コンセプトは大人のための贅沢で快適なハイウェイクルーザー
セリカのスタイリングは、アメリカで見ると「わずかに時代を先取りしている」という程度だが、日本では「少し進みすぎ」という印象を受ける。とくにロングノーズ化し、シャープなカットのドレスに身を包んだXXは、いっそうその印象が強い。なおXXは、主にアメリカ市場でフェアレディZに対抗するために開発されたクルマ。それだけに多くの点で、アメリカ志向が強い。デザインは南カリフォルニアにあるトヨタのデザイン研究所、CALTYから生み出された。
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価格はベーシックな2000Lでも146万6000円。最上級の2600G(AT)になると190万9000円だ。装備は当然充実している。シートは全車が贅沢なファブリックだが、Gには英国コノリー社製の本革タイプも注文できる。パワーウィンドウ、リモコンミラー、トランクオープナーは全車、Gは195/70HR14ラジアル+アルミ、4スピーカーオーディオ、パワーステアリングも標準だ。
エンジンはマークIIやクラウンに積まれている直列6気筒。2000のM-EU型(125ps)と2600の4M-EU型(140ps)だ。この贅沢なクルマの味を心ゆくまで味わうには、やはり2.6リッターエンジンがほしい。余裕のあるトルクは、ATとの組み合わせでも2リッタークラスの5速MTを凌ぐ速い足を見せつける。とくに3000rpmを超えるあたりからのスムーズでダイナミックな加速力は魅力だ。100km/hクルーズ時の回転数は2400rpmほど。その静粛性、快適性も、まさに超一級品である。そして必要とあれば、アクセルをグンと踏み込みさえすれば、スムーズに素早く、他のクルマを後方に追いやることができる。
XX2600の動力性能のレベルは高い。それは荒々しさをみじんも感じさせず、つねに洗練度の高い快適性を保って発揮されるものである。
サスペンションは、乗り心地を重視している設定のため、あまり無理はきかない。だがハンドリング特性は比較的素直で、ちょっとスポーティな走りにトライする程度のスピード領域までは、アンダーの度合いも弱い。ホットに追い込んでいくとアンダーは強くなるが、そんなときは少しアクセルを戻してやりさえすればいい。テールが流れてラインは修正できる。
コンフォート性能は優秀。舗装路面の目地などもよく吸収し、ゴツゴツ感、あるいは不快な突き上げ感などはまったくない。うねりのある路面をスピードを上げて通過するような場合は、弱めのダンピングの設定ゆえの収まりの悪さといった点も現れるが、おおむねあらゆる路面で乗り心地は十分に快適であり、洗練度は高い。
ロードノイズもよく遮断されている。不整路面を走っても、足回りから不快な音が伝わることはない。XXの足は、このクルマの性格に合った、優れた乗り心地と操縦安定性の妥協点を見つけ出している。
キャビンは開放的だ。前席はもちろんゆったりとしており、チルトステアリングとシートの高さ調整により、好みどおりのリラックスした姿勢がとれる。ダッシュボード上縁に対するアイポイントはやや低めだが、とくに小柄な体格でなければ難はないだろう。ロングノーズながら、フードが前に向かってスラントしているため、直前の路面もよく見える。
後席スペースは、大人2名には不足はない。もちろん「フル4シーター」といえる余裕はないが、「2+2」としての後席の実用性はなかなかだ。インテリアのフィニッシュも最上レベルにある。静粛性の高さは、このクルマの大きな魅力。エンジンや足回りは、それ自体でも騒音/振動発生レベルは低いが、さらにキャビンには入念そのものといった防振/遮音対策が施されている。
XXは快適性を追求し、贅沢さをセールスポイントとしたクルマである。4速ATとパワーステアリングを選び、エアコンをきかせてリラックスしたドライブを楽しむのが似合う。大人のためのファッショナブルで快適なハイウェイクルーザーの最右翼である。
※CD誌/1979年3月号掲載
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トランク開けて、ドングリ入れたら取れなくなっちゃった記憶がある