日産は日本のGTレースの最高峰であるスーパーGT・GT500に2008年からGT-Rで参戦してきたが、2022年シーズンから新型Zで参戦を開始することを2021年12月5日に正式に発表。
お披露目場所となった富士スピードウェイには、アシュワニ・グプタ日産自動車COO、片桐隆夫ニスモCEOほか、松田次生選手、ロニー・クインタレッリ選手、平手晃平選手、柳田真孝選手、そして星野一義氏、「Zの柳田」こと柳田春人氏も駆け付けた。
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※本稿は2021年12月のものです
文/ベストカー編集部、写真/NISSAN、ベストカー編集部 ほか、撮影/佐藤正勝
初出:『ベストカー』2022年1月26日号
■やはり来た!! 2022年のGT500は新型Zが参戦!!
日産はスーパーGT・GT500クラスで2008年より使用してきたGT-Rに代わり、2022年シーズンから新型Zで参戦することを発表した
グプタ日産COOはZについて、
1)日産のチャレンジャー・スピリットの象徴であり日産文化の一環
2)グローバルでアピールできる
3)デザインが美しくGT-Rがビースト(野獣)に対して、Zは美女
とコメントし、ZとGT-Rは日産のアイコンとして販売台数は度外視している、という言葉も飛び出した!!
ちなみにグローバルでのアピールのため、マシン名称は日産フェアレディZではなく、日産Zとなる。
日産はこの後4月の開幕までにマシンの開発を進めていくことになるが、「2年くらい前からグプタ日産COOにZでの参戦を打診し、許諾を得て、1年以上前から開発してきた」(片桐ニスモCEО)
■Zでのタイトル獲得なるか!?
GT500クラスではトヨタのGRスープラ、ホンダのNSXに対して苦戦を強いられてきた日産が新型Zで反撃の狼煙をあげる。2022年のスーパーGTの開幕戦(4月16~17日・岡山国際サーキット)が楽しみ!!
まったく新しいZでの参戦となるが、レギュレーションによりシャシー、エンジン、メカニズムはGT-Rのものをそのまま踏襲するスキンチェンジのようなもの。
しかし、ZとGT-Rではボディ形状、デザインがまったく違うため、Zのボディでの最良のエアロダイナミクスを見つけ出すことが必須となる。
素人目にはスクエアなGT-Rに対し、丸みを帯びたZのほうが空力的に有利と感じるが、そこまで単純ではない。百戦錬磨のNISMОがいい仕事をしてくれることに期待だ。
全日本GT選手権時代の2004年、Z33はデビュー年でダブルタイトルを獲得したが、その再現なるか!?
最後にGT-Rについてだが、片桐ニスモCEОがGT-Rが存在する限り今後もGT3車両(今でもグローバルで年間50台販売する怪物)などのでレース活動を継続することを明言していた。
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