「富士FR最速を目指す真紅のFD3S」戦いの中で磨かれたエアロと550馬力の強心臓を武器に攻め続ける！

ブリッジポート＋TO4Zタービンで550psを発揮するサーキット仕様

タイムアタックマシンとしてトータルバランスを重視！

オーナーのイメージに合わせ様々なマシンメイクを実現してくれるプロショップフクオー。デモカーとして製作されたFD3Sは、サーキットスペシャルとして細部にわたってチューニング。エンジンのオーバーホールから各種加工はもちろん、コンピュータセッティングに至まで確かな経験と技術によって仕上げられている。

特にタイムアタックに特化したチューニングは、毎年のHKSプレミアムデイに照準を絞り着実にタイムアップを果たしている。13Bエンジンは、ブリッジポート加工したエンジンにはTO4Zタービンをセットし、F-CON Vプロで制御することで最高出力は550ps／63kgmをマーク。ミッションはHKSドグを投入。さらにATSの機械式LSDを組み込み、エンジンパワーを受け止めきれる駆動系にアップデイト。

足回りはハイパーマックスIIIをチョイスしながら、スプリングレートは前後ともに18kg/mmに設定。足元にはグリップ性能の底上げを目指して295/30のSタイヤを前後通しでセットする。

また、このタイヤを収めるワイドボディをはじめ、ボディメイクも定評があるのがフクオーの特徴。RE雨宮のAD-GTキットを軸に、フロントバンパーや強力なダウンフォースを生み出すアンダーパネル、295サイズを収めるためのフロントフェンダーはオリジナルで開発。同店ではこうしたFRP加工もお手のモノでワンオフ作業にも対応するため、ストリートカスタムのユーザーからも高い支持を得ている。

個性的なリアバンパーはRE雨宮製をハーフ加工した逸品だ。もちろん切りっぱなしではなく強度を持たせるために底面もシッカリと作り直される。さらにこのハーフバンパーに合わせてディフューザーも上げて装着している。

一方のインテリアは、必要最小限の装備を残して計器は視認性の高い場所にセット。サーキットスペシャルとして仕上げられているため、エアコンまで取り払って車重は約1.1トンまで落している。

サーキット走行で燃料の偏りによる空ウチを防ぐためフューエル系のセットアップも抜かりなし。安心してアクセルを踏める作りは、ハードチューニングはもちろんストリートカーにも当てはまる。

最速を目指すサーキットスペシャルと言えども、そのほとんどが一般ユーザーでも頑張ればマネできる範囲のチューンに留めているのもフクオーならではの拘りだ。

スペック

■エンジン：ブリッジポート加工／HKS・TO4Zタービン、EVC、F-CON Vプロ、1000ccインジェクター、GT-R用燃料ポンプ×3、インタークーラー、エキマニ、レーシングマフラー、オイルクーラー／純正容量アップラジエター　■ドライブトレイン：HKS・ドグミッション、強化クラッチ／ATS LSD／3.9ファイナル　■サスペンション：HKS ハイパーマックスIII(FR18kg/mm)　■ブレーキ：キャリパー、ローター／エンドレス・パッド　■ホイール：ボルクレーシングTE37　■タイヤ：アドバンA050(295/30R18)　■インテリア：セーフティ21ロールケージ／レカロ シート／HKS 油温計、水温計　■エクステリア：RE雨宮 エアロパーツ／フクオー・オリジナル空力パーツ

●取材協力：プロショップ フクオー　三重県四日市市中野町上之山635-19　TEL：0593-39-1513