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BTCC:2017年王者アシュリー・サットン、スバル撤退を受けインフィニティ陣営へ

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BTCC:2017年王者アシュリー・サットン、スバル撤退を受けインフィニティ陣営へ

 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権に参戦するレーザーツールズ・レーシングは、2019年に投入した『Infiniti Q50(インフィニティQ50/日本名:スカイライン)』を2台体制へと拡充するのに伴い、エイデン・モファットのチームメイトに2017年チャンピオンのアシュリー・サットンを起用すると発表。2020年シーズンに向け強力なドライバーラインアップで挑むこととなった。

 チームBMRの育成ドライバーだったサットンは、2017年に同チームが走らせるスバル・レヴォーグGTをドライブして自身初のBTCCチャンピオンを獲得。その後もエースとしてチームを牽引し、このFRステーションワゴンを常勝マシンに育て上げてきた。

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 しかし、2019年限りでチームとスバルUKは4年間の契約満了を機に提携を解消し、スバル・レヴォーグGTは表舞台から去ることが確定。チームBMRの次期型マシン選択と、その所属ドライバーたちの去就判断が注目されていた。

 その後の経緯は少々ユニークな形態で決着し、サットンはチーム移籍ではなく新プロジェクトのリーディングドライバーの役割を担い、チームBMRはレーザーツールズ・レーシングとジョイントすることを決断。新たに2台体制を敷くインフィニティQ50の2020年スペック共同開発という新たなプロジェクトを始動させることとなった。

「我々はシーズン終了前からのこの数カ月、常にアシュリー(サットン)と対話を続けてきた。彼をレーザーツールズ・レーシングに迎え入れることができて本当に光栄だ」と語るのは、チーム代表であるボブ・モファット。

「アシュはチームに豊富なスキルと経験をもたらすだろう。エイデン(・モファット)も彼と仕事をすることを本当に心待ちにしているよ」

 2019年シーズン中盤にメルセデス・ベンツAクラスでの参戦を見切り、かつてシリーズにワークス参戦したFRサルーンの機材に活路を求めたレーザーツールズ・レーシングは、2015~16年まで参戦したNGTC規定インフィニティQ50のボディシェル2台を入手。サマーブレイク中の突貫工事でシーズン後半戦からのマシンスイッチを成し遂げた。

「エイデンのインフィニティを、むき出しのホワイトボディからたった10日間で現行NGTC規定車両に仕立て上げ、7月のスネッタートンでのタイヤテストに間に合わせた。そのシェイクダウンからわずか2週間後にはレースを戦い、このニューカーはノックヒルでも素晴らしいスピードを披露し、シルバーストンでは栄誉ある2位表彰台を得るに至ったんだ」と振り返るモファット代表。
「この迅速かつ加速度的な開発により、インフィニティには大きな可能性が秘められていることが証明された。そしてアシュとBMRが加わったことにより、2020年に向け重量配分と剛性を大幅に改善した新スペックのQ50を2台用意することにしたんだ」

「エアロパッケージの開発にも集中して取り組み、12月初旬にはMIRA(HORIBA-MIRA)の風洞でテストを行う計画だ。王者アシュリー・サットンとエイデン・モファットの組み合わせは"ドリームチーム"と言え、チーム全員のモチベーションは最高潮に高まっているよ」

 すでに2019年のイン・シーズン・テストでインフィニティを"サンプリング"した経験のあるサットンも、2度目のタイトル獲得に向けインフィニティQ50をドライブすることに興奮していると意気込みを語った。

「大成功を収めた4年間を経て、こうして新たな形でBTCCに戻れることにワクワクしている」と、引き続きチームBMRのもとで戦うことが決まったサットン。

「僕の周囲にいるチームメンバーとは、まるで家族のような気持ちになる。彼らなしではBTCCでの成功やタイトル獲得もなかったはずだ。2020年にレーザーツールズ・レーシングとジョイントし、2020年スペックのQ50をドライブできるなんて本当に刺激的だ」

「友人のエイデンと協力し、ともに勝つという目標に向け努力するのは全員にとって利益をもたらす。彼とともにレーザーのファクトリーに行き、その本拠地でビルド中のマシンを見た後、僕らは来季に向けますます気分が盛り上がったよ」

「2019年の中盤に彼らの19年仕様を“味見”して、本当に感銘を受けたんだ。あのマシンにはすべての材料が揃っていて、デビュー以降のエイデンの戦績を見れば、その感触は確信に変わっていったんだ」

「今は(スバルでのデビューが決まった)2017年の初めに感じたのと同じような、刺激的な気持ちに満ちている。再び彼らとの成功体験を引き継いで、この新しい契約にサインするのは本当に簡単な決断だったよ」

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