軽ワゴンで日本1周!? 女子1人「3か月約100万円」で達成！ 芸術的「ムーヴ」で車中泊始めた理由とは

■女子1人…「ムーヴ」で車中泊しながら日本一周？心温まる素敵エピソードも

　ムーヴで日本一周の旅をおこなったのは、「ごみづき@5329（@02_3579mk）」さん。

　日本一周を共にした愛車は、1998年発売の2代目ムーヴ（L900型）です。

　ごみづきさんは、2019年09月15日から同年12月7日にかけて、北は北海道・稚内市の宗谷岬、南は本州最南端の鹿児島県・南大隅町の佐多岬まで、日本を巡る旅をおこないました。

　日本一周をはじめた経緯について、ごみづきさんは「強いていえばクルマを所有したことが大きな要因だと思います」として、次のように話を続けます。

「学生の頃は読書や絵を描くことが好きだったため、あまり外に出かけることをしませんでした。

　ですが、大学生になってクルマを所有すると、今までの自分では考えられないくらいアクティブになりました。

　自分でクルマを運転して行く場所は、たとえ知っている場所でもすごく新鮮でした。

　神奈川県に住んでいるので、神奈川県内のドライブスポットを一通り巡ると、今度は隣県の東京や山梨などに足を伸ばしはじめました。

　そういうことをしているうちに、漠然と日本一周をしてみたいという気持ちになりました」

　このように、思い切って日本一周に踏み切ったごみづきさんですが、ときにはトラブルに見舞われることもあったようです。

「クルマのトラブルに見舞われたときは苦労しました。

　出発前に点検などはおこなったものの、やはり年式も古いせいか道中故障などがあり、その度に直していました。

　あるときは最寄りのディーラーにお世話になったり、またあるときは地方の友人を頼ったり、自分でどうにかできる場合は自分で直すこともありました」（ごみづきさん）

■クルマ旅は自身の性格を変えてしまうほど!? 心温まる素敵なエピソードとは

　その一方で、旅のなかではごみづきさん自身の性格を変えてしまうほど、素敵なエピソードにも巡り会えたといいます。

「もっとも印象に残っていることは、青森県の十和田湖で起きたできごとです。

　日本一周に出発した直後の私はかなり内気で、ひとりでひっそりと観光を楽しむ程度で日本一周しようと思っていました。

　道中、クルマに絵を描きながら一周していましたが、その頃はあまり人目につかない場所で描いていました。

　その日も人が来なさそうな開けた駐車場を見つけて、気の向くまま車に絵を描いていましたが、そこは十和田湖の展望台だったので、昼が近くなると次々に大型バスが到来してくることに…。

　バスから降りてきた観光客は、次々に私のライブパフォーマンスを見にきて、色んな質問をされ、写真を撮られ、お菓子やコーヒーを恵んでくれる人もいました。

　人と接することに苦手意識があったのですが、そんなことお構い無しに立て続けに色んな人と会話し、その日だけでも100人以上と話したと思います。他人の私に興味を持って話しかけてくれて、なかには物をくれる人もいる。

　それだけですごく元気づけられて、なぜ今まで人と接する事に苦手意識を持っていたのかすらも忘れてしまうほどでした。

　今では誰かと話すことが好きになると同時に、あの時受けた衝撃と荒療治に心から感謝しています」

※ ※ ※

　実は、ごみづきさんはムーヴの外装にイラストを描きながら日本一周をしており、その様子を見た人々から、このように心温まる対応をしてもらえたそうです。

　日本一周は決してすべてスムーズなことばかりではなかったようですが、ごみづきさんにとって、大切な思い出のひとつとなったことは間違いなさそうです。

　なお、ムーヴは助手席を倒すと後席とフラットにつながる構造になっているため、基本的にDIYはしないかたちで車中泊をおこなうことができたといいます。

　また、ごみづきさんは自炊をせず、道の駅の食やご当地の食べ物を楽しんだ分、一般道路をメインに走行して高速道路代を節約するといった工夫をおこない3か月で約100万円（ガソリン代食費観光費込み）だったようです。

Comments

どこぞの親子に是非聞かせたい逸話だわ。

最近のくるまのニュースは、変なAIをうたう広告が被って見にくくなった。