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ボルボ V60 T6 AWD試乗 スムーズ&パワフル! 最後の直6モデルに乗ってみた

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ボルボ V60 T6 AWD試乗 スムーズ&パワフル! 最後の直6モデルに乗ってみた

ボルボ60シリーズに搭載される直列6気筒エンジンT6が、2015年モデルをもってフィナーレを迎えることとなった。「最後の直6エンジンを楽しんでみませんか?」とのお誘いを受け、「VOLVO STRAIGHT 6 ENGINE FINAL TEST DRIVE」に参加してきた。<レポート:AP編集部ザキ>

ボルボの6気筒エンジンの歴史は、1920年代のブランド設立当時にまでさかのぼる。当時のPV、TRといったモデルに搭載された3010cc、3266ccの直列6気筒エンジンが、ボルボ直6の始まりだ。

この当時は最高出力55ps、65psといった時代で、その後もボルボ6気筒エンジンはラインアップを形成し続ける。80年代、90年代は人気モデルの240シリーズにも搭載された。このときの最高出力は131~155PSである。

90年代になると960や90シリーズに6気筒エンジンが搭載され、1998年にデビューしたS80からボルボ独自の直列6気筒横置きレイアウトが採用された。2007年には現行のT6エンジンがデビューし、2015年にフィナーレを迎える最新型T6エンジン(2953cc・インタークーラー付ターボチャージャー・DOHC24バルブ)は最高出力304ps、最大トルク440Nmまで到達した。

一時は4気筒、6気筒、8気筒、そして5気筒まであったボルボのエンジンバリエーションは、「2.0Lの4気筒をマックスとする」とメーカーが明言したこともあり、今後はシンプルでコンパクトなものへとシフトすることになる。

こうして2015年にフィナーレを迎える直列6気筒のT6エンジン。今回の試乗では「ボルボV60 T6 AWD R-Design Tuned by Polestar」のステアリングを握ってみた。

ちなみに「Tuned by Polestar」とは、ボルボのチューニングパートナーであるポールスター社によるROMチューン(パフォーマンスパッケージ)をプラスしたモデルで、最高出力が304psから329psへ、最大トルクは440Nmから480Nmへとアップ。シフトアップタイミングなどミッションプログラムもパワーアップに合わせて最適化され、燃費性能は8.5km/Lとノーマルと変わらない。これで20万5715円のオプションとなる。

なお現在、直6エンジンのフィナーレに合わせて、このパフォーマンスパッケージを採用しながらも、ベースモデルよりも安価というキャンペーンも実施されている。今回試乗したV60 T6 AWD R-Designでいえば、ベースモデルが665万円、そこにパフォーマンスパッケージ(20万5715円)をプラス。合計685万5715円となるが、キャンペーンで639万円と約46万円分バリューな価格設定となっている。なおS60も同等、XC60は約50万円安価な設定がされている。

さてそんなフィナーレに向けて盛り上がるT6エンジンで実際に走り出してみた。試乗は神奈川県・湯河原を起点に湯河原パークウェイ、マツダターンパイク箱根、西湘バイパスなどを通るルートとした。

乗り込んでシートに座って感じるのは、インテリアの高級感だ。6気筒エンジン搭載モデルは上級グレードなので当然だが、派手な加飾はないものの、決して地味でもない。そんな独特の落ち着いた車内インテリアの雰囲気は、ボルボならではだ。

2953ccのT6エンジンは、市街地では軽くアクセルを踏むだけで十分な加速を見せる。ワインディングに入ってからは最大トルクが発生する3000rpmを超えてから、「シュー」っといった感じでスムーズに回転を上げながら加速するフィーリングが気持ちいい。

スポーツモードで2速、3速をホールドしてのターンパイクの下りや、西湘バイパスでは合流車線を使い低いギヤでの加速なども試してみたが、エンジン音はうなるようなことはなく、あくまで6気筒らしいスムーズなものだった。

ちなみに試乗時はあいにくの大雨でワインディングはどこも川が流れるような状況。しかし電子制御AWDのおかげか、どのコーナーも安心・安定して走ることができた。

スムーズで高級感のある走りを楽しめるボルボ直列6気筒搭載モデルの60 T6シリーズ。2015年が手に入れる最後のチャンスとなる。日本国内には在庫約150台とのこと。「ストレート6」「直6」、こうした単語が琴線に触れるドライバーなら、一度は乗ってみてはいかがだろう。

なおT6エンジンを搭載するモデルでいえば、60シリーズのコンプリートカー「S60/V60 Polestar」(限定50台)も現在、受注受付中だ。こちらはポールスター社によるチューニングが施され最大出力350ps、価格も800万円を越す別物ではあるが…。

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