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EV時代はまだまだ遠い おじさんが最後のガソリン車を選ぶならこの3台!

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EV時代はまだまだ遠い おじさんが最後のガソリン車を選ぶならこの3台!

 2030~2035年にかけて、日本を含め世界的に純ガソリン車の新車販売が禁止されます。そこでこんな時代にこそ、おじさんが最後のガソリン車を選ぶとしたら、どの1台を選んだらいいのか、考えてみた。

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、トヨタ、日産、ホンダ

EV時代はまだまだ遠い おじさんが最後のガソリン車を選ぶならこの3台!

■おじさんにとってのあがりのクルマ1:「サイバースポーツ」2代目ホンダCR-X

1987年9月に発売されたサイバースポーツCR₋X1.5i

 今、50代以上のおじさんにとって、人生あがりのクルマってなんだろうか?

 今販売されている新車があがりのクルマに入るのだろうか? もちろん、新車の中にもあがりのクルマの候補車はあるだろう。

 でも新車だとつまらないので、ここでは50代のおじさんがまだ若かった頃、18歳から20代にかけて乗ったクルマを挙げてみた。

 よく言われるのは50歳になるかならないかの歳頃になると、日本全国を1周したり、昔の趣味を復活したりと、ある変化が生まれるという。

 若い頃の趣味を復活させたり、若い時に買えなかったモノを買ったりすることも多い。筆者もそうだったが、20代の頃に乗っていたクルマに乗って、あの頃に戻りたいと思ったことがあった。

 そこで今回は50代のおじさんが若かった頃に、みなさんが乗ったクルマをピックアップしていきたいと思う。

空力特性を向上させるため(Cd値0.30)ボディ後端を断ち切ってコーダトロンカ形状のテールゲートにするとともに後方視界を確保するため、テールゲート垂直部にエクストラウインドウを設置

 CR-Xは当時20代の若者にとって気軽に楽しめるライトウエイトスポーツだった。1983年に登場した初代も印象に残っているが、ほぼ流通していない状態。ホンダ車はボディの耐久性が悪く、10年持たないといわれていたが……。

 そこで、まずは流通台数の多い2代目CR-Xを選んだ。2代目CR-Xは「初代の正常進化版」といえるもので、ボディ各部はフラッシュサーフェス化され、そしてワイド&ローにはなったものの、基本的なフォルムは初代を踏襲。

 搭載エンジンはD15B型1.5LSOHC(105ps/13.2kgm)と、初代同様のZC型1.6LDOHC(130ps/14.7kgm)の2種類。Siに搭載されたZC型は、型式こそ初代と同じだが、圧縮比のアップや吸排気系の通気抵抗ダウン、ピストンフリクションの低減などが行われている。

1989年9月に追加された2代目CR₋X SiRは1.6Lで160ps、車重1000kgという今ではとても考えられないスペックを誇っていた

 そして1989年9月のマイナーチェンジでは、可変バルブタイミングリフト機構「VTEC」を備えたB16A型エンジンを搭載するSiRが登場。

 排気量B16A型1.6Lエンジンは、1.6Lで160psという「リッター100ps」を実現し、CR-Xの人気は絶頂を迎えることになったのです。

 2代目CR-Xの中古車相場を確認していこう。販売時期は1987年9月~1992年2月。

 新車当時の価格は111万~225万円ながら、現在の中古車としての平均価格は243.6万円、価格帯は130万~360万円。価格帯が意外に幅広いのは程度の差が大きいゆえだろう。流通台数は18台だった。

 2台のSiRが約360万円という、いわゆる低走行距離のレア車両が見られたため、価格が上昇しているが、グレードごとの位置づけどおりに価格は上昇する。

 10万kmを超えても価格はそれなりに高止まっており、オリジナルのVTECを備えるSiRの人気は変わらない。

■おじさんにとってのあがりのクルマ2:「韋駄天ターボ」EP71スターレットターボ

EP71型スターレットターボは当時117万4000円から買えた! 画像はマイナーチェンジ後の仕様で、セッティングの変更により最高出力が110psまでアップした

 ボーイズレーサー全盛だったこの時代、トヨタ車のなかで人気だったのがスタタボ、韋駄天こと、EP71スターレットターボだった。

 エンジンは3バルブSOHCの2EE型に空冷インタークーラー付き水冷ターボを装着した2E-TELU型で、インタークーラー冷却のためにボンネット上に設けられたエアスクープが、ターボモデル特有の迫力を生み出している。

 車重790kgのボディに、1.3L、直4SOHCインタークーラーターボを搭載。このエンジンには、手動切り替えで過給圧を低く設定できるLOモードを備えており、105ps(LOは91ps)、最大トルク15.2kgm(LOは13.4kgm)を発生。

 1987年12月のマイナーチェンでは、新デザインのフロントバンパーやサスペンションが最適化され、エンジンも110ps(LOは97ps)、15.3kgm(LOは13.7kgm)に強化された。

 このマイナーチェンジによって、韋駄天やカット飛びターボという名にふさわしいハンドリングとコーナリング性能を得ている。

 当時の新車価格はターボS(5速MT)=3ドア129万8000円から5ドアターボS、5速MT=131.1万円、2ウェイOD付き4速AT=135万円。

たった105㎰の1.3L、直4ターボエンジンだったがとにかく凄かった

 現在、中古車市場に流通しているのは3台あまり。走行距離5.6万kmのターボSの極上車が約310万円。7.3万kmのターボSが価格応相談、14.2万kmのターボSが約130万円といった具合。引き合いが多いのか廃車となったクルマが多いのか、高騰している。

 やはり多いのは次世代の1.3GTやグランツァやグランツァVが25台ほど、60万円から流通している。

■おじさんにとってのあがりのクルマ3:「超感覚スカイライン」R32スカイライン

1989年5月に登場したR32型スカイライン 2ドア スポーツクーペ GTS-t タイプM。FRの素直な操縦性とGT-Rより軽い車重で操縦性は高い

 1989年は名車の新車ラッシュだったが、このGT-RではないR32スカイラインも素晴らしいクルマだった。

 「超感覚スカイライン」のキャッチフレーズで1989年5月にデビューを飾った8代目R32スカイラインは 2ドアスポーツクーペだけでなく、4ドアスポーツクーペと名付けた4ドアセダンもキュートなデザインだ。歴代のスカイラインのなかで、もっとも躍動感あふれるデザインといえる。

 1989年5月に発売されたのは、スカイラインの伝統を受け継ぐ5ナンバー小型車枠のFR車だ。スカイライン初となるアテーサE-TS(4WD)採用のGTS-4と16年ぶりの復活が告知されたGT-Rの発売は8月21日だった。

 R31とR32の開発主管を託された伊藤修令さんは、それまでの流れをいったんゼロに戻し、原点回帰を図った。そして新たな評価基準を作ったのである。

 エンジンは1800GXiが積む1.8LのCA18i型直4SOHCをボトムに設定する。だが、主役であり、多くの人がスカイラインらしいと感じるのは、大ヒットした2000GTの血を引く2000GTSシリーズだ。

 心臓には改良を加えたRB20DE型直6DOHC4バルブとRB20DET型直6DOHCハイフローセラミック/ボールベアリングターボが選ばれた。

 R32といえばGT-Rだけを取り上げることが多いが、このR32スカイラインのGTSシリーズも走りの質は驚くほど高かったのだ。

 四輪マルチリンクサスペンションを採用し、2段絞りバルブ付きのショックアブソーバーを組み合わせ、優れた接地フィールと卓越した旋回コントロール性を実現した。

 また、主力グレードのリアサスペンションには位相反転制御のスーパーHICASとスタビライザーを採用した。

1991年にマイナーチェンジしたR32型スカイライン 2ドア GTS-t タイプM。R31のフォルムからコンパクトで丸みを帯びたスポーティなデザインに変更され、GTSはRにはない気品がある

 当時、筆者は20代で回りに高額なGT-Rを買える友人はいなかったが、このGTS-tタイプMを買った友人に乗せてもらったが、乗る前は内心GT-Rじゃないから大したことないなんて思っていたらさにあらず、充分どころか驚くほど高い操安性と、2L直6のRB20DET(215ps/27.0kgm)のエンジンフィールにシビれたのを覚えている。

 中古車市場ではGT-RではないR32スカイラインの流通台数は15台ほど。一番人気のGTS-tタイプMは260万円、320万円、370万円、420万円といった具合で走行距離や程度によって異なっている。もはや10年ほど前は100万円以下で買えたのにという思いがすぐに吹っ飛ぶほど高騰していた。

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みんなのコメント

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  • どれも、修理パーツに欠品が多い車種ばかりです。
    昔楽しかった車種だから、ではなく令和の今の時代に乗れるかどうかを考えて欲しかった。
  • なんかさ、グランツーリスモの中古車屋で買ってきてオイル換えたらどうとでもなるみたいなノリで選んでますが…
    補修パーツ、消耗パーツどんだけ残ってる?ジェネリックパーツは潤沢にある?まずそこクリアしないと安心して乗れない。
    ただでさえこのぐらいの年数経ってたら重課税かかるのに。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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