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見づらかった? トヨタ新型「プリウス」で廃止! 斬新「センターメーター」の特徴は? リアルユーザーの反響はいかに

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見づらかった? トヨタ新型「プリウス」で廃止! 斬新「センターメーター」の特徴は? リアルユーザーの反響はいかに

■先代プリウスに備わる「センターメーター」実際に見にくい?

 5代目へとフルモデルチェンジしたトヨタの新型「プリウス」は、デザインや性能などが大きく向上したなかで、歴代モデルに採用されていた「センターメーター」が廃止されたことがSNSなどで話題となっています。
   
 廃止に関しては賛否の声が聞かれますが、実際にはどのような視認性だったのでしょうか。

【画像】「センターメーターがない!」 激変した新型「プリウス」の内装を画像で見る(42枚)

 センターメーターとは、スピードメーターなどの計器類が運転席正面ではなく、運転席と助手席の中央部に配置されているものを指します。

 センターメーターの誕生には諸説ありますが、かつて存在したイギリスの自動車メーカー「BMC(ブリティッシュ・モーター・カンパニー)」が製造した「ミニ」、いわゆる「クラシックミニ」が最初だといわれています。

 海外では古くからセンターメーターが備わるクルマが多く存在していますが、日本での認知が広まったのは、1997年に誕生した初代プリウスでしょう。

 初代プリウスには、当時「次世代コクピット」のキャッチコピーで、センターメーターが導入されました。

 トヨタでは、ハンドル前に配置される一般的なメーターよりも中央奥に配置することで、前方に注視して運転している際の目線移動が少ないことを利点としています。

 初代モデルではほぼ中央部に設置されていたセンターメーターですが、2003年に登場した2代目にはやや運転席側寄りに移動。

 その後3、4代目と多少位置が変更されつつもセンターメーターの採用が守られてきましたが、今回5代目の新型プリウスではついにセンターメーターが廃止されました。

 新型プリウスのメーター位置は運転席前へと移動し、さらにインテリアはトヨタのBEV(バッテリーEV)「bZ4X」に採用された「トップマウントメーター」にも似たようなデザインで、スッキリとした運転席周りに仕上がっています。

 これについて、SNSでは「なくなってよかった」「廃止賛成!」など、センターメーターの廃止にユーザーから歓喜の声が見られます。

 では、実際に先代プリウスを利用するユーザーは、センターメーターについてどのように感じているのでしょうか。

 先代(4代目)プリウスでは、カラー液晶のセンターメーターを2分割し、右にメインの速度表示、左に各種情報を表示させ、さらにその左端に警告灯などが表示されます。

 加えて上級グレードでは、運転席正面のガラス上にカラーのHUD(ヘッドアップディスプレイ)も備わり、速度表示など最小限の情報はこちらでも確認できます。

 左ディスプレイの表示切り替えやオーディオ操作などは、ステアリング上にあるスイッチで操作でき、前方から目を離さずおこなえるよう、機能をゾーンごとに配置する工夫もなされています。

 そんな多機能なセンターメーターを備える4代目プリウスを利用するAさんは以下のように話します。

「利用時は一番左に各種インフォ(警告ランプなど)、真ん中に音楽の情報、右に速度という表示にしていました。

 良い点については、同乗者を乗せて運転している際、同乗者も速度を確認できるので、運転者も速度意識が高まって安全運転につながるなと思ったことがあります。

 ひとりで運転している時より速度に対する意識が上がるといった感覚です。

 ただ巡航速度に関しては、基本はHUDと情報が重複しているので、HUDをオフにしている人などは視点移動が多々あるかもしれません

またクルーズコントロールの際に前を走っているクルマと距離が近づいた時は、センターメーターに表示されるため、よく確認していました」

 このほか、Aさんはセンターメーターの良い点について「サブスクリプションなどで知らない音楽が流れた時に気になった曲をすぐに確認できる」「エコ走行する際(センター画面の設定を変更し、エネルギーモニターで)エンジンが稼働しているか、電気モーター走行なのかなど、ユーザーの好みの情報を出せる」といった点を挙げていました。

 一方で、気になった点については以下のように話します。

「いろいろな情報を表示できるため、慣れるのにはちょっと時間がかかるかなと感じました。

 とくにハンドルスイッチからセンター画面上でエアコン操作する際などは、停止中だったら最初からスムーズでしたが、慣れないうちは走行中に活用するとなると視点の移動が結構あり、当初は大変な印象でした」

 Aさんはやや慣れるのには時間がかかると感じたものの、センターメーターに関して比較的視認性について良い印象を感じていたといいます。

 一方で、「視点の移動が結構あった」との意見を述べていることから、ユーザーによって使いにくさを感じていた人もいることが考えられるでしょう。

※ ※ ※

 今回、新型プリウスにセンターメーターが廃止されたことで歓喜の声が見られますが、今後新型プリウスを実際に運転してみて視認性がどこまで変化したのかが、気になるポイントといえそうです。

 そんな新型プリウスは、パラレルハイブリッド車(HEV)と、プラグインハイブリッド車(PHEV)の2種類がラインナップされており、 HEVは今冬、PHEVは2023年春頃に発売される予定となっています。

 今後の動きに注目が集まります。

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みんなのコメント

10件
  • トヨタは売れると思えばなんでも手を出すし、売れなければ手を引くよ。
    売れなくなれば、自動車産業からだって撤退するよ。

    話題にするほどのことじゃない。
  • 助手席から見たら、今バッテリーだとかわかって楽しかった。HVの宣伝になってた
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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