現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 下剋上なるか! ほぼ同価格!! 皇帝アルファード廉価仕様vs新型ヴォクシー最上級仕様 買うならどっち?

ここから本文です

下剋上なるか! ほぼ同価格!! 皇帝アルファード廉価仕様vs新型ヴォクシー最上級仕様 買うならどっち?

掲載 更新 118
下剋上なるか! ほぼ同価格!! 皇帝アルファード廉価仕様vs新型ヴォクシー最上級仕様 買うならどっち?

 新型ノア/ヴォクシーが登場して、もうすぐ2か月。販売は絶好調のようで、既に4ヶ月以上の納車待ちが発生しているという。

 新型ノア/ヴォクシーは、全高を先代よりも70mmも上げ、同社のフラッグシップミニバン「アルファード」に引けをとらない迫力を得た。特にヴォクシーは顔面の迫力がさらに増し、リアスタイルも、アルファード似の引き締まったデザインとなったことで、アルファードユーザーにもある程度刺さると考えられる。

元営業マンが熱望!! トヨタに欲しかった強豪ライバル車 3選

 価格面でも、新型ヴォクシーの最上級モデルと、アルファードのベースグレードでは価格差がそれほどなく、「すこしモデルの古いフラッグシップを買うか、下位にはなるが最新モデルを買うか…」は、悩ましいところだ。

 そこで今回、アルファードのベースグレードと新型ヴォクシーの最上級グレードを徹底比較。新型ヴォクシーの下剋上となるか!? アルファードはフラッグシップとしてのプライドを保てるか!?

文:吉川賢一
写真:TOYOTA

アルファードのベースよりも、新型ヴォクシーの最上級のほうが15万円高い

 アルファードの最もベーシックなモデルである「2.5Lガソリン X/2WD」は、車両価格359万円(税込)だ。8人乗り仕様で、16インチサイズのタイヤを装着した(エアロタイプではない)標準デザインとなるこのグレードが、アルファード最安となる。7人乗りは、ひとつグレードが上がった「S」(398万円)。7人乗りは独立式のキャプテンシートになるためだ。

 新型ヴォクシーはというと、ハイブリッド2WDの最上級モデル「HYBRID S-Z」が374万円。「HYBRID S-G E-Four」も366万円と価格が近い。実際には、モデル末期のアルファードは値引が期待できるので、もうちょっとアルファードの方が安くなるだろうが、価格設定はこのような状況だ。

新型ヴォクシーのハイブリッドは344~396万円、2.0Lガソリン車は309~358万円が価格帯となる

アルファードはファミリーカーとしてならベースグレードのほうが◎

 アルファードのよさは、なんといっても、迫力あるボディサイズと、トヨタのフラッグシップミニバンとしての存在感だ。新型ヴォクシーよりも格上であり、「大きなクルマでゆったりと走らせる優雅さ」は、小さなクルマでは決して味わえない優越感を得られる。

 ベースグレードとなると、シートがファブリック素材であったり、運転席パワーシート無し、パワーバックドア無し、センターコンソールボックスが簡素になったりするが、それでもアルファードはアルファードだ。新型ヴォクシーでは代えがたいオーラがある。

 また、アルファードは、2列目キャプテンシートの7人乗りが似合うクルマだが、ベースグレードの8人乗りは、例えば5人乗車の場合に便利。7人乗りだと、5人が乗る場合はどうしても3列目に1人乗ることになってしまう。3列目からでは、走行中に1列目と2列目で交わされている会話は、ほとんど聞こえず、話に参加することが難しくなる。「多人数乗車」を目的としてアルファードを購入する場合は、高級感あふれる7人乗りよりも、かえって8人乗りの方が便利なのだ。

 2列目のアレンジも、8人乗りの方が、自由度は多い。2列目シートがチップアップ(セカンドシートの座面を持ち上げられる機構)ができるため、7人乗りよりもラゲッジルームの最大積載量が大きい。自転車や長物を積載するなど、ファミリーカーとして活用するのであれば、「最安アルファード」とはいっても、「かえってこのほうが便利」という考え方をすることもできる。

 デメリットは、本来アルファードが想定している7人乗り向けのラグジュアリーな使い方ができないことと、人気グレードであるエアロパッケージではないため、アルファードであっても、リセールはそれなりとなる点。ちなみに、最も人気が高いグレードはS“Cパッケージ”(ガソリン2WD、461万円)だ。

 アルファードという「優越感」を味わいつつ、ミニバン本来の使い勝手も得られる。これがアルファードベースグレードのよさであろう。

アルファードのハイブリッドは465~775万円、2.5Lガソリンは359~761万円。新型ヴォクシーよりも、約100~160万円ほど販売価格が高い

驚異的な低燃費と満載の最新装備が魅力のヴォクシー

 ただ、最先端の技術やアイテムがフルに投入された新型ヴォクシーの方が、やはり商品力としては圧倒的に強い。しかも、ミニバンとしては驚異的な23.0km/Lを達成(ハイブリッド)する最新のパワートレインをもち、最新の先進運転支援に加えて、パーキングアシストやリモート車庫入れも可能だ。

 また、1730mmでおさめた車幅(※アルファードは1850mm)からくる使い勝手のよさも、新型ヴォクシーの長所だ。日本独自で成長してきたミドルクラスミニバンの使い勝手の良さは、やはりアルファードでは得ることができない。特に都心では、アルファードのデカいボディは、時に億劫になる。

 運転操作も、クルーザーを運転するようなフィーリング(むしろそれが良い場合もあるが)のアルファードよりも、すっきりとした運転フィーリングをもつヴォクシーの方が、ラクに運転できると感じるはずだ。

 またヴォクシー(ノアとエスクァイアも)は、アルファード(ヴェルファイアも輸出人気が高い)に次いで、海外輸出車両として人気があり、リセールが高い車種でもある。アルファード程の好条件は引き出せないかもしれないが、最上級グレードを選んでおけば、かなりの好条件が得られる可能性は高い。

お薦めはやはり「新型ヴォクシー」

 ベースグレードとなるアルファードよりも、最上級(もしくはそれに近い)グレード、しかも最新モデルの新型ヴォクシーでは、装備内容の差は歴然。素のアルファードがもつ優越感を選ぶか、装備充実の新型ヴォクシーを選ぶかということになるが、それはそれぞれの価値観で答えは違ってくる。自身の価値観を大事にすれば、どちらを選んでも満足感は得られるはずだ。

 ただ、「お薦めは??」と問われれば、やはり「新型ヴォクシーの上級グレードのほう」と答える。特に今回の新型ヴォクシーの商品力は桁違いに高く、アルファードというブランド価値を十分に考慮しても、満足度は新型ヴォクシーのほうが勝るのではないか、と思う。フラグシップを揺るがす新型ヴォクシーの実力、今後の販売状況が楽しみだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ新型「“4WD”スポーツカー」初公開! “現代版セリカ”な「2ドアクーペ」! 「旧車デザイン」&300馬力「ターボエンジン」採用の「GR86」米に登場
トヨタ新型「“4WD”スポーツカー」初公開! “現代版セリカ”な「2ドアクーペ」! 「旧車デザイン」&300馬力「ターボエンジン」採用の「GR86」米に登場
くるまのニュース
ジャガーが3年前に開発中止した大型SUV「Jペイス」 全長5m強のプロトタイプ、画像で明らかに
ジャガーが3年前に開発中止した大型SUV「Jペイス」 全長5m強のプロトタイプ、画像で明らかに
AUTOCAR JAPAN
寒風吹きすさぶ自動車各社、日産は北米の従業員6%が希望退職、フォードは欧州で4000人削減[新聞ウォッチ]
寒風吹きすさぶ自動車各社、日産は北米の従業員6%が希望退職、フォードは欧州で4000人削減[新聞ウォッチ]
レスポンス
子育てもひと段落したのでスズキ「ジムニー」にVWゴルフから乗り換え…「オープンカントリーR/T」をセットして趣味環境は整いました
子育てもひと段落したのでスズキ「ジムニー」にVWゴルフから乗り換え…「オープンカントリーR/T」をセットして趣味環境は整いました
Auto Messe Web
「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
motorsport.com 日本版
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
くるまのニュース
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
レスポンス
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
LE VOLANT CARSMEET WEB
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクブロス
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
くるまのニュース
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
バイクのニュース
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
メルセデス・ベンツの新世代4名乗りオープンカーのCLEカブリオレに高性能バージョンの「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」を設定
カー・アンド・ドライバー
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
アキュラIMSA車両ドライブしたフェルスタッペン、デイトナ24時間は出ないの?「出るには十分な準備をしたいけど、今は不可能だ」
motorsport.com 日本版
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
約183万円! 三菱「新型“5ドア”軽SUV」発表に反響多数! 「走りがいい」「好き」の声!半丸目もカッコイイ「ミニ」が話題に
くるまのニュース
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
新車99万円! ダイハツ「“最安”ワゴン」どんな人が買う? イチバン安い「国産乗用車」は装備が十分! 超お手頃な「ミライース」支持するユーザー層とは
くるまのニュース
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
2025年は赤・黄・黒の3色 スズキ「V-STROM 250SX」2025年モデル発売
バイクのニュース
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
レスポンス

みんなのコメント

118件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.92199.0万円

中古車を検索
アルファードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.92199.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村