ブラッド・ピット主演のハリウッドF1映画プロジェクトに進展があった。F1アメリカGPが開催されているサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を訪れたブラッド・ピットと映画プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーがF1チーム代表らと面会を行ない、その概要を説明したようだ。
この映画の監督を務めるのは、『トロン:レガシー』や『オブリビオン』、そして大ヒットを記録した『トップガン:マーベリック』などを世に送り出してきたジョセフ・コンシスキー。ブラッカイマーとはトップガン最新作でタッグを組んでおり、そのブラッカイマーはNASCAR映画『デイズ・オブ・サンダー』や初代『トップガン』、『ザ・ロック』、『ブラックホーク・ダウン』、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの著名作品を多数手がけてきた。
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脚本担当も『トップガン』からエーレン・クルーガーを抜擢。その気になるストーリーは、ベテランドライバーが新進気鋭の若手ドライバーを指南するというモノで、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がプロデューサーとしてプロジェクトに深く関わり、ハミルトンのマネージャーであるペニーソウもこのプロジェクトに参画。企画はApple Screenが引き受けている。
10月21日(金)、COTAのF1ホスピタリティに全F1チームのチーム代表が招かれ、ブラッド・ピットとブラッカイマー、そしてコシンスキーと面会。F1のステファノ・ドメニカリCEOと共に、ハリウッド界の面々がチーム側にプロジェクトの全容を明かした。
この会合では、主にトップガンで使用された映像技術のデモンストレーションに焦点が当てられ、CGIと実際の映像がどのように組み合わされるのかが紹介された。各チームは今週末、映画プロジェクト関係者と個別にミーティングを持つこととなっているが、映画の撮影では現行マシンやそれに近いマシンの提供が要求されるのかは現時点で明らかになっていない。
詳細は未確定ではあるものの、F1はレースの週末で撮影を許可するなど全面的に協力する姿勢を取っており、コシンスキー監督は最近、実車を使った撮影がこの作品のカギになると強調していた。
「実際のレースで本物のクルマを撮影し、そのクルマの一台に乗ったかのような感覚を観客に提供することがコンセプトだ」
そうコシンスキーはThe Playlistに語った。
「F1ドライバーは世界で20人しかいない……世界で最も豪華な集団なのだ。どうするかはかなりユニークな挑戦になるが、楽しめそうだ。でも確実にトム(クルーズ)と一緒にトップガンを作った経験が活かされるはずだ」
ハリウッドがグランプリの週末に撮影を行なったのは、1976年のスペインGPが最後。この時はアル・パチーノ主演作品『ボビー・デアフィールド』のシーンの一部が撮影され、バーニー・エクレストンのブラバム・チームが出演していた。
しかしエクレストンがF1の商業支配権を握って以降、彼は映画プロジェクトを許可せず。シルベスター・スタローンのF1映画製作に同意したものの、結果的にこの契約は破談となり、チャンプカーを題材としたものに変更された。この時制作された『Driven』は2001年に公開されたが、散々な評価を受けることとなった。
なお2005年のF1マレーシアGPでは、フジテレビのドラマ『エンジン』の撮影が行なわれ、主人公を演じた木村拓哉がピットレーンを歩くシーンなどが、実際のドラマでも使われた。また実際のF1の走行シーンも、ドラマの中で使われている。
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みんなのコメント
「最後は勝ちました」とか「ヒロインと結ばれました」的な。
ラッシュみたいに事実の一部切り取りみたいな映画ならともかく、ドリブンみたいにあまりに非現実的とかは勘弁して欲しい。
確かアレは当初セナの伝記的な映画にする計画が、紆余曲折して何故かCARTのアメリカ的な娯楽映画になりましたよね。
トップガンとか、日本人からしたらある種のブラックボックス的な内情がよく分からない事の映画ならのめり込む事が出来るかも知れないが、F1とかは案外身近だから付け焼き刃的な内容はすぐに見限られそう。
あまり期待せずに待ちます。
そこそこ面白い・・・けど、それだけ的な。
因みにデイズオブサンダーで、ぶつけられた報復にウィニングラン中のライバルにぶつけるシーン。
面白いけど普通なら殺人行為でレース界から抹殺でしょうね。