現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ライバル対決 BMW 223iアクティブツアラー対メルセデスB 250 果たして勝者はどちら?

ここから本文です

ライバル対決 BMW 223iアクティブツアラー対メルセデスB 250 果たして勝者はどちら?

掲載 1
ライバル対決 BMW 223iアクティブツアラー対メルセデスB 250 果たして勝者はどちら?

BMW 2シリーズ アクティブツアラー対メルセデスBクラス:新鮮なBクラスと2シリーズ アクティブツアラーを比較。新しくなったメルセデスB 250が、ライバルであるBMW 223iアクティブツアラーに勝つことはできるのか?

この2つはペプシとコカコーラのような宿敵だから、初めて対決させるわけではない。2022年夏に行われた前回の比較では、「BMW 2シリーズ アクティブツアラー」が勝利している。

「アバルト500e」は兄弟車とどこが違うのか?初の電動アバルトモデルをテスト!

僅差だったが、最終的な勝因は、テスト車の価格が、BMWが53,070ユーロ(約820万円)なのに対して、メルセデスが57,657ユーロ(約890万円)だったからだ。Bクラスの購入者に速い「B 250」を強要するわけではないが、ベーシックなガソリン車のB 180(ベース価格37,580ユーロ=約580万円)でさえ、ちょっとした装備で簡単に45,000ユーロ(約695万円)になってしまう。

望ましいエクストラのバンドルは、ほとんど日本的なものに思える。ヘッドアップディスプレイが欲しいなら、プレミアムプライスのAMGラインにする必要がある。すると、割増料金は9,371ユーロ(約145万円)と、まさに「プレミアムプラス」だ。「B 250」の新機能は、48ボルトのスタータージェネレーターによるマイルドハイブリダイゼーションだ。また、Apple CarPlayとAndroid Autoはケーブルが不要になった。

メルセデスBクラス2度目の挑戦

メルセデスのBクラスが新しくなって2度目の戦いに挑む。マイルドハイブリッドとコネクティビティの進化で、ライバルであるBMW 2シリーズ アクティブツアラーに勝つことができるのか?因みに前回はBMW 2シリーズ アクティブツアラーが勝利した。

取得費用に至っては、どちらも真っ青の金額:テスト車両価格は、BMW 223i xDriveアクティブツアラーが53,070ユーロ(約820万円)、メルセデス B 250 4MATICが57,657ユーロ(約890万円)と贅沢な価格設定になっている。Bクラス購入者に、速いB 250 4マチックに直行することを強要はしないが、ベーシックなガソリン車のB 180(ベース価格37,580ユーロ=約580万円)でも、少しの装備で45,000ユーロ(約695万円)になる。

約4.40m×1.80mのフロアスペースを有効に使うには、ホイールアーチが小さい分、SUVよりコンパクトバンの方が優れている。しかも、それなりに高い位置に座ることができる。BMWもメルセデスも、入り口が気持ちいい。このBクラスはなんと低いのだろう!移動が不自由な方には、この低いシルが喜ばれるだろう。

Mスポーツパッケージのシートは、肩の部分をしっかりとサポートするデザインになっている。しかし、背の高い人がアクティブツアラーを使うのは、必ずしも容易ではない: ステアリングホイールはあまり引き出せないし、窮屈に感じるかもしれない。

横方向のサポートは少ないが座り心地の良いメルセデスのシートは、それでも車体価格に見合ったものだが、シートヒーターなし、ヘッドアップディスプレイなし、スライド調整可能なリアシートがないなど、試乗車が57,000ユーロ(約880万円)超という価格にもかかわらず装備の少なさに愕然としてしまった。

アクティブツアラーの後席は、すっきりとしているが広くはない。車内を見回すと、価格の割に硬質プラスチックが多いが、BMWには縦方向にスライドするリアシートが付いていた。お互いに後席は広さを感じることはできないが質感は高い。実測ではメルセデスの方が大きい。どちらも背もたれの形状が良く、全体的に上質な印象で納得できる。

メルセデスの方が、ラゲッジスペースが広い: Bクラスは455~1540リットル、BMWは415~1405リットルとなっている。

2シリーズ アクティブツアラーでは、3シリーズのように5つのボタンに分かれた回転式プッシュボタンが恋しくなり、三日月型のグラフィックが施された計器類は一見しただけでは分からず、数値表示だけの方が読みやすい。

タッチパッドはなくなった! Bクラスの操作は、スクリーンから直接行うか、ステアリングホイールのスポークに設置された大型のセンサーフィールドを経由して行うことになる。スライダーはまだ操作ミスを起こしやすい。すぐにスクロールバックしすぎたり、意図せず別の階層に行ってしまったりするので鬱陶しい。スクリーンに触れるとき、ドライバーは腕を完全に伸ばさなければならない。BMWのシステムは窓を閉めるコマンドにも従うので、不用心だ。ここでも、タッチスクリーンはドライバーから少し離れている。

新しいベルト駆動のスタータージェネレーターを搭載したBクラスは、明らかにスムーズなスタートを切ることができる。レスポンスと応答性の面では、どちらも納得のいくものだ。メルセデスのデュアルクラッチは7速から8速になって1速増えているが、どちらもシフトダウン時に時折ギクシャクすることがある。

メルセデスは、100km/h前後の高速域でも、フリーホイールとエンジン停止で、ほとんど走行抵抗なくロールアウトすることができる。車重が軽いので、燃費はダイムラーに分があると思われたが、リッターあたり13.5kmという数値は、BMWに0.5kmも下回る。223iアクティブツアラーは0から100km/hまで6.9秒、最高速度238km/h、B 250は0から100km/hまで6.4秒、最高速度250km/hである。高回転域では、メルセデスの方がパワーを感じさせるが、150km/h以上では風切り音が多くなる。走行安全性の面では、Bクラスは予想通り安全性に配慮している。

BMWの場合、ESPを段階的にオフにすることができるので、カーブでリアエンドが垂れ下がることがある。我々が試乗したBMWにはMスポーツパッケージとアダプティブダンパーが装着されていたが、これはスポーツプログラムでのみ手動で調整することができる。サスペンションは、このブランドらしく、硬めだが調和がとれている。ブレーキは、どちらも第一級の効き目を持っている!

メルセデスのタイヤは扁平率が高いにもかかわらず、サスペンションはより快適で、サスペンションのトラベルをフルに使っていることがわかる。しかし、その反面、柔らかいバネを持つフロントエンドは、凹凸のある道では限界に達することがあり、低く長いフロントオーバーハングは、2度も地面に触れてしまった。

第2位 800点満点中545点: メルセデスB 250 4MATIC。ラスタットで製造。特性ランキングではややリードしているが、車両価格が高いのがネガティブ要素となった。

第1位 800点満点中549点: BMW 223i xDriveアクティブツアラー。ライプツィヒで製造。特に経済性に優れている。このブランドらしい張りのあるサスペンションが、調和している。コネクティビティの面でも、ずっと先を行っている。

結論: この2つのコンパクトステーションワゴンは、絶滅寸前の車種に属しているのが残念だ。これほど実用的で快適な日常の友は、なかなかない。残念ながら、同じ会社のコンパクトSUVとの価格差はあまりに小さい。それが、この2台が苦戦を強いられている理由かもしれない。

Text: Rolf Klein and Mirko Menke Photo: Olaf Itrich / AUTO BILD

文:AutoBild Japan
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
レスポンス
スズキの新型「小さなSUV」現る! 「SUV版スイフトスポーツ!?」 キビキビ走る×熱に強い「e-ビターラ」印象は?【試乗記】
スズキの新型「小さなSUV」現る! 「SUV版スイフトスポーツ!?」 キビキビ走る×熱に強い「e-ビターラ」印象は?【試乗記】
くるまのニュース
新型CX-5の新デザインに驚愕!! レンジローバー似?? ボディサイズはCX-60とほぼ同じ!? 新旧CX-5を比較してみた!
新型CX-5の新デザインに驚愕!! レンジローバー似?? ボディサイズはCX-60とほぼ同じ!? 新旧CX-5を比較してみた!
ベストカーWeb
スズキ初のSUV×EV『eビターラ』が2025年度上陸へ。専用サイトで情報を先行公開
スズキ初のSUV×EV『eビターラ』が2025年度上陸へ。専用サイトで情報を先行公開
AUTOSPORT web
【大雨予報】線状降水帯に備えよ!! まだ間に合う「豪雨の運転」3つの対策
【大雨予報】線状降水帯に備えよ!! まだ間に合う「豪雨の運転」3つの対策
ベストカーWeb
中央線グリーン車“意外な利用実態”あきらかに!「30分の移動なら使う」「コスパが悪い」…「こうなれば使いたい」の意見もごもっとも? 511人の声
中央線グリーン車“意外な利用実態”あきらかに!「30分の移動なら使う」「コスパが悪い」…「こうなれば使いたい」の意見もごもっとも? 511人の声
乗りものニュース
解任の決定打になったのはどれ? クリスチャン・ホーナー元代表がレッドブルで直面した問題のすべて
解任の決定打になったのはどれ? クリスチャン・ホーナー元代表がレッドブルで直面した問題のすべて
motorsport.com 日本版
新型「CX-5」欧州で初公開【欧州市場には2025年末からデリバリーを予定】
新型「CX-5」欧州で初公開【欧州市場には2025年末からデリバリーを予定】
月刊自家用車WEB
ホンダの大人気クルーザー「レブル250」シリーズに新設定された“Eクラッチ”仕様の実力とは? 「クラッチ操作が不要」だから快適性が圧倒的
ホンダの大人気クルーザー「レブル250」シリーズに新設定された“Eクラッチ”仕様の実力とは? 「クラッチ操作が不要」だから快適性が圧倒的
VAGUE
「サムライ」に「ショーグン」、ロイヤルエンフィールドのカスタムバイク4台が「グッドウッド2025」に集結!
「サムライ」に「ショーグン」、ロイヤルエンフィールドのカスタムバイク4台が「グッドウッド2025」に集結!
レスポンス
新型CX-5ついに正式発表!! フルモデルチェンジでどう変わった!? 2026年の日本導入が待ちきれない!
新型CX-5ついに正式発表!! フルモデルチェンジでどう変わった!? 2026年の日本導入が待ちきれない!
ベストカーWeb
映画評論家が名作の舞台となった神保町の古書と喫茶とカレー巡り【映画ロケ地巡礼】
映画評論家が名作の舞台となった神保町の古書と喫茶とカレー巡り【映画ロケ地巡礼】
Auto Messe Web
【現役デザイナーの眼:新型マツダCX-5】3代目を速攻分析!シルエット優先のエクステリア、勝負のインテリア
【現役デザイナーの眼:新型マツダCX-5】3代目を速攻分析!シルエット優先のエクステリア、勝負のインテリア
AUTOCAR JAPAN
8年ぶりフルモデルチェンジ!3代目新型マツダCX-5欧州で初公開【日本は2026年発売予定】
8年ぶりフルモデルチェンジ!3代目新型マツダCX-5欧州で初公開【日本は2026年発売予定】
AUTOCAR JAPAN
【速報】新型マツダ「CX-5」は2.5Lガソリンエンジンで一本化! ボディを堂々拡大、3代目で迎える新章
【速報】新型マツダ「CX-5」は2.5Lガソリンエンジンで一本化! ボディを堂々拡大、3代目で迎える新章
LEVOLANT
今こそ乗りたい!輸入車ステーションワゴン3選 予算400万円で狙えるおすすめ中古車
今こそ乗りたい!輸入車ステーションワゴン3選 予算400万円で狙えるおすすめ中古車
グーネット
注目の新型「RAV4」 フルモデルチェンジで何が変わった?人気SUV進化のポイント
注目の新型「RAV4」 フルモデルチェンジで何が変わった?人気SUV進化のポイント
グーネット
【新型のマツダCX-5 初公開】3代目はちょっと大きくなって、ディーゼルが消えた
【新型のマツダCX-5 初公開】3代目はちょっと大きくなって、ディーゼルが消えた
driver@web

みんなのコメント

1件
  • マッシュ
    何故、両方とも日本向けにラインアップして販売しないの?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

548 . 0万円 582 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14 . 0万円 558 . 0万円

中古車を検索
メルセデス・ベンツ Bクラスの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

548 . 0万円 582 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14 . 0万円 558 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村