現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 先代ステップワゴンはぶっちゃけ大苦戦だったけど新型は? 新型ノア&ヴォクシーと比べてみた

ここから本文です

先代ステップワゴンはぶっちゃけ大苦戦だったけど新型は? 新型ノア&ヴォクシーと比べてみた

掲載 46
先代ステップワゴンはぶっちゃけ大苦戦だったけど新型は? 新型ノア&ヴォクシーと比べてみた

 この記事をまとめると

■ステップワゴンがどれくらい売れているのかを解説

先代ユーザーは「便利で手放せない」の声! それでも新型ステップワゴンから「わくわくゲート」が消えたワケを開発者に直撃

■2022年はミニバンのフルモデルチェンジが続いている

■ノア&ヴォクシーが販売力の強さをみせている

 ステップワゴンの登録台数はノアヴォクの3分の1

 2022年はミニバンのフルモデルチェンジが相次いでいる。ミドルサイズではノア&ヴォクシーとステップワゴン、コンパクトサイズではシエンタが新型になった。2022年の末から2023年の初頭には、ミドルサイズのセレナもフルモデルチェンジを行う予定だ。

 2022年度上半期(2022年4~9月)の登録台数を1カ月平均で見ると、ノアが4878台、ヴォクシーは4453台、ステップワゴンは3118台であった。

 今の登録台数は、通常と違って納期に大きく左右される。半導体を始めとする各種パーツやユニットの供給が滞り、生産台数も減り、それが登録台数に影響を与えている。パーツやユニットの供給体制が整って生産台数も増えると、納期の遅延も解消に向かって、販売ランキングの順位が高まる。

 そこでノア&ヴォクシーの納期を販売店に尋ねると「ノーマルエンジン車は約7カ月、ハイブリッドは1年近くを要する。しかも特定のオプションを装着すると、さらに長引く場合がある」という。

 ステップワゴンは「ターボ、e:HEV(ハイブリッド)ともに6~7カ月」としている。このようにノア&ヴォクシーのノーマルエンジン車とステップワゴンは約半年で、ノア&ヴォクシーのハイブリッドは長い。

 そしてノア&ヴォクシーを扱うトヨタの販売店は、全国に約4600カ所が展開され、ステップワゴンのホンダカーズは約2200カ所だ。販売網に約2倍の差がある。

 そこも含めてノア:4878台、ヴォクシー:4453台(ノア&ヴォクシーの合計は9331台)、ステップワゴン:3118台という登録台数を見ると、ステップワゴンが少ないと受け取られる。納期はe:HEVを含めて6~7カ月だから、ノア&ヴォクシーハイブリッドよりも短いのに、ステップワゴンの売れ行きは3分の1に留まるからだ。

 従来型のオーナーの数も影響

 ミニバンの機能を比べると、ステップワゴンがノア&ヴォクシーに見劣りすることはない。とくにミニバンにとって大切な2/3列目シートの座り心地、乗り心地、静粛性などは、ステップワゴンが優れている。

 その一方でノア&ヴォクシーは、先進装備を充実させた。たとえば電動スライドドアが開き掛けているときに、車両の接近を検知すると、作動を止めて降車時の事故を防ぐ機能を用意した。高速道路の渋滞時にステアリングホイールから手を離しても運転支援が行われたり、スマートフォンを使って車外から車庫入れを操作できる機能もある。これらの先進装備は注目を集めやすい。

 また現行ステップワゴンは、リラックスできる雰囲気を重視して、フロントマスクを控え目なデザインに仕上げた。これは大切な個性だが、市場規模としては、存在感の強いフロントマスクを好むユーザーが多い。ステップワゴンの意図は理解できるが、数多く売りやすいのはノア&ヴォクシーだ。

 従来型から新型車への乗り替え需要も異なる。仮に5年前に購入したユーザーが、2022年に現行型へ乗り替えるとすれば、2017年の登録台数が影響を与える。2017年の1カ月平均登録台数は、ノアが4673台、ヴォクシーは7396台、エスクァイア(現在は廃止)は3656台、ステップワゴンは3871台だ。ノア+ヴォクシー+エスクァイアのトヨタ3姉妹車が圧倒的に多く、この乗り替え需要も、今のノア&ヴォクシーの登録台数を押し上げている。

 ホンダのブランドイメージも大きな影響を与えた。2022年度上半期に国内で販売されたホンダ車の内、N-BOXが34%を占めている。軽自動車全体では、国内で売られたホンダ車の半数以上に達する。

 こうなるとホンダのブランドイメージもコンパクト化して、スズキやダイハツに近付く。その影響で、2022年度上半期には、コンパクトミニバンのフリードが発売から約6年を経過しながら1カ月平均で6246台を登録した。新型になったステップワゴンの3118台を大幅に上まわる。「ホンダ車を買うなら、ステップワゴンよりもフリードでしょ」という認識が確立されつつあるからだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
motorsport.com 日本版
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
レスポンス
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
motorsport.com 日本版
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
くるくら
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
くるまのニュース
これはクセスゴ!!  オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
これはクセスゴ!! オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
バイクのニュース
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
レスポンス
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
カー・アンド・ドライバー
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
日刊自動車新聞
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
AutoBild Japan
「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
VAGUE
ミツオカ「M55」発売決定! 2025年生産販売台数は100台で、2024年11月22日から受付開始
ミツオカ「M55」発売決定! 2025年生産販売台数は100台で、2024年11月22日から受付開始
Webモーターマガジン
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
WEB CARTOP
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
『簡単にキズが消えた!』初心者でも簡単、コンパウンドで愛車の浅いキズを手軽に修復するテクニック~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
くるまのニュース
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
スクーターのようでスクーターではない!? シリーズ最大排気量イタルジェット「ドラッグスター700ツイン・リミテッドエディション」発表
バイクのニュース
ホンダ 全固体リチウムイオン電池のパイロット生産ラインを公開
ホンダ 全固体リチウムイオン電池のパイロット生産ラインを公開
Auto Prove
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
MINI コンバーチブル【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン

みんなのコメント

46件
  • 競合を避け、あえてフロントマスクを控え目なデザインに仕上げ、そっちの方がいいと思う顧客を取り込もうとしている=ノア・ヴォクには対抗しませんってことなので、販売台数はそんなものかもですね。ホンダ的にも、意識してないのでしょう。てか、何代も前のイメージで地味すぎて、新型が走ってても気が付かないです。
  • 販売店の数はそれほど関係ないでしょ?
    現にNボは売れてるんだから。
    ステップワゴンはエアーをオプションすら選べない廉価版扱いにしたから苦戦するんだよ。エアロなんていらないシンプルな外観にスパーダの内装を求めてたのに、さすがホンダ…そういう設定がない。w
    これでは一生ノアヴォクに勝つどころか、セレナにも後塵を味わうだろうね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

316.9357.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8534.9万円

中古車を検索
ステップワゴンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

316.9357.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

9.8534.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村