ソニーが電気自動車の市販を本格的に検討しはじめた!
2022年も年初から電気自動車に関するホットな話題が相次いでいます。1月3日にはメルセデス・ベンツは一充電航続距離が1000kmに達するというコンセプトカー「VISION EQXX」を発表。1月6日にはホンダの中国合弁会社が電気自動車専用工場を建設するというニュースもありました。
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しかし、新年一番の話題を集めているのは“ソニーが電気自動車に本格参入する”という発表でしょう。ソニーは2年前に電気自動車のプロトタイプを完成させていますが、1月5日のCES(世界最大級の家電ショー)で3列シートSUVの新たなコンセプトカー「VISION-S 02」をお披露目すると同時に、電気自動車の市販を本格的に検討するために、2022年春に「ソニーモビリティ株式会社」を設立すると発表したのです。
理由その1:ディーラー網の整備というハードルがなくなった
電気自動車の時代になると、家電メーカーが参入してくるという予測は以前からありましたが、パナソニックがリチウムイオン電池のサプライヤーとして存在感を増したものの、家電メーカーは部品供給という立場であり続けるというのが、ここ数年の流れでした。
2年前にソニーが電気自動車を発表した際も、カメラやオーディオなど自動車の装備における自社の強みをアピールするためというのが建前でした。そんなソニーが知名度やブランド力を背景に“完成車メーカーとして参入する”検討に入った背景には、様々な状況の変化がありそうです。
例えばテスラには拠点としてのショールームはありますが、ネット販売を基本としています。既存の自動車メーカーもネット販売に意欲的です。つまり、まずディーラー網を整備する必要がなくなりつつあるといえます。これは新規に自動車販売に参入するハードルをグッと低くしています。
理由その2:プレステも楽しめる自動運転の実用化が見えてきた
しかもソニーのコンセプトカーはPlayStation®にリモート接続したり、クラウド経由でストリーミングしたりして多彩なゲームを楽しめるというソニーだからこそのキラーコンテンツをもっています。
現時点ではエンターテインメントを楽しめるのは“運転手以外”ですが、自動運転テクノロジーが進化していくと、こうした楽しみ方へのニーズはどんどん高まるはずです。
今回発表されたコンセプトカーでもソニーが得意とするCMOSイメージセンサーにLiDAR(ライダー:レーザー光などで対象物の距離や形状を正確に把握する自動運転のキー技術)を加えたシステムによる自動運転レベル2+の機能を想定、欧州で実験を進めることも発表されています。
自動運転レベル3以上になれば、ドライバーもエンターテインメントを楽しむことが可能になります。車内でPlayStation®が楽しめるのはソニーのEVだけということになれば、インセンティブになることは間違いありません。
おそらくネット販売の拡大と自動運転のロードマップが見えてきたことで、ソニーは自動車製造へ参入することを決断したといえるのではないでしょうか。
環境意識の高いアーリーアダプター層がソニーの主要な顧客になる
トヨタ系のサブスクサービス会社KINTOが実施したアンケート調査によると、SDGsについてきちんと説明できる“意識の高い”ユーザー層の電気自動車保有率は4.5%で、次に買うクルマの候補として電気自動車を考えているユーザーが37.8%もいるという結果が公表されています。
日本の電気自動車普及率(0.2%程度)を考えると、4.5%の保有率はけた違いに高いといえます。ソニーの自動車ビジネスにおいてスタートダッシュを支えるのは、環境意識やソニーブランドにあこがれを持つ、アーリーアダプターたちなのかもしれません。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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みんなのコメント
さすがにソニー単体でサスペンションやらボディとかはノウハウ無さすぎだし、逆に怖い。
しかし、ソニータイマーは最近聞かないから大丈夫か?