これまでも時代の変化に対応してきたマッスルカー
今どきのアメリカ車といえば、トランプ大統領も好んで乗っているキャデラック・エスカレードのように、人も荷物もたくさん載せられて快適に移動ができるデカくて豪華なSUVというイメージかもしれない。しかしその昔、アメリカ車といえば、大排気量のV8エンジンによる圧倒的なトルクを武器に、暴力的な加速と豪快な走りを味わえるのが魅力のマッスルカーだった頃がある。
大排気量が魅力! アメ車らしい豪快パフォーマンスを発揮するマッスルカーやSUV5選
いまやそんなマッスルカーは、アメリカを象徴する動物でありながらアメリカバッファローと同じくらいの絶滅危惧種だ。フォード・マスタングを除くいくつかのモデルに関しては、時には消滅しつつも復活し、かろうじて生き残っているのみという状況だ。
そんな復活組のマッスルカーであり、マッスルカーを代表する1台であるのがシボレー・カマロ。1967年に「打倒マスタング」を掲げてGMが市場に投入し、2002年に4代目モデルを最後に消滅するも、レトロフィーチャーのブームに乗って初代モデルをオマージュしたスタイリングの5代目が、2009年にモダンマッスルカーとして復活。
現行モデルは2015年にデビューした6代目で、超キープコンセプトのスタイリング。近頃のクルマには珍しく、モデルチェンジでボディサイズが小さくなった。と、まぁマッスルカーとして何とか生き延びてきたカマロは、この先も生き延びるために大勝負に打って出た。それが2リッター直4ターボのラインナップである。
実際のところ、ライバルであるフォード・マスタングが先んじて2.3リッター直4ターボエンジンを採用していたから驚きこそ少ないが、「カマロよ、お前もか」の感は捨てきれない。というのはいい年したオヤジのマッスルカーに対する幻想であって、これがまたすこぶる調子がいい。「V8 LOVE」なアメリカにおいても販売の主流は直4モデルになっているという。
その最大の理由はV8モデルとの価格差にあることは間違いないが、それ以外にも2リッター直4ターボが持つ275ps/400Nmというパフォーマンスが必要にして十分であることにも要因があるだろう。踏めば踏んだ分だけ必要な出力を取り出して使うことができ、どこまでも加速していきそうな雰囲気がある。クルマとしてのパッケージングは完成されている。もしも誰かに尋ねられれば「2リッター直4ターボで十分」と答えるだろう。
ただし、クルマというものは性能がすべてではない。V8の魅力は余裕あるトルクによるアクセルを軽く踏んだだけで得られる加速感と、その際に発するV8サウンドと振動による気持ちよさという数値に現れない部分にあることも事実。これは2リッター直4ターボには絶対に実現できないものだ。そこに価格差に値するだけの価値を見出せるかどうかという価値観の違いによって、2リッター直4ターボと6.2リッターV8のカマロの評価は大きく異なってくる。
そもそもかつてのカマロにだって、話題になることこそ少ないが、エントリーモデルとしてV6モデルの設定があった。今回の2リッター直4ターボモデルのラインナップは、エントリーモデルのベースラインを引き下げることでこれまで以上に裾野を広げ、マッスルカーとして生き残るための進化の一過程にすぎない。
黄金の1960年代と評されるアメリカの好景気がパワーを欲したことで生まれ、1970年代の景気後退によって弱体化を余儀なくされたマッスルカーは、常に時代の要請で変化を強いられてきたクルマなのだ。だからこそカマロに2リッター直4ターボがラインナップされたことをどうこう言うのはナンセンスだ。これまでになかったマッスルカーを体験できることを素直に喜びたい。
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しかも左ハンドル
日本人、ナメてんの?