今後ますます高値になること間違いなし
2024年8月15日~17日にRMサザビーズがアメリカ・モントレーで開催したオークションにおいてメルセデス・ベンツ「CLK DTM AMG クーペ」と「CLK DTM AMG カブリオレ」が出品されました。アメリカ向けに輸出されたものですが、登録上の扱いはあくまでも「展示用」とされ、走行距離の少ない2台でした。車両の詳細とオークション結果をお伝えします。
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クーペは100台、カブリオレは80台のみ
2024年の8月にカリフォルニアで開催されたRMサザビーズのモントレー・オークションからは、例年どおりさまざまなニュースが発信されたが、ここではオークションの開催以前から大きな話題となっていたモデルと、そのリザルトを報告することにしようと思う。
それは2004年にメルセデス・ベンツが発表した「CLK DTM AMG」で、当時アナウンスされた生産台数はC209型「CLK」をベースとするクーペが100台、そしてA209型「CLKカブリオレ」がベースとなるオープン仕様のカブリオレが80台というわずかな数字。この両モデルが揃ってモントレー・オークションに出品。しかもカブリオレ、クーペの順で連続したロットで登場したのだから、その興奮は最高潮に達した。
CLK DTM AMGは2004年に、メルセデス・ベンツが2003年シーズンのDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)を制覇したことを記念して製作された、きわめて高性能かつスタイリッシュな限定車だ。その製作はメルセデス・ベンツのワークス・ドライバーとして同年のドライバーズ・チャンピオンシップを獲得したベルント・シュナイダーの車両を製作・メンテナンスしたHWA(AMGの創始者であるハンス・ベルナー・アウフレヒトが、メルセデスAMGから分かれて設立したレーシングカー・コンストラクター)に委ねられ、前後にオーバーフェンダーを備える刺激的なエクステリアのフィニッシュは、DTMの血統を色濃く反映させたスーパー・クーペそのものの印象だった。
0-96km/hを3.8秒で駆け抜ける
DTMを制したCLK DTM AMGはもちろんその圧倒的なパフォーマンスを披露したが、限定生産されたこの市販版のCLK DTM AMGは、考え方によってはそれよりもさらに魅力的なモデルだったともいえる。
DTMに参戦したモデルは、レギュレーションにより搭載エンジンは500ps以下の4L V型8気筒自然吸気に制限されていたが、その制約がない市販モデルに搭載されたのは、最高出力でじつに582psを発揮する5.4LのV型8気筒スーパーチャージャーエンジン。もちろんC209型CLKクラスにおいては最もパワフルなスペックである。組み合わされたトランスミッションは、メルセデスAMGの「スピードシフト5Gトロニック」。
駆動輪はもちろん後輪で、フル加速を試みると0-100マイル(0-96km/h)を3.8秒で駆け抜け、最高速の320km/hまでその力強い加速が連続するという驚異的な運動性能がこのCLK DTM AMGでは実現されていた。急加速するとその後輪は3速でのホイールスピンを起こしたという。
シャシーもスタンダードなCLKと比較して大幅にアップグレードされている。強化スプリングと車高調節式のショックアブソーバー、強化リア・アンチロールバー、標準のゴム製ブッシュに代わる新しいハブキャリア、ドライブシャフト、金属製ジョイント等々が採用され、さらにブレーキも前後ともに大型化。LSDやトラクションコントロール、スタビリティコントロールの制御も変更された。
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カブリオレにはCFRPを採用
このクーペに続いて生産されたカブリオレも、基本的なメカニズムは共通だ。大きな違いといえるのは、軽量化のためにカブリオレではフロントフードにCFRP素材が採用されていること。クーペのそれは標準的な金属製だが、オープン化にともなう重量増を少しでも相殺しようという考えが、このフロントフードには表れている。またキャビンはクーペの2シーターとは異なり、左右に独立したバケットデザインのリアシートを持つ4シーターとされているのも、CLK DTM AMG カブリオレの特徴だ。
今回オークションに登場した2台のCLK DTM AMGは、いずれもアメリカ向けに輸出されたものだが、登録上の扱いはあくまでも「展示用」とされ、したがって走行にはさまざまな制限事項が課される。年間走行距離が2500マイル(約4023km)を超えて走行することができないことなどはその代表的なもの。
ちなみに現時点での走行距離は、クーペが875マイル(約1400km)、カブリオレは3275マイル(約5240km)という数字。さらに両車は最近、メルセデス・ベンツ・クラシック・センター・モントレーにおいて、車両全般のメンテナンスを実施。オリジナル性を保つためにタイヤは新車時からのものをそのまま残しているが、次期オーナーにその交換が推奨されているのは言うまでもないところである。
今回のオークションの結果も大いに注目された
レース界のビッグネームであるジェンソン・バトン、キミ・ライコネン、佐藤琢磨といった人物も、幸運にも完売する前にそれを購入できたと言われている、CLK DTM AMG。前でも触れたとおりクーペが100台、カブリオレが80台という希少性もあり、最近さらにオークションでの落札価格が急騰しているだけに、今回のモントレー・オークションの結果も大いに注目された。参考までに、エスティメート(推定落札価格)は、クーペが60万ドル~80万ドル(邦貨換算約8800万円~1億1840万円)、カブリオレが 57万5000ドル~75万ドル(邦貨換算約8510万円~1億1100万円)となっていた。
実際の結果はクーペが66万5000ドル(邦貨換算約9726万円)、カブリオレが62万1000ドル(同9083万円)という数字だった。これはいずれも新車価格の2倍前後に相当するもの。その価値は、これからもさらに高まりつつある傾向にあるようだ。
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