自動車メーカー10社連携は世界初
注目を集めている富士モータースポーツミュージアムが、2022年10月7日に富士スピードウェイホテルと同時にオープンする。
【画像】40台のミュージアム展示車両と魅力たっぷりのホテル【詳しく見る】 全71枚
トヨタ自動車によるモータースポーツ文化を楽しめる多彩な施設の集合体である「富士モータースポーツフォレスト」の一環として、ミュージアムが設けられたもの。
コンセプトは「モータースポーツがクルマを鍛え、進化させた熱い歴史をたどる」。モータースポーツ・ファンのすそ野を広げ、文化の醸成に寄与するとともに地域振興も目指す。
ミュージアムは富士スピードウェイホテルの1~2階に位置し、130年にわたるモータースポーツの歴史を約40台の各メーカーが製作したレーシングマシンを通して辿る。
展示は大きく分けると「黎明期」「発展期」「未来へ」を柱とし、ここからカテゴリーごとに展示紹介される。国内外自動車メーカー10社の連携による常設展示は、世界初の試みとなる。
館内の様子 世界と戦った日本車も
1階の入口を入ると1899年製のパナール・エ・ルバッソールと1909年製トーマス・フライヤー・モデルL、1914年製スタッツ・ベアキャット・シリーズFが出迎えてくれる。
右のエリアでは戦前に作られた純レーシングモデルであるブガッティT35B、メルセデス・ベンツW25、サンビーム・グランプリが並ぶ。
さらに進むと日本車が現れる。ホンダがF1で初優勝したRA272と、幻のトヨペット・レーサーが目を惹く。豪州ラリーで入賞したダットサン210櫻号も見逃せない。
1階の1番奥は、1960年代に開かれた日本グランプリで活躍した日産R382とトヨタ7(5Lモデル)、そして日野コンテッサ900が存在感を放つ。
エレベーターで2階に上がると8気筒エンジンを積んだポルシェ904がお出迎え。その左側はミッレミリアやタルガ・フローリオなどの公道レースを紹介するコーナーとなる。
奥へ進むとWRCを戦った日本車が紹介され、その先はル・マン24時間レース、F1と続き、日本のレースで活躍したさまざまなカテゴリーのマシンが並ぶ。
黄色と緑のトヨタ2000GTは速度記録挑戦車。その横にはスープラのHSK製のドリフトマシンを展示。奥のエリアに並ぶアメリカで活躍したトヨタのマシンはここでしか見られない。
入館料不要 3階にはカフェとショップ
エントランスからミュージアムを横目にエスカレーターで3階に上がると、ホテルのフロントがある。その横にカフェとミュージアム・ショップが設けられている。
カフェとミュージアム・ショップは入館料不要で入ることができ、富士スピードウェイを一望できるテラスでコーヒーを楽しむことができる。
ミュージアムのチケットはウェブからオンラインで事前に日時指定で購入した方が優先入場できる。また事前購入の場合は大人で200円、小中高生は100円が割引となる。
見学してみてオープニングということから、幅広いコンテンツで展開されていた。しかし軽く触れているだけに、マニアックな視点で見るとちょっと物足りなさを感じた。
今後はカテゴリーやモデルで絞って深堀した企画展を定期的に開いていただき、何度も行きたくなるミュージアムとなることに期待したい。
併設されるホテルも魅力 料金は?
富士スピードウェイホテルの基本料金は、2名1室で43平方メートルのキングが4万4000円、86平方メートル以上のスイート・ツインで9万9000円(いずれも税・サービス料別)で、時期により室料は変動する。
また屋内ガレージを備え、最大4名が愛犬と共に宿泊できるレジデンシャル・ヴィラは4部屋用意される143平方メートルが15万1000円から。150m2のタイプは17万6000円(いずれも税・サービス料別)で繁忙期は変動する。
富士スピードウェイホテルの吉川源太総支配人は「これまでにない経験をしていただき、また戻ってきたいというホテルを目指したい」と述べた。
ホテルへのアクセスは、富士スピードウェイ西ゲートの左側に入口が設けられている。その左側には東富士カントリークラブの入口が位置するのでお間違えなく。
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みんなのコメント
ポルシェ904/8は数年前に鈴鹿のイベントでも来日していたがいつドイツに戻ってしまうか分からないので見に行かなくては。