星の数ほどあるクルマのなかで、結局はなにを買えばいいの? エンジン車がなくなるっていうけれど、電気自動車に乗り替えるタイミングはいつ?『GQ』編集部周辺でリサーチしたクルマにまつわるお悩みを、クルマ業界の売れっ子ライター、渡辺敏史に投げたら、カキーン! と答が返ってきました。
Q : コンパクトSUVが欲しいのですが、百花繚乱でわかりません
A : メルセデスGLBが、7人乗りで万能です
クロスカントリー派なんです。ラギッドでしょ?
コンパクトなSUVはいま一番売れているジャンルなのでどこのメーカーもリキが入っていて、選び甲斐がありますね。コンパクトの定義ですが、ここではCセグメント以下のサイズ、ということにしましょう。フォルクスワーゲンのゴルフやトヨタ・カローラ、メルセデス・ベンツだったらA/Bクラスまでの実用車のサイズ感です。
お洒落派からゴツい系まであるなかで、これ買っとけば間違いないだろうというのが、メルセデス・ベンツのGLBだと思います。パッと見の印象は、同じプラットフォームを使う兄弟車のGLAよりオフローダー寄りですが、いざ走らせてみるとGLBのほうが乗り心地がいい。GLBのほうが約200mm長くて約10kg重いんですが、それがいい方向に働いて落ち着いた乗り味になっていますね。"前のクルマに付いて行く"系の運転支援装置もよく練られていて、どこか突出したところがあるわけじゃないんですが、メルセデスらしく全体のバランスがいい。
あと、このサイズで3列目のシートがあるところもポイントでしょう。正直、3列目はお子様用の広さで大人が乗るには厳しいんですが、いざというときに7人乗れるのは心強い。ミニバン卒業生の受け皿にもなりそうです。
ガソリンエンジンの4駆と、ディーゼルエンジンのFFがラインナップされますが、SUVらしく遠くへ行く使い方をするならディーゼルかなぁ。ざっと測った感じでは、1リッターあたりの走行距離で、3~4kmはディーゼルのほうが燃費がいいです。リッターあたり14~15kmぐらいですね。
このクラスのSUVでもう1台あげるなら、プジョーの2008を推します。新しいプラットフォーム(基本骨格)はすごくよくできていて、乗り心地と操縦性のバランスが絶妙なんですね。2008にはBEV(電気自動車)が用意されていて、電気でも石油でもご自由にお選びくださいという姿勢も興味深いです。
2021年はルノー・キャプチャー、キャデラックXT4、レクサスNXなどなど、コンパクトSUV市場はますますにぎやかに盛り上がりそうです。
Mercedes-Benz GLAこちらが兄弟車のGLAで、ルックスは異なるけれど総合力の高いコンパクトSUVという点はGLBと共通。ディーゼルエンジンと4MATIC(4輪駆動)の組み合わせを選べる点がGLBとの違い。最高出力421psを誇る超高性能版、Mercedes-AMG GLA 45S 4MATIC+も用意している。
Mercedes-Benz GLB 200 dメルセデス・ベンツのラインナップにあって、「GL」はSUVであることを示し、続く「B」がBクラス相当であることを意味する。同じ骨格を用いるGLAが都会派、GLBはクロスカントリー派と、棲み分けを図っている。
SPEC:全長×全幅×全高:4650×1835×1700mm
ホイールベース:2830mm 車両重量:1740kg
エンジン排気量:1949cc 最高出力:150ps/3400~4400rpm 最大トルク:320Nm/1400~3200rpm
乗車定員:7名 価格:¥5,180,000~
【今回のアドバイザー】渡辺敏史
モータージャーナリスト
1967年、福岡県生まれの自動車評論家。文化的背景を理解しながら、キレのある自動車批評が人気。
Photos エリック・ミコット Eric Micotto、安井宏充 Hiromitsu Yasui
Words サトータケシ Takeshi Sato
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