12.8インチディスプレイを組み合わせる第2世代版の「MBUX」を採用
ダイムラーはこのほど、今年の9月に発表を予定しているメルセデス・ベンツの新型「Sクラス」のティザーを開始。デジタルコンテンツ「Meet S-Class DIGITAL」の公開をスタートさせた。
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全3話に分けて公開される「Meet S-Class DIGITAL」の第1話として7月8日に発表されたのは「Meet S-Class DIGITAL:My MBUX」というテーマで、新型Sクラスに採用される新しいMBUXを紹介。
新型Sクラスに採用される対話型インフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」は第2世代に進化。ソフトウエア、ハードウエアの両面で刷新され、同社が“My MBUX”と表現しているように、より広範囲に各種設定をパーソナライズできるようになったほか、さらに直感的な操作が可能になっている。
ハード面では、OLED(Organic Light Emitting Diode=有機発光ダイオード)技術を用いた鮮やかなディスプレイが最大で5つ搭載される点が新しい。センターパネルに設置されるディスプレイのサイズは12.8インチだ。従来版より物理的なスイッチは27削減され、乗員はタッチやスワイプ、自然な手のジャスチャー、さらに視線コントロールによって各種の操作が可能となる。
音声アシスタントは自然言語理解(NLU)を備えた27の言語に対応し、幅広いトピックで自然なやりとりが可能に。また、ユーザーが「Hey Mercedes」と呼びかけなくても電話に出たり、ナビゲーションマップを表示するなど、特定のアクションができるようになった。一方で「Hey Mercedes」の呼びかけによって救急箱がどこにあるかや、Bluetooth経由でスマートフォンを接続する方法を教えてくれるようにもなっている。加えて、後席用ディスプレイからナビゲーションの行き先を変更できるなど、車内でコンテンツを簡単に共有できるようになった。
さらに新しいMBUXには「MBUXインテリアアシスト」機能が備わり、乗員の頭の方向や手の動き、ボディランゲージを検知。たとえば暗闇の中で車内の荷物から何かを探す際には自動でルームライトが点灯したり、スライド式サンルーフをタッチフリーで開くことも可能。さらに安全性にも寄与しており、チャイルドシートが正しく装着できているかのチェックもできる。
ドライバーディスプレイは3Dで「Discreet」、「Sporty」、「Exclusive」、「Classic」の4つの表示スタイルが設定されるほか、3つのモード「Navigation」「Assistance」、「Service」から選択して個別化することができる。
大型のAR-HUD(拡張現実ヘッドアップディスプレイ)の採用も新しい。運転支援システムやナビゲーションの情報など多くの拡張現実コンテンツが提供され、車両前方の景色に溶け込むように表示されるので、ドライバーはより運転に集中できる。
デジタルコンテンツ「Meet S-Class DIGITAL」は今後、7月29日に第2話が「Meet S-Class DIGITAL:Innovation by Intelligence」と題して安全性や快適性にスポットがあてられ、8月12日には第3話「Meet S-Class DIGITAL:Luxury and Well-being」のテーマでインテリアについて紹介される予定だ。
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