バブル期の終盤頃は、軽自動車も破天荒なモデルが多かった。その代表が平成ABCトリオと呼ばれている軽オープンスポーツカーたち。21世になる前に彼らは深い眠りについたが、そのうちの1台であるスズキ・カプチーノが約30年ぶりに目を覚ますかもしれないぞ!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカー編集部(予想CGイラスト)、SUZUKI
スズキが軽量FRスポーツ開発に着手か!? 1.3Lターボ車になって[カプチーノ]が令和に蘇るってホント!?
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■スズキがこだわりまくった大傑作
1991年から1998年まで販売され、2万6583台を生産したとされるカプチーノ
平成ABCトリオ。この名詞が指すのは、バブル期の終盤にバズリまくったアイドルグループ。ではなく、1990年に登場した軽オープンスポーツカー3台だ。
順番に見ていくと、Aはマツダ・オートザム・AZ-1、Bはホンダ・ビート、Cはスズキ・カプチーノだ。3台の特徴を挙げていくと、AZ-1はガルウイング、ビートは世界初となるミッドシップフルオープンモノコックボディ、カプチーノはFR専用モデルとして販売された。
AZ-1は1995年、ビートは1996年、カプチーノは1998年で生産が終了。3台とも21世紀の空気を吸うことなく、姿を消してしまった。終売してからすでに25年以上が経つが、3台とも人気は衰えず、中古車販売価格も決して安くはない傾向にある。
軽快さやゴーカートを操っているかのような感覚を味わい尽くせるのが、ライトウエイトスポーツカーの魅力。だけど現行の販売ラインナップだと軽自動車はコペンのみだし、乗用車はロードスターの独壇場となっている。
けれどここに来て、スズキからライトウエイトオープンスポーツカーが世に送り出される可能性が高まってきているという。ズバリ、カプチーノの復活だ!!
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■令和版にもワクワクさせる仕掛けを求めちゃう!!
全長4000×全幅1700~1730×全高1230mmあたるのサイズ感になる模様で、世界的にも珍しいコンパクトFRオープンスポーツの可能性大!!
カプチーノ復活説の背景には、トヨタ、ダイハツ、そしてスズキの3社による、共同プロジェクトが大きく関係している。これはTNGAプラットフォームとパワートレインを共用し、ボディや足回りなどは独自で開発を行うことで、コストを削減しながら小型スポーツカーを送り出す計画だ。
振り返ると、2023年のジャパンモビリティショーでは、ダイハツが「ビジョンコペン」をお披露目。軽自動車ではなく、1.3L直3ターボを搭載したFRオープンスポーツカーとして公表がなされていた。つまり、カプチーノはビジョンコペンの兄弟車として、復活を遂げることになるだろう。
ただし、デザインや足回りは独自開発の予定。ちなみにトヨタが復活を目論見ている小型オープンスポーツカーはヨタハチなので、それぞれがかつての名車のイメージを追求しつつ、三者三様の味わいが堪能できるように、セッティングされるはずだ。
かつて、カプチーノは脱着式ルーフを採用し、ハードトップ、Tバールーフ、タルガトップ、フルオープンの4タイプを実現させた。魂を込めたこだわりの強さを証明している事例である。そのスズキらしい想いを、新型カプチーノにも込めてほしい。
きっと、あなたの復活と胸が躍る仕掛けを、多くの人が心待ちにしているんじゃないかな。
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