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ホンダが北米で新たな挑戦へ。1台のアキュラARX-06を自ら運営、目指すは完全ファクトリープログラム?

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ホンダが北米で新たな挑戦へ。1台のアキュラARX-06を自ら運営、目指すは完全ファクトリープログラム?

 ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)が2025年、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスに参戦するアキュラARX-06のうちの1台で新たにレース・エンジニアリングを担当することは、同社がフル・ファクトリープログラムへと拡大する中での「次の自然な流れ」であると、同社社長のデビッド・ソルターズは述べている。

 カリフォルニアを拠点とするアキュラおよびアメリカン・ホンダの米国モータースポーツ部門は、来年からメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)がエントリーする2台のアキュラGTPエントリーのうち1台を運営する予定であり、HRC USのスタッフがレース・エンジニアリング、戦略、パフォーマンス・エンジニアリングを担当する。

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 これは、同社がエンジニアリングと開発の面でパートナーチームとすでに高度なレベルで統合していることにさらに加わるものだが、これによりHRC USは初めてレースカーのオペレーションの中心に立つことになる。

「私は非常に幸運な立場にいる」とソルターズはSportscar365に語った。

「HRCはレーシング/エンジニアリング会社であり、非常に優秀な人材が大勢いる。現在も我々はクルマの裏側で、多くのエンジニアリングを行っている。だから、これは次なる自然なステップだ」

「でも、私にとって本当に嬉しいのは、我々の社員が、活躍の舞台に立つために次のステップを踏み出す機会を得られることだ」

「会社のスピードが上がるはずだ。より緊迫感が生じるだろう。ピットスタンドにいるときと、ピットスタンドの背後にいるときでは違いがあるし、それ(オペレーション)は大変なことだ」

「我々のチームがやっていることすべてに、私は素晴らしい尊敬の念を抱いている。私はレースチームにいたことがあるので、よく分かる」

「これは、我々のメンバーにとって次のステップであり、挑戦だ。なぜなら、我々は自分自身に挑戦するためにこれをやっているからだ。とてもエキサイティングで、とても気が遠くなるようなことだ。これは、我々を快適な場所から連れ出す良い方法だ。快適な場所から抜け出したときに、人はもっとも生き生きとするものだ」

「それが次の挑戦だ」

■HRC USのスタッフをMSRのワークショップに配置

 ソルターズは、新たな複数の役職に、社内からスタッフを昇進させたと述べた。この役職は社内ではすでに決定されているが、まだ公表されていない。

 また、HRC USのスタッフによるエントリーにはMSRのメカニックも参加するが、あくまでもMSRの全体的な2台のGTPオペレーションの一部であり、独立したエントリーではないことをソルターズは強調した。

「ひとつのチームに2台の車両がある」とソルターズ。

「2台の分離した車両があるのは、好ましくない。レース・エンジニアリングや戦略策定に必要なすべての作業が、MSRと共同で行われる」

「車両ダイナミクスなどの作業に携わってきた人々は、次の機会を得ることになる。そこが素晴らしいところだ。次の機会を得る。しかも社内でだ」

 この変更が完全なファクトリーチームを意味するのかと尋ねられたソルターズは、「良い気付きだね」と答えている。

 彼はさらに、「(2024年現在の提携先である)WTRアンドレッティの名誉のために言っておくと、我々は現在、非常に一体化している。しかし、これは次のステップなのだ。競争は熾烈で、我々は初めての経験ではない相手と戦っている」と語った。

「次のステップをどうするか? このゲームでは進化しなければならない。だから、さらに統合を進めることが、自然なステップのように感じる」

「言うのは簡単だが、実行するのは難しい。結果がどうなるか、見てみよう」

 ソルターズは、HRC USのスタッフをオハイオ州のMSRのワークショップに置く予定だと述べている。そこは、チームが車両を完全に準備する場所となる。

 彼はまた、オハイオ州レイモンドの交通研究センター試験場にある最新の風洞を含む、オハイオ州のアメリカン・ホンダの研究開発および生産施設の近くにMSRがあることは「素晴らしいボーナス」であると認めている。

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