出力向上、インテリアも使い勝手改善
マイナーチェンジしたフォルクスワーゲン・ゴルフRの受注が欧州で始まった。右ハンドルの英国価格は4万3320ポンド(約805万円)からとなっている。
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パワーアップとデジタルインターフェースの大幅なアップグレードを実施したが、改良前よりも990ポンド(約18万円)安くなった。
2.0L 4気筒ターボエンジン「EA888 Evo4」は最高出力320psから333psにパワーアップし、最大トルクは42.8kg-mを発生。これにより0-100km/h加速タイムは0.1秒短縮され4.6秒となった。
パワーアップに加えて、エンジンのレスポンスは従来よりもシャープになったという。制御ソフトウェアにも手が加えられており、コンフォートモードでは変速のタイミングを100rpm遅らせた。また、エグゾースト・システムも改良し、2500rpmあたりから心地よい排気音を発生するという。
駆動方式は従来通り四輪駆動で、トランスミッションは7速DSGを採用した。
インテリアも大きく変わり、ほぼ全面的にデジタル化された。12.9インチのインフォテインメント・タッチスクリーンが標準装備され、上下にショートカットバーが備わる。
その下には、タッチセンサー式のスライダー(エアコン調整用)がバックライトで照らされるようになり、改良前のゴルフ8に対する顧客からのフィードバックに対応した。10.2インチのデジタルメータースクリーンには、モータースポーツにインスパイアされたレブカウンターが表示される。
オプションのパフォーマンス・パッケージ装着車には、GPSベースのラップタイマー、Gフォースメーター、四輪へのトルク配分を表示するビジュアライザーも装備される。
さらに、ゴルフRの限定モデルとして「ブラック・エディション」が設定されている。その名の通りエクステリアの一部がブラックアウトされ、パフォーマンス・パッケージ、19インチ・アルミホイール、大型のルーフマウントスポイラーが付属する。英国価格は4万4570ポンド(約825万円)から。
一方、ステーションワゴンのゴルフRエステート(ヴァリアント)の英国価格は4万4685ポンド(約830万円)からで、改良前より1870ポンド(約35万円)安くなっている。0-100km/h加速は4.8秒とされる。
納車は10月から開始される予定だ。
フォルクスワーゲンの高性能車を手掛けるR部門は以前、2030年までにフル電動化すると宣言していた。また、第9世代の次期ゴルフは2028年頃に電気自動車(EV)のみで登場する見通しである。
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