見た目は軽自動車、中身はスーパーカー
1990年に開催された「東京モーターショー」で注目を集めた軽のコンセプトカーがありました。それがマツダが出品した「マイクロクーペ」です。
【画像】米国人に軽自動車の楽しさが見つかっちゃった!? 高値で落札された「AZ-1」を見る(40枚)
そのマイクロクーペをほぼそのまま1992年に市販化されたのが「オートザム AZ-1」でした。
当時のマツダは販売チャンネルを持っており、そのうちのひとつでアル「オートザム」が取り扱ったことで、その名が付いています。
AZ-1は、軽自動車ですが、注目すべきはその車体構成です。
660ccのターボエンジンを車体中央に積み後輪を駆動する「MR」方式をとっており、乗車人数はツーシーターで2人で、ドアは上方に開く「ガルウイング方式」を採用していました。
その車体構成はスーパーカーそのものです。まるでそれをデフォルメしたような個性的でかわいさあふれるスタイルを持ち、当時はもちろん現在も愛好家が多い名車として知られています。
なお、AZ-1には兄弟車が存在します。それがスズキ「キャラ」で、AZ-1をスズキにOEM供給していたものです。
ちなみにキャラの公式スペックは、全長3295×全幅1395×全高1150mm、ホイールベースは2235mmで、車重は720kg。
エンジンは直列3気筒DOHC12バルブインタークーラーターボで、最高出力64PS/6500rpmというものです。
この値はそのままAZ-1のスペックと考えて良いでしょう。
軽量な車体でMR、そしてDOHCターボエンジンに5速マニュアルトランスミッションとは、まさしく“小さなスーパーカー”といえるパッケージです。
現在はここまで趣味に全てを振った軽自動車は存在せず、名車に数えられるのも頷けます。
センス良くチューニングされたきれいな個体
アメリカのオークションサイトcars&bidsに出品された1993年式AZ-1は、オリジナルのもので間違いありませんが、各所がカスタマイズされているのが特徴です。
まずボディの状態はフロントバンパーが欠けている以外は良好です。ボディ・バンパー・ランプ類はもちろん、オートザムのロゴまで新車のように磨かれています。
内装についても外装同様清掃が行き届き、メーターも経年劣化がなく新車のような状態です。
ちなみに公開されている写真から読み取れる走行距離は7万4738kmとなっています。
カスタム箇所は、ジェイワークス製のセンター出しマフラー、ナビック製の前後ショックアブソーバー、ナビック製前後ストラットタワーバー、チタンラグナット、DIXCEL製ブレーキローター、ウォルターウルフ製のホイール、NRF製のフェンダーフレア、マツダスピード製リアスポイラー、LEDライト化など多岐にわたっています。
さらに内装はインパネ・シート・ハンドルに独自にスウェードをカバーし、スポーツの雰囲気を高めています。
内外装ともに破綻なくカスタムしており、元のオーナーのセンスの良さが見てとれる個体に仕上がっています。
なお、整備履歴は2021年3月にエンジンオイルとフィルターを交換、2024年10月にオルタネーターとバッテリーを交換したとのことです。
※ ※ ※
この個体は4万500ドルで、日本円に換算すると約616万円となります。
軽自動車としては破格の値段で落札されたといって良いでしょう。今後も日本の珍しいクルマの人気は高まりそうです。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「すごい衝突事故…」 山陽道が一時「通行止め!」大型車など「3台が巻き込まれた」上り線は車線が完全封鎖…国道54号も混雑発生中
スズキ最新型「快適ワゴン」がスゴい! “軽”だけど「もはや小さな高級車」な豪華リアシート採用! 「軽クラス」超えた「スペーシア」装備の中身は
「R36スカイラインGT-R」プロトタイプの製作は順調!? R34のようなルックスが迫力満点! 1000馬力仕様もある「夢のGT-R」ネットでの反響は?
静岡~軽井沢が直結!?「中部横断道 長野延伸」進行中! 東名と上信越道が「最短距離」に!? 信号ゼロの「すごい道路」どこまで進んだのか
トヨタ新「4ドアスポーツ」に反響殺到! 「フェラーリ似」「300馬力超えスゴイ」「ターボ欲しいわ」の声! 発売から1年経った「クラウンスポーツ」に熱視線!
「現行の法律が甘すぎる。法改正を要求します」 時速194キロによる死亡事故「危険運転」に認定で懲役8年に!SNS上では「懲役8年は短すぎ」などの声も! どんな事件? 元警察官が解説
17年ぶり復活の「“新型”クラウン」まもなく登場!? シリーズ最強「ひろびろ」モデルに反響多数! 「車中泊もできそう」なトヨタ「クラウン“エステート”」待ち望む声が集まる!
期待の「N-BOXジョイ」が不発。「ヤリス」に抜かれた販売王「N-BOX」のスランプが長引く理由
クルマのフェンダーに生えてる「謎のミラー」なぜ無くなった? 唯一「タクシー」に今でも採用される意外な理由とは
「女房が『オイル交換? 勿体無いから壊れてからでいい』と発言。思わずカッとなりましたが、どうしたらいいですか?」投稿に回答殺到!?「金かかるって説明すべき」「黙ってやっとけ」の声も…実際どうなのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント