レーシングコンストラクターとして有名なイタリアのダラーラ社が、初めて手がけたロードカー「ダラーラ・ストラダーレ」が日本デビューを果たした。日本ではアトランティックカーズが総輸入元となり販売を開始する。(タイトル写真は、ダラーラ社CEO & ゼネラルマネージャーのA.ポントレモリ氏)
純粋な走る歓びを追求する新ジャンルのスポーツカー
ダラーラ社はモータースポーツの世界ではあまりにも有名なレーシングコンストラクターだ。インディカーや日本のスーパーフォーミュラなど、多くのレースカー・シャシを独占的に供給している。
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また世界中の多くの自動車メーカーやレーシングチームを顧客に持ち、レースカーや高性能ロードカーの開発に関する専門的コンサルティング・サービスも提供している。
そんなダラーラ社が初めて手がけたロードカー「ダラーラ・ストラダーレ」を日本でも販売すると発表した。ちなみにストラダーレとはイタリア語で「道」を意味する。まずは、アンヴェール風景を動画でどうぞ。
ダラーラ・ストラダーレの基本ボディは、ドアはもちろんフロントウインドーもない2座のバルケッタ スタイル。これは、軽量化と高いボディ剛性を追求した結果だ。
だが超軽量のフロントウインドー、タルガフレーム、ガルウイングドアなどはオプションで用意されており、バルケッタ~タルガトップ~クーペと3タイプのボディ形状へ数分の作業でトランスフォームできる。(ここで掲載している画像は、すべてクーペスタイル)
パワーユニットは、フォード製の2.3L 直4DOHCターボをダラーラでチューンしたものを横置きミッドシップ搭載。ミッションは6速MTが基本だが、オプションでパドルシフト付きのロボタイズドATも設定されている。
そのパワースペックは400ps/500Nmと、最近のスーパーカーのスペックから見れば控えめだが、CFRP製のモノコックをはじめ、複合材とカーボンファイバーを広範囲に使用したボディの乾燥重量はわずか855kg。最高速度の280km/hで走行すると、ダウンフォースは820kgにも達する。また、最大横加速度は2Gだ。
純粋な走る歓びを追求する新ジャンルのスポーツカー、ダラーラ・ストラダーレは、このクルマのために新設されたファシリティにて生産が開始されており、イタリア本国では2018年末からデリバリーが開始されている。生産台数は限定600台の予定。現在、週2台のペースで生産が続けられている。
日本では、アトランティックカーズ麻布 ダラーラ東京ショールームが世界初のオフィシャルディーラーとして車両の展示販売を行う(これまではダラーラ本社のみで販売)。
ベースとなるバルケッタの価格は2256万5000円(税別)。ここで掲載しているクーペスタイル(リアウイング付き)にするには、さらに500万円ほどオプションを装着しなければならない。完全受注販売の形態をとり、納期は約10カ月となっている。
ダラーラ・ストラダーレ(バルケッタ) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4185×1875×1041mm
●ホイールベース:2475mm
●乾燥重量:855kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:2300cc
●最高出力:400ps/6200rpm
●最大トルク:500Nm/3000-5000rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:横置きミッドシップRWD
●最高速度:280km/h
●0-100km/h加速:3.25秒
●価格(税別):2256万5000円~
[ アルバム : ダラーラ・ストラダーレ はオリジナルサイトでご覧ください ]
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