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ターボGTの魅力を拡張 ポルシェ・カイエン・クーペ プラグインHVの試作車へ試乗 700馬力超

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ターボGTの魅力を拡張 ポルシェ・カイエン・クーペ プラグインHVの試作車へ試乗 700馬力超

700馬力以上のプラグインHVが登場

ポルシェ911 GT3に迫ろうかというSUV、ポルシェ・カイエン・ターボGTは素晴らしい仕上がりにあるが、矛盾もはらんでいる。車重は2.2tもありながら、すこぶる速いものの、運転が心底楽しいとまではいえなかった。

【画像】ターボGTの魅力を拡張 ポルシェ・カイエン・クーペ プラグインHV 競合クラスのSUV 全170枚

2018年に販売が始まった3代目カイエンは、フェイスリフトが迫っている。ターボGTの生産は継続されるものの、排気ガス規制の強化に伴い、欧州市場では販売されなくなるという。手に入らないとわかると、正直惜しい。

そのかわり、プラグイン・ハイブリッドを強化した、新しいカイエンが提供される。グレード名は明らかになっていないものの、少なくとも最高出力が700馬力以上で、最大トルクが91.6kg-m以上だということは判明している。つまり、かなり強力だ。

間もなくモデルチェンジされる、3代目パナメーラにも搭載予定のハイブリッド・システムには、176psの駆動用モーターと25.9kWhの駆動用バッテリーが採用されることもわかっている。これらは、現行のカイエン E-ハイブリッドと同じものとなる。

主な動力源になるのは、ツインターボで過給される4.0L V8ガソリンエンジンの最新版。従来のツインスクロール・ターボの代わりに、電動ウエストゲート付きのモノスクロール・ターボが組まれるそうだ。

ポルシェのプラグイン・ハイブリッドとしては、最も強力な存在になる。しかも、一度の充電で走れる距離は44km以上がうたわれる。748psと101.8kg-mを繰り出す、BMW XM ラベルレッドが直接的なライバルになる。

加速力はターボGTと同等 最高速度300km/h超?

今回、筆者は2023年9月に予定されているミュンヘン・モーターショーでの発表に先駆けて、フェイスリフト版カイエン・クーペのプラグイン・ハイブリッドへ試乗させていただいた。果たして、その動力性能には驚かされるばかりだった。

パワートレインは極めて力強く、発進加速も中間加速も圧倒されるほど鋭い。駆動用モーターがアシストするV8ツインターボエンジンは、リニアに反応するだけでなく、極めて粘り強い。余裕の走りに、幸福感が湧いてくる。

トルクコンバーター式の8速ATが低いギアを選んでいる時は、まさに迅速。高めのギアに入っている時は、優しくアクセルペダルを傾けているだけで、安楽に高速巡航をこなす。

ドライブモードを積極的なものへ切り替えれば、チタン製のエグゾーストから低く唸るような咆哮が放たれる。トルクを自在に前後へ分配する四輪駆動システムが、確実に路面を蹴り続ける。

0-100km/h加速時間は、4.0秒を大幅に切るという。最高速度は290km/h超が予想されている。ポルシェだから、かなり控えめに算出した数字だろう。

関係者の情報では、加速力は従来のターボGTと同等で、オプションとなるGTパッケージを実装すれば、0-100km/h加速は3秒台前半に収まるとか。最高速度も300km/hに届くらしい。

過去にないほどの敏捷性 市街地では充分快適

速さだけでなく、操縦性も素晴らしい。ステアリングホイールは適度に重く、反応は正確で意欲的。後輪操舵システムも効果的に働いているようだ。フロントタイヤのネガティブキャンバーは、0.45度強められるという。

サスペンションは、デュアルチャンバーを備えるエアスプリングと、電気機械式アンチロール・システムという組み合わせ。姿勢制御は秀抜といえ、確かなグリップ力も生んでいる。試乗車のようにGTパッケージを組めば、車高は10mm低くなる。

トルクベクタリング機能を備えたリア・ディファレンシャルは、タイトコーナーからの鋭い脱出を実現させていた。繊細な振る舞いではないかもしれないが、2700kgあるSUVが過去にないほどの敏捷性を実現している。リアアクスル主体の特性も好ましい。

穏やかなドライブモードへ切り替えると、最も強力なプラグイン・ハイブリッドのカイエンでありながら、快適な移動空間が戻ってくる。GTパッケージの乗り心地は硬めながら、圧巻の動的能力を考えれば充分評価できる。

アダプティブダンパーがしなやかに衝撃を吸収し、大きなタイヤの動きを制御。維持状態の良くない英国のアスファルトでも、揺れに我慢を強いられることはないだろう。

GTパッケージで魅力的なアイテムと呼べそうなのが、軽量なカーボンセラミック・ブレーキと、カーボン強化樹脂製のルーフパネル。バネ下重量を減らし、重心高も落としてくれる。

高性能なターボGTの魅力がHV化で拡張

まだプロトタイプの状態ではあったが、新しいプラグイン・ハイブリッドのカイエン・クーペが、見事な能力を得るであろうことは間違いない。既に高性能なターボGTの魅力が、ハイブリッド化によって拡張されたように感じた。

確かに車重は増えるだろう。だがシャシーへチューニングを施すことで、素晴らしい操縦性も与えられている。

具体的なインプレッションは、2023年下旬が見込まれる量産仕様の試乗までお預けではある。それでもプロトタイプの印象の限り、息を呑むようなSUVに仕上がるのではないだろうか。

ポルシェ・カイエン・クーペ・プラグイン・ハイブリッド・プロトタイプのスペック

英国価格:約17万ポンド(約3060万円/予想)
全長:−mm
全幅:−mm
全高:−mm
最高速度:305km/h(予想)
0-100km/h加速:3.2秒(予想)
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:2600kg
パワートレイン:V型8気筒3996ccツイン・ターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:700ps以上
最大トルク:91.6kg-m以上
ギアボックス:8速オートマティック(四輪駆動)

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みんなのコメント

20件
  • ねっ、お話しにならないでしょ?  オハナシシにはならないです!
  • 1380kgの最大出力525hpですか?
    はいはい今度はわたいの計算
    車体と体重で重くても350kgの最大出力約200hpですね

    ねっ、お話しししししにならないでしょ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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