現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > いくらなんでも速すぎる!!! レースカーの血統を受け継ぐバカッ速[スーパーサラブレッド]5選

ここから本文です

いくらなんでも速すぎる!!! レースカーの血統を受け継ぐバカッ速[スーパーサラブレッド]5選

掲載 4
いくらなんでも速すぎる!!! レースカーの血統を受け継ぐバカッ速[スーパーサラブレッド]5選

 レース用モデルと公道車は異なるものだが、実は市販車にもレースカーにルーツを持つものが存在し、圧倒的なパフォーマンスを発揮する。今回は、そんなレースカーベースの“ぶっちぎりカー”を見ていこう。

文/長谷川 敦、写真/アストンマーティン、スバル、三菱、CerWp.com

いくらなんでも速すぎる!!! レースカーの血統を受け継ぐバカッ速[スーパーサラブレッド]5選

【画像ギャラリー】ぶっちぎりスーパーサラブレッドをもっと見る(20枚)

■公道といえばラリーでしょ! WRCが生んだ驚速ロードモデル

●三菱 ランサーエボリューションシリーズ

トミ・マキネン(フィンランド)が1996~1999年のWRCで4連覇を記録した記念に製作された三菱 ランサーエボリューションVIトミ・マキネンエディション

 世界ラリー選手権(WRC)の車両規定は時代に応じて変化するが、最も熱かったのが、グループA既規定のモデルが使用されていた時期。

 FIA(国際自動車連盟)が定めたグループAは、年間2500台以上生産されたロードカーをベースにするレースカーで、このグループAを使うラリーやロードレースに出場するメーカーはベース車両を製造して販売する必要があった。

 当時WRCに参戦していた三菱もこの規定に対応したロードカーを開発し、それをランサーエボリューションシリーズとして販売した。

 その名称どおり、三菱 ランサーのエボリューション進化モデルであり、エンジンや足回りが高度にチューンされ、駆動は4WDと、ラリーカーのDNAを色濃く残していた。

 “ランエボ”は初代から10代目まで作られ、そのどれもがロードカーとしては卓越したパフォーマンスを発揮した。

 厳密にはVI(6代目)以降はグループA公認用モデルではないものの、前の世代に劣らぬ高性能を誇り、2007年発売のランサーエボリューションXまで製造販売が継続された。

●スバル インプレッサWRXシリーズ

 スバルが1992年に販売を開始したインプレッサシリーズもまた、WRCと深い関わりを持っている。

 インプレッサは同社製レガシィの車格向上に伴い、従来のレガシィに相当する位置を担うモデルとして開発されたモデルで、4ドアセダンをはじめ、2ドアクーペやステーションワゴンなどをラインナップ。

 そのなかでもレガシィに代わってWRCに投入されるモデルのベース車には「WRX」の名称が与えられ、レガシィ用のパワフルなエンジンを搭載していた。

 さらにこのWRXには、スバルのレース活動を担うSTi(スバルテクニカインタナショナル)の名を冠したより高性能なモデルも用意された。

 実際にインプレッサは高い戦闘力を見せて1995~1997年のWRCではマニュファクチャラーズ(メーカー)タイトルを獲得し、3回のドライバーズタイトル奪取に成功している。

 スバル インプレッサWRXは3代目まで製造され、2014年からWRXは独立した車種になった。

 ランエボシリーズとインプレッサWRXシリーズは、WRCの舞台で、そしてストリートでも良きライバルとして切磋琢磨を続けた。

【画像ギャラリー】ぶっちぎりスーパーサラブレッドをもっと見る(20枚)

■見た目からしてレーシングカーなふたつのモデル

●サリーン S7

 先に紹介した2台はラリー車がベースになっていたが、こちらのモデルはオンロードレースカーの市販車だ。

 サリーンはアメリカでフォードなどのチューニングを行っていたメーカーだが、そのサリーンがル・マン24時間レースへの参戦を目指してコンプリートカーを開発し、それを公道仕様に仕上げたのがS7。

 2000年にデビューしたS7のスタイルはまさにレーシングカーであり、中身もほぼレースモデルと変わらない構成で市販化されたのが特徴。

 エンジンは大排気量7リッターV8で、最高出力は558psを発生。

 OHCやDOHCではなくOHVスタイルのエンジンだったというのもアメリカらしい。

 S7(レース仕様はS7Rと呼ばれていた)は本来のフィールドであるレースで好成績をあげ、市販モデルは一時期あのキムタクの愛車だったことで日本では知られている。

●アストンマーティン ヴァルキリー

 イギリスの高級車メーカー・アストンマーティンが2021年からデリバリーを開始したヴァルキリーもまた、レースカーに出自を持つ。

 ル・マン24時間などの耐久レース用車両として2019年から新たに施行されたハイパーカー規定は、従来のLMプロトタイプよりも市販車に近く、そのために多くのメーカーがこれに属するモデルを製作した。

 ヴァルキリーもそうしたモデルの1台だが、特徴はF1の伝説的デザイナーであるエイドリアン・ニューエイが開発に関与していること。

 空力の鬼才といわれるニューエイの手腕がいかんなく発揮されたヴァルキリーのフォルムは美しく、F1の空力思想もふんだんに盛り込まれている。

 レースカーでは空気の力によって車体を路面に押し付けてタイヤのグリップを高めるダウンフォースが重要視されるが、ヴァルキリーが発生するダウンフォースは「公道用モデルとしてはかつてないほどのレベル」にあるという。

 ヴァルキリーによる耐久レース挑戦は一時休止していたが、2025年からプロジェクトが再開される。

 これでヴァルキリーも正式に「公道を走れるレースカー」の仲間入りをすることになる。

【画像ギャラリー】ぶっちぎりスーパーサラブレッドをもっと見る(20枚)

■これはちょっと反則じゃないの? なロードカー

●ダウアー 962LM

ダウアー 962LM。どこからどう見てもグループC規定のレースカーだが、ちゃんとナンバーを取得して公道を走ることができる。ただし平坦な道に限る

 最後に登場するのは、レースカーにルーツを持つ公道車ではなく、生粋のレーサーを公道用にして市販してしまったクルマだ。

 ポルシェがル・マン24時間レースに代表される耐久レース用に開発した962は、そのル・マン制覇をはじめとする輝かしい成績を残すとともに、世界各国のプライベートチームにデリバリーされる“市販車”だった。

 つまり、一般的なレースモデルに比べて製造台数が多いのも962の特徴のひとつ。

 その962もやがて時代遅れになり、レース規定も変わったためにサーキットから姿を消すことになった。

 そんな962を入手して、なんと公道車両に仕立てて認可を取得してしまったメーカーがある。

 ドイツの元レーシングドライバー、ヨッヘン・ダウアーが設立したダウアー・シュポルトワーゲンがその会社で、公道仕様への変更は最小限にとどめ、耐久レースを戦ったほぼそのままの姿で1994年から市販を開始した。

 なお、この962LMは市販車ベースとなったル・マン新レギュレーションの裏をかいて1994年の同大会に出場し、ちゃっかり優勝を実現している。

 最終的には10台を超える962LMが製造され、各オーナーの元に旅立っている。

【画像ギャラリー】ぶっちぎりスーパーサラブレッドをもっと見る(20枚)

投稿 いくらなんでも速すぎる!!! レースカーの血統を受け継ぐバカッ速[スーパーサラブレッド]5選 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「改造車にガラの悪い人」「暴走族のサーキット場」 苦情殺到の道の駅 市などが対策へ
「改造車にガラの悪い人」「暴走族のサーキット場」 苦情殺到の道の駅 市などが対策へ
乗りものニュース
コンパクトスポーツの“日本代表”「GRヤリス」「GRカローラ」はどう違う? 2台のホットハッチをスペックで比較してみた
コンパクトスポーツの“日本代表”「GRヤリス」「GRカローラ」はどう違う? 2台のホットハッチをスペックで比較してみた
VAGUE
ついに最後の特別仕様車!! [スイフトスポーツ]のファイナルエディションが正式に出た!!!!
ついに最後の特別仕様車!! [スイフトスポーツ]のファイナルエディションが正式に出た!!!!
ベストカーWeb
この先どうすればいいのでしょうか!? [スバル・レヴォーグレイバック]さんの自分さがし!!
この先どうすればいいのでしょうか!? [スバル・レヴォーグレイバック]さんの自分さがし!!
ベストカーWeb
ホンダが「凄い新型プレリュード」を世界初公開! 25年発売決定! 斬新「S+シフト」で俊敏なスポーツカー誕生!? 新たな次世代技術は何が凄いのか
ホンダが「凄い新型プレリュード」を世界初公開! 25年発売決定! 斬新「S+シフト」で俊敏なスポーツカー誕生!? 新たな次世代技術は何が凄いのか
くるまのニュース
ホンダ新型「プレリュード」に初試乗! “すごい”シフト&新世代パワートレインも世界初公開! ドライバーの「五感に訴える」仕掛けとは!?
ホンダ新型「プレリュード」に初試乗! “すごい”シフト&新世代パワートレインも世界初公開! ドライバーの「五感に訴える」仕掛けとは!?
くるまのニュース
すべてが至宝! 288GTOからF80まで「スペチアーレ」こそがフェラーリの頂点に異論なし
すべてが至宝! 288GTOからF80まで「スペチアーレ」こそがフェラーリの頂点に異論なし
WEB CARTOP
【遂にプレリュード・プロトを試乗】ホンダ次世代技術『S+シフト』採用!  e:HEVが全方位で進化
【遂にプレリュード・プロトを試乗】ホンダ次世代技術『S+シフト』採用! e:HEVが全方位で進化
AUTOCAR JAPAN
[心臓バクバク]過激なホットハッチが正式に復活へ サンクターボがEVになって帰ってくる!!!!
[心臓バクバク]過激なホットハッチが正式に復活へ サンクターボがEVになって帰ってくる!!!!
ベストカーWeb
もうトヨタが「アルファード4人乗り」売ってた! 限定100台の超豪華仕様「スペーシャスラウンジ」が凄かった! 過去には1500万円の「ロイヤルラウンジ」も! 次期スペウラはまもなく登場?
もうトヨタが「アルファード4人乗り」売ってた! 限定100台の超豪華仕様「スペーシャスラウンジ」が凄かった! 過去には1500万円の「ロイヤルラウンジ」も! 次期スペウラはまもなく登場?
くるまのニュース
世界に1台!! しかもホンモノ!! ポルシェ911カレラSカブリオレのお値段がスゴイ
世界に1台!! しかもホンモノ!! ポルシェ911カレラSカブリオレのお値段がスゴイ
ベストカーWeb
うおおおド迫力にトリハダが立つ! 三菱が突如公開したこのエクリプスクロスいったい何者???
うおおおド迫力にトリハダが立つ! 三菱が突如公開したこのエクリプスクロスいったい何者???
ベストカーWeb
ただの「スペイン版VW」ではない 新進気鋭クプラが目指す「刺激的」なSUVとは?
ただの「スペイン版VW」ではない 新進気鋭クプラが目指す「刺激的」なSUVとは?
AUTOCAR JAPAN
“性善説”が崩壊する現代社会! 路線バスの「前乗り信用方式」は本当に続けられるのか?
“性善説”が崩壊する現代社会! 路線バスの「前乗り信用方式」は本当に続けられるのか?
Merkmal
オデッセイいいやんけ!!  アルファード並みに売れてもいいデキな件
オデッセイいいやんけ!!  アルファード並みに売れてもいいデキな件
ベストカーWeb
本田宗一郎との約束を果たした2ストロークマシン「RC500M」世界一への道程
本田宗一郎との約束を果たした2ストロークマシン「RC500M」世界一への道程
バイクのニュース
2025年[フルモデルチェンジ]予定の日産・キックス! [コンパクトSUV]として爆ウレするために必須の条件とは?
2025年[フルモデルチェンジ]予定の日産・キックス! [コンパクトSUV]として爆ウレするために必須の条件とは?
ベストカーWeb
買うなら今よ! 3代目[トヨタ・ヴィッツRS]走りが楽しすぎる件
買うなら今よ! 3代目[トヨタ・ヴィッツRS]走りが楽しすぎる件
ベストカーWeb

みんなのコメント

4件
  • kam********
    それぞれの写真がないのは残念。文章だけで全てがわかる人間がもし居たら、それはすごい。
  • ごとね
    2000年前後は…ほんと☆面白かった

    レース=市販車が直結していましたからね
    F1においても…
    ディチューンエンジンが積まれた市販車」があったり

    WRC(ラリーカー」だけでは無く
    DTM」○TCC」などツーリングカーも…
    レギュレーションで☆市販台数を定めていたり(ホモロゲーションカー

    自分のクルマが=レースしている

    ワクワク♪ドキドキ♪しましたね
    レースを観て→一喜一憂したり
    市販車を購入するのを夢見て→お仕事に☆励んだり

    同僚はランエボを→毎年☆買い換えていましたね
    普通の☆会社員ですよ

    バブル後期ですけど…楽しかった☆なぁ

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村