レースからけん引までOK。アウディがe-tronの実用性の高さをアピール

アウディは5月9日から12日にかけてオーストリアで開催されるフォルクスワーゲン系のファンイベント ヴェルターゼーミーティングにおいて、同ブランドの電気自動車シリーズ「e-tron」のパフォーマンスの高さをアピールするデモンストレーションを行うと発表した。

デモンストレーションは、SUVタイプの電気自動車「アウディe-tronプロトタイプ」がトレーラーに載せられた「e-tronヴィジョン・グランツーリスモ」をけん引して会場入りするというもの。e-tronが日常使いにおいて優れた実用性を発揮することをアピールするのが狙いだ。

メーカー公称値によると、アウディe-tronプロトタイプの航続距離は400kmを超える。この航続距離の長さと、低速トルクが充実したEVの強みにより、e-tronプロトタイプはレジャーユースにおけるEVの新たな可能性を提案する。

毎年恒例のヴェルターゼーミーティングには、ヨーロッパ各地からファンが訪れる。遠方からキャンピングカーをけん引してくるユーザーもおり、そうしたスタイルで遠方のアクティビティを楽しむユーザーにとって、トレーラーをけん引するe-tronプロトタイプの姿は興味を呼びそうだ。

一方、e-tronヴィジョン・グランツーリスモは、元々はアウディがプレイステーション4のゲームシミュレーター『グランツーリスモ』のために開発したもの。アウディはその実車版を製作し、今年4月にデモ走行を披露している。

EVのスポーツ性能の高さをアピールするe-tronヴィジョン・グランツーリスモと、アウトドアライフの可能性を示唆するe-tronプロトタイプ。ヴェルターゼーミーティングではこの2台の展示を通じ、さまざまな用途に答えられるEVの可能性が示されることになる。