2019年、2020年と引下げが続いてきた自賠責保険料。だが、来たる2023年度には逆に引上げとなりそうだ。値上げ幅は1台当たり年100円にとどまる模様だが、その理由は自動車ユーザーとして疑問が残る内容となっている。
今回の値上げ方針は、2021年度予算の編成段階で財務省と国土交通省が合意に至ったことによるもの。自賠責保険制度は事故を起こしたときに最低限の賠償責任を担保する役割が知られているが、ほかにも事故で重度後遺障害を負った人の支援にも使われている。この支援に必要な費用は、かつて実施されていた政府再保険時代の積立金運用益を財源として賄われているが、毎年度の支援に必要な150億円弱が運用益だけでは捻出できなくなったことが今回の値上げの理由となる。
災害よりも影響大!? 高齢化で自動車保険料が上がっている抜き差しならない事情
であれば値上げやむなしとも思えるが、ここには少々複雑な背景が存在する。実は本来存在するはずの積立金7,500億円のうち、6,000億円が年金や公共事業などを含む国の一般的な政策経費に流用されて手元にないのだ。積立金が少ないゆえに運用益も少額にとどまり、仕方なく積立金自体を取り崩しつつ支援を継続しているというわけ。実は、政府も毎年微々たる額(50億円強)を積立金に返してはいるのだが、完済までに100年以上かかりそうなうえ、そうこうしている間に積立金自体が枯渇しそうなので今回の合意に至った。
だが、自賠責保険料は自動車ユーザーが自動車の使用に起因する様々な費用の負担のために支払うもので、一般的な政策経費への流用の穴埋めに保険料を使うのは筋が違うとの声も上がるだろう。よく考えてみれば、ガソリン税に消費税が課される二重課税問題、本則の2倍近い税率が課せられているガソリン税の特例税率、古い車を丁寧に乗り続けると高くなる自動車税、さらには将来無料化と言いながら先送りが繰り返される高速道路料金等々、自動車を取り巻く税金等には不可思議なものが多い。
ガソリンの高騰などで年末年始のお出かけもままならないという人は多いはず。クルマ周りの出費がこれ以上増えるのは勘弁してもらいところだ。
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みんなのコメント
ここ数年でも数千円下がってるんだぞ。
値上げして文句いうなら値下げした時ありがとういおうね。