11月1日にハイブリッドの「e-SMART HYBRID」搭載車が追加されたコンパクトSUV「トヨタ ライズ」ならびに「ダイハツ ライズ」。デビュー以来、高い人気を誇ってきたモデルだけにハイブリッドの追加でさらに注目度が上がるのは必至。ということでどのグレードがズバリ「買い」か、探ってみたい。
ライズのグレードはハイブリッドが「Z」、「G」の2種類、ガソリン車が「Z」、「G」、「X」の3種類。対して、ロッキーはハイブリッドが「Premium G」、「X HEV」の2種類、ガソリン車が「Premium G」、「X」、「L」の3種類となり、ガソリン車にはそれぞれのグレードに2WDと4WDが用意される。ライズとロッキーではグレード名が異なるため少しわかりにくいが、概ね、ライズの最上位「Z」≒ロッキーの「Premium G」、中位の「G」≒「X」/X HEV、廉価版の「X」≒「L」のように対応すると考えてよい。
>>トヨタ ライズのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
まず、足回りがホイールキャップ、オーディオが2スピーカーとなる廉価版のライズXとロッキーLは価格を重視する人向けで、その場合は一択だろう。ターボエンジン搭載の4WDモデルもそれが欲しい人には他の選択肢は考えない可能性が高そうだ。
そこでこれらのモデルを外したうえで、残った上位グレードと中間グレードを比べる。すると、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープコントロールといった運転支援装置、本革巻きステアリング、17インチホイールなどがオプションでも埋められない両グレードの違いとなり、価格は以下のとおり。
<ライズ>
ハイブリッド…………G:2,163,000円
Z:2,328,000円
ガソリン(2WD)……G:1,857,000円
Z:2,039,000円
<ロッキー>
ハイブリッド…………X HEV:2,116,000円
Premium G HEV:2,347,000円
ガソリン(2WD)……X:1,810,000円
Premium G:2,058,000円
価格差はライズで17万円程度、ロッキーで24万円程度。価格水準は中位グレードがライズ>ロッキーだが、最上位グレードだとロッキー>ライズと逆転する。これらを総合すると、最新の運転支援装備等が必須ならライズの「Z」、そうでなければロッキーの「X」がグレード選択としては正解となりそうだ。
次に、パワートレーンにおけるハイブリッドとガソリン車の価格差は、ライズ、ロッキーとも最上位グレードで28.9万円差、中位グレードで30.6万円差となる。この微妙な差はパーキングブレーキの操作が、中位グレードではガソリン車はレバー式、ハイブリッドは電動となることが主な要因だ(最上位グレードではパワートレーンにかかわらず電動)。30万円近くの差を燃料代で取り返すのはなかなか大変だと思うが、例えば「ヤリスクロス」のハイブリッドとガソリン車の価格差は37万円程だから、ライズ/ロッキーのHEVはお買い得といえる。
ということで、お勧めはハイブリッドのライズ「Z」、もしくはロッキー「X HEV」となった。納期の長期化も言われているが、ぜひ購入時の参考にしてもらいたい。
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みんなのコメント
何処も一緒だけど、首を長くして待ってるしか無いよなぁ。