アルファロメオのSUV「ステルヴィオ」に、ディーゼルエンジン搭載モデルが追加された。しかも、「究極のスポーツ走行性能」をうたう。
イタリア・アルプスの屈曲路で知られる“ステルヴィオ峠”から車名を得たアルファロメオ初のSUVは、2018年より日本に導入されている。これまでガソリン・エンジン搭載モデルのみだったが、新たにディーゼル・エンジン搭載モデルがくわわった。
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【主要諸元】全長×全幅×全高:4690mm×1905mm×1680mm、ホイールベース:2820mm、車両重量:1820kg、乗車定員:5名、エンジン:2142cc直列4気筒DOHCディーゼルターボ(210ps/3500rpm、470Nm/1750rpm)、トランスミッション:8AT、駆動方式:4WD、タイヤサイズ:235/60R18、価格:617万円(OP含まず)。5スポークアルミホイールは標準。タイヤサイズは235/60R18。私は以前試乗したステルヴィオのガソリン・エンジン搭載モデルをけっこう気に入っていた。その理由はふたつある。ひとつは、アルファロメオの楯型グリルが目立つ(SUVのなかでは)スポーティなスタイリングと、もうひとつは活発な走りだ。
エクステリアは、特徴的なフロントまわりが目をひく。1947年に登場した「6C2500フレッチャドーロ」あたりから始まり、1950年代のアルファロメオ車を特徴づけたフロントまわりのデザインが、うまく現代流にアレンジされている。
ブラックで統一されたインテリア。インテリアカラーはほかに、ブラック/レッドのコンビタイプも選べる。純正インフォテインメントシステムはApple CarPlayに対応する。なお、純正ナビゲーションシステムはオプションでも用意されない。シート表皮はレザー。ヘッドレストには、アルファロメオのロゴが刻まれる。リアシートはセンターアームレスト付き。シートカラーはブラックのほか、レッドも選べる。くわえて、“アルファロメオ・デザインを構成する3要素”とメーカーがうたう「プロポーション」、「シンプルさ」、「(ボディ面の)表面処理」によって、ほかのブランドのSUVと、一線を画したエクステリアに仕上がっていると思う。
アルファロメオの輸入元であるFCAジャパンも、ナンバープレートの取り付け位置を、中央でなく左に寄せており、これによってフロントグリルの存在感がさらに際立っているのも印象的だ。
1750rpmで最大トルクを発揮躍動感あるデザインにふさわしい、スポーティな走りも印象的だった。ステアリングの応答性はよく、コーナーの入り口で切り込むと、スーっとなかに入っていく気持ちいい操舵感覚は、アルファロメオらしい。いっぽう、こうした操舵感覚はSUVとしては珍しく、ステルヴィオの個性が際立つ理由でもある。
試乗した「ステルヴィオ2.2ターボディーゼルQ4」は、2142ccの直列4気筒ディーゼルターボ・エンジンを搭載、最高出力154kW(210ps)、最大トルク470Nmを発揮する。
WLTCモード燃費は16.0km/L。搭載するエンジンは2142cc直列4気筒DOHCディーゼルターボ(210ps/3500rpm、470Nm/1750rpm)。排ガス浄化用のアドブルーの充填口(青いキャップ)は、給油口のとなりにある。このディーゼル・エンジンは、効率のよいコモンレール式燃料噴射装置と、最新のターボチャージャーを備える。また、尿素SCRシステムによる排ガス浄化システムも搭載、とあらゆる点で時流に即した最新ディーゼル・エンジンである。
駆動方式は「Q4」なる後輪駆動ベースのオンデマンド型4WDシステムで、走行状況によって最大で50%の駆動力をフロントに配分する。
駆動方式は後輪駆動ベースの電子制御式4WD。トランスミッションは電子制御式8AT。試乗したディーゼル・エンジン搭載モデルは、すでに私が抱いていたステルヴィオのイメージに即したものだった。期待以上によくまわるエンジン・フィールが、印象的だ。また、1750rpmで最大トルクを発揮するだけあって、日本の交通環境下なら2000rpmまでで充分事足りる。
レスポンスの鋭さこそアルファロメオの真骨頂であると私は思う。とはいえ、ステルヴィオはSUVだし、かつ試乗車はディーゼル・エンジン搭載モデルだ。それでも、セダンの「ジュリア」などとおなじく、ドライバーと一体化したような操縦感覚を堪能させてくれる点で、まごうかたなきアルファロメオであるのだ。
ラゲッジルーム容量は525リッター。ラゲッジルームのフロア下にある小物入れ。リアシートのバックレストは、ラゲッジルームサイドにあるレバーでも倒せる。あらゆる面がスポーティ足まわりの設定はスポーティで、乗るひとによってはやや硬いかな? と、思うかもしれない。
ただし、“全高1680mmのスポーティカー”と思えば問題ないと思う。先に触れたように、コーナーが連続する道を得意とするようなクルマなので、多くのSUVとはキャラクターが異なるからだ。
最小回転半径は6.0m。大型シフトパドル付きのステアリング・ホイール。メーターパネルはアナログタイプ。センターにあるのは大型のインフォメーションディスプレイ。走行モード切り替えシステムの「dna」は全グレード標準。センターコンソールにあるダイヤル式スウィッチで切り替える。アルファロメオが属するFCAには、マセラティのSUV「レヴァンテ」にもディーゼル・エンジン搭載モデルがある。3.0リッターV型6気筒ディーゼルターボ・エンジンなので、最大トルクは600Nmもある。スタイリングも魅力的であるが、価格は大きく異なる。レヴァンテが1020万円であるのに対し、ステルヴィオは617万円だ。
ステルヴィオにはレヴァンテほどの贅沢さはないかもしれないが、逆に(アルファロメオ・デザインが謳うように)シンプルである点がキャラクターを際立たせているように思う。また、パワーは劣るかもしれないが、ステルヴィオも十分スポーティな走りを味わえる。
ステルヴィオにはディーゼル・エンジン搭載モデルのほか、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ・エンジン搭載モデルおよび2.9リッターV型6気筒ツインターボ・エンジン搭載モデルがある。そういえば、メーターパネルは大きな回転径と速度計を持ち、ステアリング・ホイールの背後には立派な作りのパドル・シフターが備わっている。また、「dna」と呼ぶドライブモード・セレクターはセンターコンソールの扱いやすい位置に設けられている。やはりステルヴィオは、あらゆる面でほかのSUVと一線を画すほどのスポーティさが魅力なのだ。それがたとえディーゼルであっても。
文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)
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