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新型レクサスLSの新技術に注目

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新型レクサスLSの新技術に注目

このたびデトロイトモーターショーで初披露された新型「LS」。クーペライクなスタイリングも注目に値するが、レクサスのフラッグシップセダンにふさわしい、最先端技術を搭載している点にも目を向けたい。

まずはパワートレイン。現行モデルが4.6リッターV8を搭載するのに対し、次期型では排気量を3.5リッターV6ツインターボにダウンサイジング。低燃費化を図りながら同時に出力アップを果たしている。スペックは、最高出力421psと現行LS460に比べて、29psアップ。さらに一気に100Nm増した600Nmの最大トルクを、1600rpmから4800rpmにかけて発揮し続けることから、幅広い領域で力強い走りが得られそうだ。

さらにトランスミッションは従来の8ATから10ATへとグレードアップしている。「Direct-Shift 10AT」と呼ばれる新設計トランスミッションは、ギア数を増やしながら、各段の使用領域を最適化するクロスギアを採用。これによりFRプレミアム車にふさわしいスムーズで世界最速レベルのクイックな変速を実現しているとのこと。このあたりも走りの期待を高めるポイントだ。

乗り心地の面については、現行モデルが18インチまたは19インチホイールを装着するのに対し、新型では19インチまたは20インチへとサイズアップしている。インチアップは一般的には乗り心地の面では不利になりやすいが、プレミアムサルーンたるLSでそれを行うあたりは、インチアップのハンデを補って余る車体やサスペンションを完成させたということか。実際、新型では車体の基本骨格となるプラットフォームやシャシーを一新し、「質感の高い乗り心地の実現」をうたっている。

さらに乗り心地だけでなく、ダイナミック性能についてもさらなるレベルアップを図っている。例えば新型では電子デバイスを統合制御する“レクサスダイナミックハンドリングシステム”に、ロールを抑えるアクティブスタビライザーや上下動を制御する機構など、車体の動きを抑制する制御が組み込まれているのだ。

一方、安全面については、予防安全性を高めるプリクラッシュセーフティシステムに、世界で初めて自動操舵を組み合わせたのが注目のポイント。従来の危険予告と自動ブレーキ機能に加え、新型LSでは、歩行者の飛び出しに対しブレーキだけでは回避できないとシステムが判断した場合、車線内で自動的に操舵を行う高度な制御を採用している。

さらに歩行者事故の他に、深刻な事故に繋がりやすい交差点での出会い事故に対しては、前側方レーダーで交差する車両の接近を検知し、大型ヘッドアップディスプレイで注意を促す機能を新たに採用。事故リスクを低減する運転支援装置も強化している。

走行性能や乗り心地、安全面を大幅に高めた新型レクサスLS。新時代レクサスを象徴するにふさわしい大きな進化を遂げている模様だ。

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