もくじ
ー ハッチバック/セダン 邦貨317万円~
ー 最高出力/最大トルクは?
ー 新アーキテクチャーを採用
ー AWD 一部グレードに
新型マツダ3、ハイパフォーマンス仕様も登場か 2.5ℓターボが有力
ハッチバック/セダン 邦貨317万円~
英国マツダは、SKYACTIV-X(スカイアクティブX)エンジンを搭載した新型マツダ3(イギリス仕様)の価格とスペックを発表した。
同社が新たに開発した火花点火制御圧縮着火技術を採用する2.0ℓ直列4気筒エンジン搭載車は、2万3555ポンド(約317万円)からという価格で選ぶことができる。ハッチバックもセダンも同価格だ。英国では10月に販売開始となる。
このエンジンに組み合わされるギアボックスは、マニュアルとオートマティックの両方が用意される。トリムはエントリー・レベルの「スポーツ」から、「スポーツ・ラックス」「GTスポーツ」そして最上級の「GTスポーツ・テック」まで、4種類。最も高価格のGTスポーツ・テックは、ハッチバックが2万9775ポンド(約400万円)から、セダンは2万7575ポンド(約370万円)からだ。
スポーツ・トリムでも、アダプティブLEDヘッドライト、リアのプライバシーガラス、マニュアル・エアコンは標準装備。スポーツ・ラックスでは、スマートキーレスエントリー、バックカメラ、デュアルゾーン・オートエアコン、前席シートヒーターが追加される。さらに上級のGTスポーツになると、電動調整式レザーシート、ヒーター内蔵ステアリングホイール、ボーズ・サラウンド・サウンド・システムも装備。そしてGTスポーツ・テックは、360°ビューモニターとさらに多くの運転支援/安全機能が備わる。
スカイアクティブX搭載モデルは、7インチのデジタル・インストゥルメント・ディスプレイと新しい8.8インチのインフォテインメント・センター・ディスプレイが全車標準装備となる。しかし、18インチ・ホイールやブラックのバッジ、ワイドなエグゾースト・テールパイプはスポーツ・ラックス以上のグレードにしか装備されない。
最高出力/最大トルクは?
マツダによれば、この新型エンジンはガソリン・エンジンのパフォーマンスと、ディーゼル・エンジンの省燃費を兼ね備えているという。
スカイアクティブXは最高出力180ps、最大トルク22.8kg-mを発生することが確認されている。燃費はWLTPモードで約18.5km/ℓ、CO2排出量は96g/kmだ。これはどちらも最良の仕様の数値であり、燃費やCO2排出量はホイールサイズやギアボックスによって多少の差が出る。
このパワートレインにはマツダのMハイブリッド・システムが組み合わされている。24Vのマイルドハイブリッドで、ベルト駆動のスターター・ジェネレーターが減速時にエネルギーを回生する仕組みだ。
スカイアクティブXは、新型マツダ3で最も注目すべき特徴であり、排出ガス削減と燃費効率の面で、ガソリン・エンジンに新たに命を吹き込む可能性を秘めている。それだけでなく、「優れた初期レスポンス、パワフルなトルク、自然でリニアなレスポンス、高回転時のパフォーマンス」をマツダは約束している。
マツダのパワートレイン開発を率いる廣瀬一郎は、AUTOCARの質問に対し、このエンジンが排気量を拡大または縮小することも可能であると認めた。
新アーキテクチャーを採用
フォルクスワーゲン・ゴルフとフォード・フォーカスのライバルとなる新型マツダ3は、昨年のロサンゼルス・モーターショーで発表された。そのエクステリアには、2018年発表のヴィジョン・クーペで見られたマツダの新しいデザイン言語が採用されている。
スカイアクティブXは、英国で新型マツダ3に用意された3つ目のエンジン。最初は24Vマイルドハイブリッドを組み合わせた最高出力122psの2.0ℓスカイアクティブGガソリン・エンジンと、116psの1.8ℓスカイアクティブDディーゼル・エンジンを搭載して発売された。
新型マツダ3には、マツダの新しい車両構造技術スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャーを導入。新アーキテクチャーには、様々な狙いが含まれている。シートは脊柱が自然なS字カーブを維持できるように設計。ボディシェルの環状構造は剛性が高く、入力エネルギーを遅れなく伝達し、騒音や振動も減少する。
これらはすべて、マツダが伝統的な高級車ブランドと肩を並べることを目指すマツダ・プレミアムと呼ばれる商品戦略の一環だ。
AWD 一部グレードに
マツダのiアクティブAWDの最新バージョンは、ハッチバックのGTスポーツでのみ選択可能だ。マツダによれば、従来よりもドライバーから入力を受けたときの車体の反応が改善されたという。英国では323 AWD以来となるマツダ製の四輪駆動ファミリー・ハッチバックだ。
新型マツダ3の車内は、人間工学を重視し、最適なドライビング・ポジションと視界を実現したとマツダは言う。
インフォテインメント・システムも改良され、より直感的に使えるようになった。顧客からの声を受け、音響を改善するためにスピーカーの配置も見直された。
新たに導入された安全装備には、赤外線カメラとLEDを使ってドライバーを看視し、わき見や居眠りの危険を察知したら警告するドライバーモニタリング・システムなどが含まれる。
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