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身近な移動がもっと自由に楽しめる! スズキの折り畳み電動モペット『e-PO(イーポ)』に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~

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身近な移動がもっと自由に楽しめる! スズキの折り畳み電動モペット『e-PO(イーポ)』に試乗するよ~高梨はづきのきおくきろく。~

1年の時を経て実際に試乗する日が来るなんて!

 皆さんこんにちは、高梨はづきです。

【画像】スズキの原付一種折り畳み電動モペット「e-PO」の画像を見る(20枚)

 今回は、日本の誇る国産バイクメーカーであるスズキと、大手電機メーカーから自転者部門として独立した会社、パナソニックサイクルテック株式会社が手を組んで作っている原付一種折り畳み電動モペット『e-PO(イーポ)』の試乗記をお届けするよ!

 先日、新たに原付一種の仲間入りする日も近いという『e-PO』の試乗会をメディア向けに開催するというお誘いがあり、東京は調布市にある味の素スタジアムまで足を運んできたよ。

 わたしがe-POと対面するのは、この試乗会が初めましてではない。2023年のJAPAN MOBILITY SHOWが初めての出会いだったんだけど、そのとき取材したe-POに、また一年越しで試乗できる日が来るなんて。やったね!

 みんなは、原付一種(50cc以下)のバイクが日本国内でどれだけ保有されているか知ってる?スズキの発表した資料によると、国内市場での保有台数はおよそ448万9000台(2022年の3月末時点)で、二輪車全体の43%が原付一種なんだって。

 昨今の排ガス規制なんかもあって、ピーク時に比べると出荷規模が減少傾向にあるものの、依然としてさまざまなシーンで頼りにされているのも事実だよね。

 さて、原付一種と聞くと、スクーターを思い浮かべる人がほとんどだと思うけどe-POの見た目はそれとは全く異なるんだ。

 スクーターの一般的なイメージよりも、かなり折り畳み自転車なイメージに近く、ナンバーとか保安部品が付いていなければ、これがバイクだなんてなかなか思わないんじゃないかってほど、シンプルでスタイリッシュなデザインだよね。

 こういう形態のモビリティのことを”モペット”(ペダル付き原動機付自転車)と呼ぶんだけど、とくに都市圏で道路を爆走しているのを見たことある人いるんじゃないかな? あとは、昔のモペットがオシャレな古着屋さんとか美容室の前に置いてあったりするよね。

 実際に乗っている人を最近よく見かけるようになってきたので、流行っているんだなぁーと実感しているよ。

乗り心地はどんなもんかな? またがってみるよ!

 まずは恒例の足付きチェックから。わたし(158cm)が跨ると画像の通り…と、一応紹介するけど、e-POはサドルを上げ下げすることができるので、どんな身長でもどんとこい!な懐の深さ。

 こういうところは自転車のそれと一緒だね。ちなみに、客観的視点で乗車姿勢が一番綺麗に見えるポジションは、サドルとハンドルの高さを同じ位置に合わせたところなんだって。

 乗っている人のフォルムが綺麗に見えるみたいなので、颯爽としたイメージで街を駆け抜けたい人は参考にしてみてね。

さて、e-POには⚫︎フル電動走行モード[従来の原付一種同様アクセル操作だけで走行できるモード]⚫︎アシスト自転車モード[軽いペダリングで力強いアシストをしてくれるモード]⚫︎ペダル走行モード[アシストのない人力のみの走行モード(バッテリー残量が少なくなってきた時の非常用)]の3つのモードを搭載されているよ。

それでは、3つのモードを使いながら走ってみよう!

 ハンドルに小さな液晶ディスプレイがついているので、上部のスイッチを押して電源オン。するとメーターが表示されるよ。

 まずはアシスト自転車モードから試してみると、ペダルを踏み込んだ瞬間、グンッと力強く前に進んでくれたのでパワーは十分だね。電動アシストなので当然だけど、3段変速の普通のママチャリに普段乗っているわたしからしたら、これだけでも感動する。楽ちんでいいな~。

 通常のアシスト自転車では、人力1:アシスト2の力関係で設定されているところ、e-POは、人力1に対してアシスト3と、3倍のパワーが出るよう設定されているんだって。どうりで、前に乗ったことのあるアシスト自転車よりも軽いと思った。そのまま漕いでいっても、軽い力でドンドン速度アップしていってくれて、爽快感バツグン。ひとこぎひとこぎがワクワクする!

 ギヤ変速は7段あるよ。試乗会では、わたしはトップギヤの7で漕いで楽しんだけど、日常シーンでは、街中は7、景色とか見ながらトロトロ運転したい場合は4とか、シーンによって変速を楽しむのもアリだね。バッテリーが無くなってきたら人力で漕ぐことになるけど、そういった場合にも、通常の自転車と同じく、ギヤを落として軽々走行できるのがいい!

 続いてフル電動走行モードで試乗。右グリップの半分がアクセルとなっているので、グリップの内側を、親指人差し指中指の3つの指でしっかり握ってひねるよ。手が小さくてもひねりやすい位置にあるから、女性が扱っても安心だね。

 実際の乗り心地は、見た目が自転車寄りなのでその感覚で乗ると速すぎて驚いちゃうほど。笑 最初は驚いたけど、その快適さにすぐ慣れて高揚しながら走行できた!

 アクセルをひねると反応が良くて、伸びが良いので、思うがままにススススーーっと進んでいってくれる。30km/h(公道で出せる最高速)まで一瞬で到達してしまった。今回は私有地での試乗だったので、思い切って目一杯アクセルを捻ってみたら、38km/hまで10秒かからず到達!

 そこへ人力を追加してペダルを漕げばちょっとだけ速くなって39km/hに。楽しすぎて思わずニッコニコのわたしなのであった!

満足度が高い乗り心地もいいよね!

 e-POって、バイク乗りの人でも満足のいく乗り心地だね。バイクの速度で慣れてしまっているので、普通、物足りなさ感じるもんね。

 それに、電動というと、上り坂で速度が落ちてしまうことがどうしてもネックになると思うんだけど、アクセルをひねりながらペダルを漕ぐことで、さらなる加速が可能だからあまりネガティブな問題ではない気がする!

 即変更可能なモード操作によって、走行の仕方は自由だから、道路によって速度が落ちてしまう煩わしさがないのはいいね!

 ハンドルは普通の自転車同様に軽くて、操作性はこれ以上ないほど抜群だから小回りなんかちょちょいのちょい。カーブではしっかりスピードを落とせば安全だし、路面からの振動は、自転車より抑えられていたのも不思議。長時間乗ってもお尻の負担が少なかったよ。

 街中でのストップ&ゴーの快適さや、フル電動走行では周囲への威圧感もなさそうだし、バイクで言う排気音のような音もない。e-POの良さが存分に感じられた試乗会だった。

 自転車では足りないパワーや爽快感も確認できたし、なによりも乗っていて楽しいのが収穫だったな。

「e-PO」の魅力のひとつは、コンパクトであると!

 街中を走行してて、気になったお店にサラッと立ち寄りたくなったとき、バイクだと、駐輪スペースの有無で困ったりすると思うけど、e-POのコンパクトさなら、気にしなくていいのもポイントだね。

 家に着いてからも、軒下にヒョイっと”持ち上げて”移動させられたり、”折り畳める”から、自宅の玄関先にも入れてしまえるサイズなのもいいよね。タイヤが太くないので、一般的な駐輪場のラックにもはまりそうだし、法整備や認知が広がって、こういうモペットがいつかは駐輪場に停められる時代がくるといいなぁと願うばかりだね。

 原付二種以上の免許を持っている人で、50ccのスクーターをわざわざ選ぶ人は少ないと思うけど、e-POのようなモペットなら車に乗せて出先で乗ることもできるし、ガソリンもいらなくて気軽に乗れちゃうから、ちょっとそこまでの相棒にもってこいだよね。

 気をつけなきゃいけないのは、モペットは原動機付自転車(原付)という扱いになるから運転免許が必要だよ。そうなると当然ヘルメットも必須。住んでいる区市町村へ届け出を出して、ナンバープレートの申請や自賠責保険への加入などもしなければならない。

 これまた最近流行りのキックボードに代表される特定小型原付とは勝手が違って、バッテリー残量がなくなって、ペダル走行だけになってしまっても、あくまでも原付一種だから走行できるのは車道のみ。違反になるから注意が必要ってことは覚えておいてね。

 e-POのコンセプトは[普段使いからレジャーまで、身近な移動をもっと自由に!電動アシスト× EVバイク=新ジャンルの原付一種モビリティ]というもの。

 ペダルを漕がずに走行できる原付一種のバイクであり、電動自転車であり、ただの自転車としても乗れる一台3役の乗り物を手軽に持ち運び可能なのは中々ないから、気になる人は発売日を待とう!

 …ということで本日はここまで!

 また8のつく日にお会いしましょう♪

※今回試乗した折り畳み電動モペット「e-PO」は、「公道走行調査」にて使用された車両です。

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