現不可能」
【MotoGP】マルケス、来季ドゥカティファクトリー加入も「ホンダ全盛期のような結果は再現不可能」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1370.03132.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

798.02250.0万円

中古車を検索
タイカンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1370.03132.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

798.02250.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村