現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【メルセデス・ベンツCLS220d試乗】ディーゼルターボをテストドライブ

ここから本文です

【メルセデス・ベンツCLS220d試乗】ディーゼルターボをテストドライブ

掲載 更新
【メルセデス・ベンツCLS220d試乗】ディーゼルターボをテストドライブ

メルセデス・ベンツの4ドアクーペ「CLS」がフルモデルチェンジをし、新しいデザイン手法を用いて、これまでのメルセデスとは違った新しいメルセデスとして、われわれの目の前にデビューした。2018年9月には、「CLS450 4MATIC」の試乗レポートを掲載したが、もう一台、オートプルーブとしてはCLSの本命になると予測している「CLS220d Sports」というディーゼルモデルに試乗できたのでお伝えしよう。
※関連記事:新型メルセデス・ベンツCLS試乗記 5名乗車になって実用性も上げつつ新しいデザインがその魅力に磨きをかける


試乗したモデルは「CLS220d Sports」グレードで、2.0Lのディーゼルターボ搭載モデル。194ps/400Nmの出力はトルクフルで十分なパワーをもつFRモデルだ。Eクラスにすでに搭載しているユニットと同じで9速ATと組み合わされている。

アウディ A7 スポーツバック試乗記

CLSの位置づけは4ドアクーペという言葉どおり、セダンの機能を持ちながら、よりスポーティで、スタイリッシュなデザインを持ったモデルであり、このCLSからメルセデスのデザイン手法が変わってくる。新型CLSの発表後に、国内で発表されたモデルとして、新型Aクラスがあるが、CLSと共通のデザイン表現になっていることに気づかれた人も多いだろう。つまり、メルセデス・ベンツのこれからのデザインはこれだ!という表現のトップバッターというわけだ。


メルセデス・ベンツでは「官能的純粋(Sensual Purity)」という言葉を使って説明しているが、官能的であることを言いたいのだ。具体的な手法としてはプレスラインを強調してクルマの力強さや表情を作りこむ手法ではなく、面構成で全体を表現するという手法に変わっている。

さて、CLSはEクラスとプラットフォームが共通のEクラスファミリーで、全長5000mm、全幅1895mm、全高1425mm、ホイールベース2940mmと、迫力、威圧感のあるボディサイズだ。そして今回はクリーンディーゼルの4気筒2.0Lターボに、9速ATの9G-tronicトランスミッションを搭載したモデルを試乗した。もともとディーゼルは低回転で大トルクを発生するエンジンだけに、高速走行でも多段化されたトランスミッションのギヤ比の効果もあり、低回転で走行する。


100km/hで巡航しているときにエンジン回転は、わずか1400rpmしか回っていない。もちろん、踏み込んだ瞬間には、そのまま力強く加速するし、大きく踏み込めば飛びギヤのシフトダウンをしてフル加速する。このあたりのパワフル感には圧倒される。また、市街地でも低回転でのトルクは扱いやすく、ガソリン車より好みだという人も多いと思う。


エンジン音はとても静かで、クルマに詳しい人でもディーゼルとガソリンの判別は難しいと思う。それほど、静かに走る。また走行フィールが非常に滑らかなので、高級車であることの満足感が大きい。ACC関連のレベルの高さもまた、満足度を満たしてくれるのだ。


インテリジェントドライブは、ステアリングの右にあるスイッチで起動できるが、通常は2ステップ、3ステップで動く。が、CLSは1アクションで起動するので簡単だ。走行中「SET」と書かれているスイッチを上にあげれば、今の速度で設定され、SETを上にクリックすると設定車速があがり、下げれば減速する。さらに左側は車間距離の設定もシンプルだ。さらに親切設計なのは、停車していても起動できることだ。手元や表示確認を確認しながら設定できるので、安心だ。もちろん、速度は任意に設定できるし、車間も4段階の中から自由に設定が可能だ。

ちなみに、このACCのスイッチの上部は、メーターパネルの表示切替用で、黒く四角いのがトラックパッドになっていて、ハンドルを握ったまま、親指でカーソルを動かすイメージで表示切替ができる。もちろん、クリック感も伝わるので、迷うことなく操作はできる。


また、高速道路ではウインカーを出せば自動で車線変更をする高度運転支援システムのレベル2が設定されており、車線維持機能も安心感のあるもので、実用性が非常に高い。そして全車速追従機能もあるから、渋滞時のストレスも軽減できる。

反面、センターコンソールにあるナビ機能やクライメートコントロールなどができるマウス上の操作ユニットは慣れが必要となるが、オーナーになれば、特に気になるものでもないだろう。

最後にもうひとつ。とても燃費がいいのだ。今回高速やワインディング、市街地を含む走行で550kmほど走行したが、平均で16.2km/Lを記録。高速では20.0km/Lの表示もあったほどで、燃料費はハイオクと比較すれば、半額、いや1/3程度で収まるかもしれない。

メルセデス・ベンツCLS220d Sportsは、高級車に求められる静粛性、滑らかさを存分に味わうことができ、かなり満足度が高い、そして力強いエンジン、見た目のセンス、インテリアのゴージャスさも含め799万の価格設定だ。このあたりもかなり戦略的な価格であり、比べるとすれば、先日デビューしたアウディA7スポーツバックあたりとの比較になると思うが、いかがだろうか。<レポート:高橋明/Akira Takahashi>

価格

メルセデス・ベンツ CLSクラス 関連情報
メルセデス・ベンツ 関連情報

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?
ベストカーWeb
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!?  実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
日産「フェアレディZ」にワゴンが登場!? 実は「ステージア」ベースで「リーフ」リアゲートを移植…車検をとって公道走行可能なカスタムカーでした
Auto Messe Web
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
実はサーキットより面白い? 本気のオフロード走行のススメ SUV人気の裏にある魅力
AUTOCAR JAPAN
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
「オートモビリア」って、なに? ミニカーや古本などがずらりと並んだ「アミューズメントゾーン」にはキャンギャルも登場して熱気に包まれてました
Auto Messe Web
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
乗りものニュース
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
Auto Messe Web
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
AUTOCAR JAPAN
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
AUTOCAR JAPAN
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
motorsport.com 日本版
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
くるまのニュース
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
WEB CARTOP
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
乗りものニュース
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
VAGUE
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
レスポンス
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
motorsport.com 日本版
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
くるまのニュース
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

489.0559.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0548.0万円

中古車を検索
Aクラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

489.0559.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0548.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村